「真木レポート10号、11号」を発行しました!

その他]2014年10月31日(金)

 

真木レポート10号」「真木レポート11号」を発行しました!

 

駅頭は、来週の連休明けに戸田駅から始める予定です。
よろしくお願いします!!

 

このところ、私自身の広報活動のあり方について考えていたのですが、今後、真木レポートは「わかりやすい報告」に振り切って、一方でこちらのfacebookについては、「解説」や「レポート配布の補完」の場としての役割を強化させようと思います。

 

時間は有限で全てを完璧にはできないなかで、この棲み分けが自分には合っているのかなと判断しました。
今後も、真木レポートとfacebook共々、よろしくお願いいたします。

 

 

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全国学力テストの県内他自治体との比較

教育]2014年10月30日(木)

全国学力テストの埼玉県内市町村の結果をグラフにしてみました。
(オープンデータ化されていないので結構手間でした。)

 

グラフでは、県内全63市町村のうち、学力テストの結果が公表された県内35市町を、科目別正答率の合計が高い順に左から並べています。


まず、意外な結果に驚きました。
さいたま市の成績が良いことは予想できましたが、志木市や蕨市の学力がここまで高いとは思いませんでした(失礼ですが)。この2市は少人数学級に力を入れていることから、少人数学級と生徒児童の学力には相関があるのかとも一瞬考えましたが、10年以上前から少人数学級を実施している行田市の成績がそれほど奮わないので、関係ないのかもしれません。
県内市町村の少人数学級の実施状況の資料が手に入らないので、これ以上は分析できません。残念。

 

地域ごとに分類してみるのも面白いと思います。
県南地域である蕨市・さいたま市・戸田市は全体的に学力が高い(川口市は未公表)と言えますが、一方で、学力の高い志木市に接している新座市や富士見市の成績が良いというわけではないようです。全体的に学力の低い地域もあります。

 

小6の成績が良いのにも関わらず、中3の成績が悪い市町村(三郷市、新座市など)は、私立や国立の中学校に流れる生徒が多いのでしょうか?
私立・国立への進学率のデータと照らし合わせてみたいところです。

 

今回は市町村別データですが、これが仮に学校別データであっても、このように誰かの手によって順位付けされてしまいます。
それが「学校選択性」と合わされば、地域間での児童生徒の移動が生じることで、「地域コミュニティの崩壊(地元に同級生がいなくなる)」はもちろん、学力面においても、学校間の格差が拡大し、それが終いには「全体の学力低下」となって現れます。これは、イングランド、アメリカ、オーストラリアなどの海外の事例を調べれば分かります
今年から解禁された学校別結果公表ですが、県内桶川市や島根県松江市などの自治体で既に実施されました。これらの自治体の今後の学力推移もよく観察していく必要があります。

 

 

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全国学力テストの戸田市の結果

教育]2014年10月29日(水)

今年度の全国学力テストについて、戸田市の分析結果が公表されました

 
簡単にまとめると、
「小6は家や塾で勉強をしていて成績もそこそこ良いが、中3はスマホやネットをして宿題をやらないために成績が思わしくない。」
となります。


《戸田市の学力について》
私が作成したグラフを見ていただくとわかる通り、(昨年の小6国語が飛び抜けていたことを除けば)「概ね変化なし」です。
ただし、戸田市の弱点である中3数学に、いくらか改善の傾向が見られます。


《戸田市の生活態度について》
日頃の生活態度の回答で目立つものは以下です。


・小6「学校以外で勉強を2時間以上しているか?」
戸田市32.7%、埼玉県27.1%、全国25.8%

 

・中3「家で学校の宿題をしているか?」
戸田市82.9%、埼玉県85.8%、全国88.2%

 

・中3「スマホやネットを2時間以上しているか?」
戸田市39.8%、埼玉県34.4%、全国32.7%

 

《戸田市の分析について》
●昨年12月議会の一般質問において、テスト結果のさらなる分析を求めましたが、今年度から「項目ごとの講評が付いたこと」「戸田市学力向上プランや各校の取り組みが公表されたこと」は良いことだと思います。

 

●しかし、分析自体はまだまだ足りないように思います。項目ごとの講評が通り一遍ですし、そもそも経年変化や正答率分布の分析が行われおりません。
経年分析の必要性は自明ですが、正答率分布は生徒間の学力格差の傾向を表します。正答率分布が分からないと、仮に戸田市の正答率が上がったとしても、それは、トップ層が頑張ったおかげなのか、それとも全体が底上げされたからなのかが分かりません。
今後の取り組みに期待します。

 

 

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「病気の早期発見」の他に「普段の摂生が促される」という効果

福祉と医療]2014年10月24日(金)

今日は健康診断を受けに、新しくなった市民医療センターに伺いました。

 

すべての結果がでるのは後日ですが、いまのところ去年とさほど変わらない診断結果が出て安心しました。

 

定期的に受診するようになり、健康診断のメリットとして「病気の早期発見」の他にも、「普段の摂生が促される」という効果があることが分かりました。

 

私の場合、去年に少し高めの「γ-GTP」の数値が出たので、それからは、必要な場合以外のお酒は控えるようになった、、、気がします。(少なくとも、自宅にいるときはほとんど飲みません^^;)

 

営業や主婦、アルバイト等の方は、健康診断を受ける機会に恵まれていないと思いますが、是非時間を作って受診されることをおススメします!

 

健康診査・健診(戸田市公式サイト)

 

 

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「就職のために」ではなく「就職に向けて」大学で手に職を付ける

教育]2014年10月23日(木)

教育先進国とされるフィンランドでは、高校から「学問コース」と「職業コース」とに分かれ、またそれぞれのコースに大学が用意されています。(※一部、大まかな表現をしています。)

 

今月から文科省により、「職業コース」の大学を日本に作るための審議会が始まりました。
実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議」です。

審議委員から提出された資料が、やや過激ですが面白いです。

 

(以下、抜粋)
●Gの世界(グローバル経済圏)とLの世界(ローカル経済圏)
●Lの大学の職業大学化⇒Lの労働生産性(≒賃金)向上⇒Lの労働力不足解消⇒社会全体の生産性・効率性(≒賃金と安定雇用)の改善
●教員の選定方法:
・民間企業の「実務経験者」から選抜
・文系の学問ライン(Lの大学には従来の文系学部はほとんど不要)の教授には、辞めてもらうか、職業訓練教員としての訓練・再教育を受けてもらう
・理系の学問ラインでGの世界で通用する見込みのなくなった教授も同様
●経営・経済学部では、「マイケルポーター、戦略論」ではなく「簿記・会計、弥生会計ソフトの使い方」を

 

私も、この考えに同意します。
いまの時代、大学生の全員が「学問」をするために入学しているわけではなく、就職の前段階として入学している人も多いと思います。
身の入らない学問を(単位上で)修めるために通うよりは、社会に出て必要となる実務スキルを学ぶ方が、学生にとっても社会にとっても有意義だと思います。(資料で述べられているように、それによって会社の新入社員育成コストの節約にもなります。)

 

子供に「就職のためにとりあえず大学に行っとけ」と言う代わりに、「就職に向けて大学で手に職を付けろ」(or「学問がやりたいなら大学に行け」)と言えるようになるわけです。

 

実際にフィンランドでは、「学問コース」よりも「職業コース」が人気とのことで、「学問コース」の大学を出て会社に勤めた人よりも、「職業コース」の大学を出た人の賃金の方が高い例もあるようです。

 

今後の制度化が非常に楽しみです。

 

 

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