「戸田競艇の経営改革人事」と「全国学力テストの学校別結果公表」

教育, 行財政改革]2014年8月26日(火)

本日の報告は、①戸田競艇の経営改革人事 ②全国学力テストの学校別結果公表 についてです。

 

①戸田競艇の経営改革人事 について

 

近年の大幅な売上減により赤字化も想定されている戸田競艇の経営改善に向け、管理者である神保市長から人事のテコ入れ案が提出されました。(私は衛生センター組合所属のため傍聴)
戸田競艇事務局の実質トップに、外部からの人材を登用するというもので、その方は、過去に浦和競馬や大宮競輪などの公営ギャンブルを再建させた実績をお持ちの方とのことです。
議会でちょっとした波乱が起こりましたが、最終的には賛成多数で可決されました。私は、一刻も早い改革着手の姿勢を大いに評価しています。
ここのところ、市民の方々の認識も、「戸田市は競艇で潤っている」から「競艇の行く末が今後の戸田市の大きな課題」へと変化し始めたように感じていたところです。

 

②全国学力テストの学校別結果公表について

 

4月に実施された全国学力テストの結果が昨日に出されましたが、今年度から解禁された「学校別結果の公表」については、戸田市は「公表しない」という判断を下しました。賢明な判断だと思います。
埼玉県内では、桶川市や東松山市などが学校別結果を数値付きで公表するようですが、そこに「保護者への説明責任を果たす」以上の意味はありません。
私は、昨年の12月議会で提起した通り、学校別結果の公表によって「学校間格差」が拡大することを強く懸念しています。

(※下掲画像の議事録を参照ください。PDFはこちら。)

 

 

 

なお、先日の文教建設常任委員会の中で受けた「中学校選択制」の報告によれば、戸田中学校においてだけ、
(平成24年度)44名→(平成25年度)53名→(平成26年度)71名
と、選択希望者が年々増加しています。

 

※参考「全国学力テストの結果」
文科省発表
埼玉県発表
・戸田市発表は例年9月~10月頃

 

 

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「戸田市第4次総合振興計画後期基本計画協働会議」に会派を代表して参加

まちづくり]2014年8月25日(月)

9月議会の一般質問に向けたヒアリングや打ち合わせを始めています。
今回は、「小学校の放課後遊び場開放」について、昨年の6月議会に続き再度の質問を行う予定です。

 

夜は、「戸田市第4次総合振興計画後期基本計画協働会議」が行われました。
今後4年間の戸田市の市政運営の指針を協議するために「市民・行政・議会」から総勢32名が集まる初めての試みで、私は会派を代表して参加しています。

 

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若年世代や子育て世代の思いを代弁する強い気持ちを持って、これから半年間じっくり議論を重ねていきたいと思います。

 

 

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道満グリーンパークで毎月開催の「冒険遊び場(プレーパーク)」

子育て]2014年8月24日(日)

本日は、今年から道満グリーンパークで毎月開催されている「冒険遊び場(プレーパーク)」を見学させていただきました!

 

冒険遊び場(プレーパーク)とは、「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーにした遊び場で、既製の遊具に頼らずに自然の中での遊びができる場所です。
写真に写っている遊び以外にも、季節によって「落ち葉風呂」「ドラム缶風呂」「土手のソリ滑り」「火遊び」「ハンモック」などの様々な自然遊びが行われているとのことです。

 

 

 

 

「戸田遊び場・遊ぼう会」が助成を受けて開催している事業で、1回の参加につき、今後の事業継続のための協力費100円が求められ、会員は現在約60名いらっしゃるそうです。

(会員のみなさんは、戸田市内の普通のお母さんお父さん方だそうです。参加方法は、下掲のチラシをご覧ください。)

 

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今日は参加者が少な目とのことでしたが、それでも市内から集まった子供達とお母さんお父さん等で大変賑わっていました。私も、奥さんと参加して楽しんできました。
冒険遊び場(プレーパーク)は初体験でしたが、開放感にあふれていて、子供がいたら気軽に連れていきたいと思える場所でした^^

 

 

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豊島区の放課後事業は理想形に近い

子育て]2014年8月23日(土)

本日は、豊島区の「学校開放」と「子どもスキップ」を視察するため、豊成小学校と南池袋小学校に伺いました。

 

