方法は何でもよい ~スポーツセンター屋内プール~

まちづくり]2015年11月13日(金)

戸田市スポーツセンターの今後のあり方を探るため、市民生活常任委員会で行政視察を行いました。

 

今回は、テーマを「屋内プール」に特化して、①屋内温水プール TACきらめき(奈良県生駒市)と②守山スポーツセンター(愛知県名古屋市)に伺いました。

 

①「屋内温水プール TACきらめき」(写真)は、公設民営の屋内プール施設で、トレーニングジム、フィットネスルームが併設されています。
建設費は約5億円で、市が負担。
運営は民間事業者による指定管理で、市から事業者への支出は無し。つまり事業者は、利用料からすべてを賄っており、その分、利用料は高目に設定されています。

 

②「守山スポーツセンター」は、民設民営(いわゆるPFI)のスポーツ施設です。
しかし、PFIと言えど、蓋を開けてみればマジックのようなものはありませんでした。
「民設」ということから、建設費の市負担は軽減されるのかと思いきや、建設費の資金調達を民間事業者が担い、その後、市から民間に少しずつお金を渡していくという方法で、トータルとしての建設費の市負担は、公設の場合と数%しか変わらない。
「民営」ということから、①のような高い利用料を設定しているのかと思いきや、いわゆる「市営プール」的な安い利用料が設定されており、それで賄えない部分は市が補填
つまり、守山スポーツセンターは、実質的には、戸田市のスポーツセンターのような、「戸田市の負担で施設を建てて、運営は指定管理者に任せ、利用料で賄えない部分は市が補填。(正確には指定管理料を支払う)」というものと変わりはないように思いました。
おそらく、市としてPFIという実績を作りたかったというのが、PFIという方法を選択した一番の動機だったのかもしれません。

 

翻って、戸田市スポーツセンターの今後のあり方を考えたとき、公設民営か民設民営(PFI)かといった方法論に拘泥せず、「スポーツセンターはどうあるべきか」、つまり市の負担に支えられた安い利用料金の住民福祉施設とするのか、しないのか、を先に議論すべきと感じました。
それさえ決まれば、あとは、建設や運営についてどの方法を採ろうともそこまで変わらないと思います。

 

というわけで、あらためて、戸田市スポーツセンターの今後のあり方についての私の考えを示すと、「スポーツセンターは住民福祉施設である」という前提のもと、

 

・プール棟のみを早期に建て替え
・利用料はいわゆる市民プール価格
・質素で良いが25mプールと幼児用プールは必須
・公設民営でも民設民営でも何でも良い

 

となります。

 

今回の視察の検証は、後日の委員会で行われますが、おそらく委員会でも同様の結論になる気がします。

 

 

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粗大ごみ券の改正条例案:「200円⇒400円」と「コンビニ販売」

生活と環境]2015年11月11日(水)

粗大ごみ券の価格見直しとコンビニ販売に関する意見募集(パブリック・コメント)が、12月4日(金)まで実施されています。
ご意見は、ネットからの提出も可能です。

 

現行の価格「200円」から新たに「400円」に改正する案で、添付された資料によると、

 

収集運搬費等373円+コンビニ販売拡大経費39円=「412円」

 

の経費が掛かることが、新たな価格の根拠となっているようです。つまり、これまでは大きく赤字だったということです。

 

他自治体の粗大ごみ券価格との比較もなされています。

 

戸田市  200円(今後は400円)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蕨市  540円
川口市◎  310円~1,860円
さいたま市◎  540円~2,160円
春日部市  500円(スプリングマットレスのみ2,000円)
越谷市◎  400円~2,800円
久喜市◎  500円
三郷市  500円(+基本手数料500円)
所沢市◎  500円~2,000円
和光市  300円~2,050円

 

なお、上記の◎印は、コンビニ販売を実施している自治体です。

 

予定としては、意見募集を終えて、来年の3月議会に改正条例案を上程、そこで可決されれば、来年の9月からスタートとのことです。

 

余談ですが、ここ最近、戸田市がこのような価格改正を行う際に、市民の判断の材料として、価格改正の根拠や他自治体との価格比較をきちんと公開するようになっており、良い傾向だと思います。

 

戸田市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部を改正する条例【案】(戸田市公式サイト)

