「下水道使用料改訂パブコメ結果」と「競艇事業の地方公営企業法適用」

生活と環境, 行財政改革]2016年7月31日(日)

【報告①】下水道使用料改訂パブコメ結果

 

6月1日~7月1日の1か月間実施された、「戸田市下水道使用料の改訂(案)」に関するパブリックコメントの結果が、市民生活常任委員会のなかで報告されました。

 

市民からは、主にメールにより「延べ12件」ものご意見が寄せられ、その内容は、下水道使用料の改訂(値上げ)に賛同するものや、今後の下水道事業に関する建設的な提案がほとんどで、料金改訂に反対するものはありませんでした。

 

 

今回のパブリックコメント実施にあたっては、委員会でも「周知の徹底」を求めていましたが、実際に、

 

●広報戸田市
●戸田市公式サイト(←私の提案により、使用料改定の諮問を受けた審議会の会議録も併せて掲載されました。)
●SNS〔Facebook、twitter、tocoぷり〕

 

などによる従来の周知の他に、

 

●市役所ロビーでのパネル展示
●下水道市民フォーラムの開催
●駅頭でのチラシ配布
●上下水道広報誌への掲載

 

といった周知も実施され、それが今回頂いたご意見数の多さにつながったのでないかと思います。

 

委員会のなかで、私から、

 

「市民に負担を与えてしまう改定案であっても、真正面からきちんとした説明を行うとともに周知の徹底を図れば、市民からの理解を得ることができる、というパブリックコメントの良いモデルとなったのではないか。この事例を全庁的に共有すべきと考えるが、いかがか。」

 

と質したところ、執行部からは、

 

「(条例改正などとは違い、)料金改定に関するものはパブリックコメントを実施しないという判断も可能であり、実際に近隣市では下水道使用料改定に際してパブリックコメントを実施しなかった。今回の取り組みが全庁的に共有されるよう働きかけたい。」

 

との答弁がありました。

 

なお、下水道使用料の改訂は、9月議会での議決を経て、来年4月に実施されます。
その直前になって、「値上げなんて聞いてない!値上げ反対!」という声を上げることにならないためにも、市民の皆さんには、普段から市政や議会をチェックする努力を怠らないでいただきたいと思います。

 

【報告②】競艇事業の地方公営企業法適用

 

戸田ボートレースの施行者である、一部事務組合の「戸田競艇組合」を、来年4月に、地方公営企業法の全部適用を行った「戸田競艇企業団」に変更したい旨の事前説明が、戸田市の議員に対して行われました。(正式には、本年11月に開かれる戸田競艇組合議会に各種条例案が上程されます。)

 

これは国からの要請に応じたもので、ボートレース施行者が一部事務組合から地方公営企業となることにより、今後は、民間企業のような効率的な経営が行われることが期待されます。

 

事前説明会のなかで、私は以下の質問を行いました。

 

Q1.財務諸表は、例えばウェブサイト上に掲載するなど、第三者から閲覧できるような公開を行うのか。

 

A1.その通り。

 

Q2.契約方法は、現在の指名競争入札から一般競争入札に変更すべきと考えるが、その予定はあるか。

 

A2.まだ検討はしていないが、地方公営企業は、地方自治法の謳う一般競争入札の原則に従うべきと考える。まずは、地方公営企業法の全部適用を実施し、その後に契約方法の変更を検討する。

 

これら「財政状況の公表」と「入札方法の透明化」は、まさに昨年6月の戸田競艇組合議会の一般質問において私が提案したものです。【※下段リンク参照】

 

今後、競艇事業の公営企業化に伴い、経営の効率化とともに、経営の透明化も徹底されることで、戸田市に“より多くの安定した配分金”がもたらされるようになることを期待します。

 

最後に、当時の一般質問での私の発言を引用します。

 

ーーーーーーーー
本来「賭博及び富くじに関する罪」に該当する公営競技が、モーターボート競走法などの特別法の規定によってその存在を許されている理由は、国や地方自治体に財政的貢献をすることにあります。契約方法、また契約情報や財政状況の公表に関して、戸田競艇組合はさらなる改善を行う必要があると考えます。
ーーーーーーーー

 

パブリック・コメントの結果〔2013年からの案件〕(戸田市公式サイト)

 

戸田競艇組合議会 平成 27 年第2回定例会 一般質問 議事録(真木大輔公式サイト)

 

 

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夏休みにスポーツセンターで「青少年の居場所」が特別開催されます!