豊島区の放課後事業は、理想形に近いかもしれません。

 

全ての児童が室内遊び場と勉強部屋と校庭(雨の日には体育館)を放課後そのまま利用でき、また学童児童に対する体制も整えられています。

 

放課後に幼児連れの保護者(および私立や国立に通う小学生)が校庭で遊ぶことも自由で、まさに校庭が「地域のこども公園」として活用されています。(ちなみに、校舎は地域住民などに会議室として利用されています。)

 

 

 

 

夏休み中の土曜日という利用者の少ない日だったものの、その分、それぞれの小学校の学校開放管理員の方から詳しくお話を伺うことができました。
事業の経緯や学校開放管理員の役割、また学校や学童との連携について、現場を知る方だからこその貴重なご意見を頂きました。なかでも特に、「先生に負担を与えてはいけない」という言葉は印象的でした。

 

既に都市化を終えた23区の中でも、「子供の遊び場」を置き去りにしてしまった区と、そうでない区があります。
都市化が急速に進んでいる戸田市は、いまその分岐点にあるのではないかと思います。

 

 

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フィンランド教育よりも日本の教育が劣っているわけではないことを確認したい

教育]2014年8月22日(金)

本日は、午前中に会派ヒアリング(高齢者福祉サービスについて)と会派会議を行い、夜は東京で開かれたフィンランド教育のシンポジウムに参加しました。

 

2時間30分の長丁場のうち、最後の15分程で説明された「フィンランド教育の負の側面」に学ぶことが多かったです。
逆に言うと、色々なところで強調される「フィンランド教育の正の側面」には、どこか腑に落ちない感覚を抱いています。

今回学んだことを以下に羅列しますが、一部、過去に参加したシンポジウム等で得た見聞も交えています。

 

・フィンランドは、戦争で弱った国力を回復するために教育立国を目指した改革を行ってきた。
・新自由主義を推し進めるOECDが実施する国際学力テスト「PISA」に適応させた教育を行ってきた。結果として、社会で活躍する人材は育つが、逆に基礎研究力が不足している。(例えば、二次方程式の解法は、解の公式しか教えない。より原理的な、平方完成や因数分解を用いた解き方は生徒も教師も知らない!)
・「落ちこぼれを出さない教育」は言い換えると、労働力となり国に還元させるべく行われている「落ちこぼれが許されない教育(何年留年してでも学習内容を身に付けることが求められる)」。
・個性を尊重する教育の結果、自己中心的に育つ子供が多くなっているのが問題となっている。事実、日本の比にならない程のニート大国になっている。個人や個性を尊重するあまり、「働きたくない。頑張りたくない。」という個人の意見を認めざるを得ない(←ここが、かねてから個人的に一番気に掛かっていたところ)。国も対策に乗り出した。ちなみに、フィンランドは離婚率が高い。
・最近、国の新たな教育方針が決まり、これまでの個性尊重教育から日本を参考にした集団教育にシフトしていく。

 

フィンランド教育の粗を探したいというよりは、日本の教育が劣っているわけではないことを確認したい気持ちがあります。
私たち日本人が思っている以上に、日本の教育は機能しています。
なお、OECDが来年度から始める「新たな教育モデル」開発の共同研究パートナーには日本が選ばれています。

 

講演者も述べていましたが、教育の「良いとこどり」は簡単ではないです。例えばフィンランドの少人数教育を真似するには、(現在の日本の教師の給与体系では)莫大なお金が掛かりますし、教師に大幅な授業の裁量を与えるには今の教師は多忙過ぎます(フィンランドでは教師に夏休みが3か月与えられる)。
フィンランド教育を礼賛してそのまま取り入れようとするのではなく、現状ある程度機能している日本の教育を維持しつつ、従来の知識偏重の教育から「新たな学力」の獲得を目指した教育に、少しずつ修正していくのが最善ではないかと私は考えています。

 

戸田市内の一部の学校で進めている「協調学習(ジグソー法)」も、新たな学力の獲得に向けた方策の一つです。

 

ことに教育に関しては、「あの国が理想」と突っ走ることなく、また一方で「日本が一番」と奢ることもなく、自信を持ったうえでの着実な教育改善を図っていくべきと考えています。

 

 

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