 

 

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1年分の活動をまとめた「真木レポート 第12号」を発行しました

その他]2015年11月10日(火)

私の1年分の活動をまとめた「真木レポート 第12号」を発行しました。
11月中には、戸田市全域のご家庭のポストに投函いたします。
駅頭での配布は、12月中旬頃に実施予定です。


今回のレポートのイメージは、「一見、政治家っぽくないレポート」です。
これまで、レイアウトもすべて私が作成していましたが、今回は私の妻にほとんどのレイアウトを作成してもらいました。(小遣い有)
デザインに関してどちらも素人ですが、私よりもセンスがあると思います^^


日々、Facebookやブログなどで議員活動や政策の考えをお伝えしている身としては、情報量に限りがあって即時性も劣る紙媒体のレポートには、あまり重要性を感じていない部分がありますが、まぁ、議員の活動をまめにネットでチェックされている方ばかりでない現状ですので、致し方ないです。

 

 

 


「真木レポート 第12号(1年間の政策提言)」

 

「真木レポート」全号一覧

 

 

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戸田競艇事業の経営状況が改善! ~平成26年度決算審査~

行財政改革]2015年11月9日(月)

本日は、戸田競艇組合議会において、平成26年度決算の委員会審査が行われました。

 

昨年9月、戸田競艇事業の事実上の経営トップに外部人材が抜擢されましたが、さっそくその効果が現れ、歳出削減を中心として、平成26年度決算の経営状況は大きく改善されました。

 

今後は、歳出削減だけでなく売り上げ増加も含めたさらなる経営改善が図られると思われます。それにより、一番の関心事である「戸田市への配分金」の安定的な増加が期待できます。

 

私は、業務委員会の委員として、ボートレースの開催費用に関わる決算審査を担当しました。そのなかで、

 

①屋外スペースにおける分煙を徹底することで、若年層の客を取り込むこと

 

②車での来場客のナンバーを分析し、その分析結果と連動したSNSの地域ターゲティング広告を展開することで、効果的な宣伝を行うこと

 

の2点を提案し、執行部からは検討していく旨の前向きなご答弁を頂きました。

 

 

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白熱したテーマディスカッション ~戸田の会「第2回 市政報告会」~

まちづくり, その他]2015年11月8日(日)

本日は、戸田の会「第2回 市政報告会」を、あいパルで開催しました。菅原県議にも来賓でお越しいただきました。

 

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メンバー各々の活動報告に続いて、テーマディスカッションを初めて実施しましたが、とても白熱して楽しかったです。

 

進行としては、「スポーツセンターの今後のあり方」について、まず参加者のみなさんに基本情報を示し、3つの方針のどれを支持するかで分かれていただいた後に、【グループ内討議⇒グループ発表⇒グループ間討議】を行いました。

 

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それぞれの方針について、支持をされた方の人数とそこでの代表的な意見は、次の通りです。

 


(方針)屋内プール廃止&スポセン本体維持
(人数)5人
(意見)市が屋内プールを持つ意味が理解できない。屋内プールのニーズが無い。仮にニーズがあるのであれば、市が廃止しても民間に入ってくる。プール教室は、民間プールを利用してもらい市が助成すれば良い。

 


(方針)屋内プール建替&スポセン本体維持
(人数)7人
(意見)屋内プールのニーズはある。すぐに再開してほしい。市営プールの安い料金のおかげで気軽に利用できる。民間にするのであれば、既存の駅前スポーツクラブの方がかえって便利。スポセン本体は数十年は持つはずで、マネジメントとしては維持するのが妥当。

 


(方針)屋内プールを含めたスポセン全体を民設民営
(人数)3人
(意見)屋内プールは必要。民間の力を入れて、今までの枠から出るべき。料金が高くなっても楽しいプールにすれば、新たな利用者層を掘り起こせる。

 

もう少し時間があれば、それぞれの意見について議論をさらに深められたと悔やまれるところです。

 

私の発案で行った「意見毎のグループに分かれてのテーマディスカッション」ですが、参加された方からも好評でしたので、また次回も開催できればと思います。

 

私としても、今後起こりうる市民間の議論を想定するため、そしてそれぞれの立場の方が納得できる結論を導き出すために、とても有益な方法だと感じました。

 

 

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