子育て]2016年7月28日(木)

夏休みにスポーツセンターで「青少年の居場所」が特別開催されます!

 

私が議会やこちらで幾度となく指摘していることですが、公園整備の遅れている新曽北小学区には、子供たちの遊び場が驚くほど少ないです。

 

さらに今年の夏休みは、新曽北小学校の改修工事によってグラウンドと体育館がほとんど使えません。

 

保護者の方から「どうにか、夏休み中の子供たちの遊び場を作ってほしい。」との切実なご意見を頂いたのが7月中旬でした。

 

その後、各関係課や校長先生に相談をさせていただいたところ、みなさんからご理解とご協力を頂き、「青少年の居場所」の夏休み特別版が開催されることになりました。(※北小の子供でなくても参加できます)

 

開催日が夏休み終盤の2日間のみとなってしまったことは残念ですが、限られた時間のなかでできる限りのご対応をしてくださったと、ありがたく感じています。

 

通常の「青少年の居場所」は「午後4時から公民館の一室で自由に過ごすことができる」という事業なのですが、今回の夏休み特別版は「午前中にスポセン剣道場でヒップホップダンス体験や自由遊びができる」という新たな取り組みで、子供たちにとっても新鮮なのではないかと思います^^

 

私はこれまで、子供たちの遊び場創出の手段として、主に「放課後子供教室の拡大」を提案してきましたが、今回の件を経て、図らずも「青少年の居場所」の可能性を見出すことができました。

 

「放課後子供教室」は、放課後にいったん帰宅せずに参加できる点や、国と県から運営費の一部補助が出る点は良いのですが、年間登録制であることや保護者のお迎えが必要であることにより子供たちにとって参加しにくい点、運営に関して地域の有償ボランティアとの調整が求められる点などが課題となっていました。
それに比べて、「青少年の居場所」は、大学生などのスタッフの人件費はすべて市負担ですが、子供たちは年間登録や保護者のお迎えなしで自由に参加でき、運営に関しても、今回のように、開催場所とスタッフ人員さえ確保できれば、担当課の裁量によってある程度自由に開催することができます。

 

今後も引き続き子供たちの遊び場の創出に向けて取り組んでいきますが、そのなかで、「青少年の居場所」を有効に活用することも視野に入れていこうと思います。

 

夏休み限定!青少年の居場所をスポーツセンターで開催します!!(戸田市公式サイト)

 

 

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美里町議会との交流事業でキムチ作りを体験

議会と選挙]2016年7月27日(水)

本日は、戸田市が24年前から姉妹都市提携を結んでいる「埼玉県美里町」との議会交流事業に参加しました。

 

この議会交流事業は、年に1回実施しているものですが、今年は戸田市議会が美里町へお伺いする年です。

 

一日をかけて、美里町の観光資源である、ブルーベリー狩り、遺跡資料館見学、キムチ作りを体験しましたが、特にキムチ作りは、美里町議員の方々とおしゃべりをしながらの共同作業で、とても懇親が深まりました^^
(※写真で私が着ているかっぽう着は、妻から借りたものです。)

 

戸田市と美里町では、議員間だけではなく市民間での交流事業も盛んに実施されていますので、機会があればぜひ皆さんもご参加ください。
美里町は、同じ埼玉県にあっても、自然にあふれ、野菜の美味しい、とても良いまちです。

 

 

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「建築点検」実施の必要性 ~消防本部の外壁タイル落下~

行財政改革]2016年7月26日(火)

先週金曜日の市民生活常任委員会における執行部からの報告案件のうち、本日は「消防本部の改修工事」についてです。

 

報告内容は、「昨年に消防本部の外壁タイルが落下し、外壁調査を実施した結果、外壁の劣化が認められたため、同時に劣化が認められた屋上防水部分と併せて改修工事(4635万円)を行いたく、9月議会に補正予算を提出する。」というものです。

 

外壁や屋上の劣化がある以上、改修工事の実施はやむを得ません。
ただし、委員会の質疑応答のなかで明らかになった以下の事実は看過できません。

 

●「戸田市 公共施設中長期保全計画」のなかに消防本部は含まれていない。(ただし、消防本部より築年数の古い東部分署と西部分署は計画に含まれている。)

 

●建物の定期的な点検は実施してこなかった。

 

「戸田市 公共施設中長期保全計画」とは、公共施設の維持管理を、今回のように場当たり的にではなく、長期的視点に立って計画的に行うことで、維持費の削減と平準化を図るための計画です。

 

しかし戸田市は、計画の策定にあたり、各公共施設の改修工事の必要性の有無を、「定期的な点検」によってではなく、主に「築年数」によって判断しているために、今回のような突発的な改修工事の必要に迫られました。

 

市内には、消防本部よりも築年数の古い建物は数多く存在するため、今回のような事案は、今後もたびたび発生することが予想されます。

 

私が昨年の12月議会の一般質問で提案したのは、「建築基準法に基づく建築点検の実施」です。
建築基準法では、建物の安全性を保ち、危険を未然に防止するため、一級建築士などの専門家に、損傷・腐食・その他の劣化状況の点検(=建築点検)を定期的にさせるよう定められていますが、戸田市の公共施設や学校施設の多くではそれが実施されていません。(※詳しく下段リンクの議事録をご覧ください)

 

例えるならば、戸田市は、健康診断を行わずに、年齢だけから判断して治療を行っているようなものです。病気の発見が遅れれば、寿命は縮み、さまざまなコストが掛かります。

 

私の一般質問での提案を受け、現在、建築点検の実施に向けた検討が進められているとのことですが、今回の消防本部の事案によって、その必要性がより鮮明となったのではないかと思います。

 

※なお、掲載写真は、私が後日に現地確認を行った際に撮影したものです。ここに写る建物の外壁2面だけでも、20カ所近くのタイル欠損が確認できます。タイル落下による事故が起きなかったことは幸いです。

 

【一般質問 議事録】建築基準法に基づく建築点検について(真木大輔公式サイト)

 

「専門家による小中学校などの建築点検の実施」2015/12/22(真木大輔公式ブログ)

 

戸田市 公共施設中長期保全計画(戸田市公式サイト)

 

 

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「彩湖・道満グリーンパーク」の管理運営にこれまで以上の努力を

生活と環境, 行財政改革]2016年7月25日(月)

先週金曜日の市民生活常任委員会において、いくつか執行部からの報告案件がありましたが、本日はそのなかの「彩湖・道満グリーンパーク指定管理者の選定」についてご報告します。

 

年間100万人以上の利用がある「彩湖・道満グリーンパーク」は、現在、市の外郭団体である「(公財)戸田市水と緑の公社」が指定管理者として管理運営を行っています

 

今回の委員会での報告は、来期5年間(平成29年度~平成34年度)の指定管理者として、公募を行わず、これまでと同じ「(公財)戸田市水と緑の公社」を選定したいというものです。

 

その選定自体に異論はありませんが、私からは、

 

「選定の過程で今後実施される書類審査やプレゼン審査が、形式的なものとならないような工夫を。」

 

と提案しました。執行部からは、

 

「民間にも負けないような管理運営ができるよう、選定のなかで公社に求めていく。」

 

との、強い思いのこもった答弁があり、他の委員からも、

 

「収益事業としていくべき時期にきている。」

 

との意見がありました。

 

彩湖・道満グリーンパークには、野球場やテニスコートのなどの屋外スポーツ施設(利用料:おおよそ500円~1000円/2h)や、バーベキュー広場(利用料:無料)、ドッグラン(利用料:500円/30min)などがありますが、収入の大部分は土日祝日の駐車場料金(おおよそ100円/h)というのが現状で、戸田市からは毎年1億円以上の持ち出しが生じています。

 

また、近隣の川口市の荒川運動公園では、来年度からバーベキュー場とドッグランが全面オープンし、今後そちらに利用者が流れることも予想されます。

 

今回も含め、私は委員会のなかで、他自治体の住民に向けた広告の実施や広場を貸し切って開催するようなイベントの招致などを提案していますが、他にも遊戯広場の見直しなど、彩湖・道満グリーンパークの管理運営には改善の余地が大きく残っていると考えています。

 

高いポテンシャルを持った彩湖・道満グリーンパークを、戸田市の観光資源として活用し、あわせて収益の改善も図っていけるよう、来期の5年間は、指定管理者にこれまで以上の努力を期待したいと思います。

 

というわけで本日は、市内の友人の誘われて、彩湖・道満グリーンパークでのバーベキューに参加しました(笑)

 

彩湖・道満グリーンパーク 公式ページ

 

荒川運動公園でのドッグラン・BBQ場社会実験の結果と今後の対応について(川口市公式サイト)

 

「巨大フードフェス『まんパク2016』を“視察”しました」2016/5/14(真木大輔公式ブログ)

 

 

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