[その他]2016年10月11日(火)
本日、私の所属する会派「戸田の会」が作成した、来年度予算に関する要望書を、神保市長に提出いたしました。
昨年の要望書と骨子は変えていませんが、この1年間の市の事業進展や社会情勢の変化を反映させるため、一部項目のアップデートや項目の削除・追加を行いました。
分野ごとの項目数は以下の通りで、なかでも、「子育て・教育」の項目数が多いところに戸田の会の特徴が表れているかと思います。
「行政改革」8項目
「子育て・教育」17項目
「医療・福祉」8項目
「市民生活」9項目
神保市長に予算要望書をお渡しした後、40分程度の意見交換を行わせていただきました。
その際、メンバーが思いを込めている項目をそれぞれ尋ねられ、私からは、市民生活常任委員会で取り組んでいる最中の「住民参加による公園リニューアル」を挙げさせていただきました。
(逆に言うと、私が執筆したその他の項目については、すでに議会で十分に思いを伝えています。)
予算要望書(全11ページ)は下記リンク先からダウンロードできます。
よろしければご覧ください。
◎「戸田の会」平成29年度予算要望書(真木大輔公式サイト)
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[行財政改革]2016年10月10日(月)
これから数回に分けて、9月議会の市民生活常任員会での審査についてご報告します。
今回は、委員会審査報告その①「戸田市観光情報館トビック」です。
戸田市観光情報館トビックでは、主に、
●市内商工業・観光イベント・史跡の情報発信
●戸田市優良推奨品等の展示販売
●市内事業者等のイベント
●選挙時の期日前投票所
が行われてます。
開館時間は、年末年始を除き「平日:午前10時~午後8時、土日祝日:午前9時~午後5時30分」と長時間。また、「戸田公園駅前行政センター2階」という、駅西口のペデストリアンデッキから直通する好立地にあります。
しかし現状では、その好条件を活かした事業を行えているとは思えないというのが、私の正直な感想です。
一方で、証明書やパスポート等を発行する、1階の「戸田公園駅前出張所」は、利用者が年々増加しており、待合スペースを減らして受付窓口を増設している状況です。
委員会での昨年度決算審査のなかで、戸田公園駅前出張所を所管する市民課から、現状の報告に続き、今後の対策として、
「2階(現:トビック)の受付窓口への転用を検討したい。」
との答弁がありました。
その後、2階トビックを所管する経済政策課に対して、窓口拡大への考えを質したところ、
「観光という点で、駅前という利点はあるが、他の場所での実施も可能ではある。市民課の要望はできる限り尊重したい。」
との答弁がありました。
とはいえ、(私のイメージと異なり)仮に2階トビックが多くの方に利用されている現状があるのであれば、慎重な検討を行う必要があります。
そこで、2階トビックの利用状況を伺ったところ、
「平成27年度は、1万5195人の利用があった。」
との答弁があったので、私からは、
「トビックの中をちょっとだけ覗いて帰る人も、利用人数にカウントされているはず。利用の質も考慮すべきであり、今後は利用者の滞在時間も計測すべきではないか。」
と提案し、
「滞在時間の把握について実施する。」
との答弁がありました。
そもそも、1年間の利用者1万5195人(1日平均40人前後)の数自体が少ないですが、その利用のほとんどが「ちょっとだけ覗いて帰る」というものであれば、なおさら2階トビックの価値が問われることになります。
2階トビックのようないわゆる「観光センター」は、戸田市に限らず、他の自治体においても、駅前などの好立地にあるにも関わらず閑散としているところが多いと思います。
「行政が観光センターを設置・運営する意義」という、そもそものところからの再考が必要かもしれません。
◎戸田市観光情報館トビック(戸田市公式サイト)
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[子育て]2016年10月7日(金)
9月議会の一般質問の報告⑥(最終回)です。
テーマは、「地域の子育て総合拠点(戸田市版ネウボラ)」です。
日本では、妊娠してから出産・子育ての間に、産婦人科や役所、保健センター、小児科、相談機関など、様々な場所に足を運ぶ必要がありますが、フィンランドでは、それらを「ネウボラ(=アドバイスの場)」が一貫して担います。
この「ネウボラ」が、フィンランドには“歩いて行ける距離”にあり、そこでは、すべての親子に対して担当の保健師または助産師(通称:ネウボラおばさん)が付き、妊娠期から子育て期の長い期間、個別のケアプランをもとに相談や支援を行ってくれます。
“歩いて行ける距離”にあるということは、移動手段の基本が徒歩である人間にとっては非常に大切なことです。
それにより、「ちょっとしたことでも相談できる」という安心感が生まれ、育児ストレスや子育て中に抱きがちな孤立感が軽減し、リスクの未然防止や早期支援につながります。
実際にフィンランドでは、このように「ネウボラ」を中心として“社会全体で子育てを支える”ことで、出生率の上昇や児童虐待死の減少に成功しています。
戸田市は、このネウボラをモデルとした「子育て相談ルーム」を、本年4月に福祉保健センターに初めて設置し、妊娠時(=母子手帳発行時)からの面談⇒相談⇒支援に取り組み始めました。
しかし、福祉保健センターの1施設のみでは、市全体の妊婦の1割程度にしか面談を行えていません。
そこで私は、市内各地域の公共施設である、戸田公園駅前行政センターと(2020年に機能替えを予定している)市内3館の福祉センターに、専門員の常駐する「子育て相談ルーム」と見守りスタッフの常駐する「親子ふれあい広場」を設置し、《相談支援機能+居場所機能》をあわせ持った「地域の子育て総合拠点(戸田市版ネウボラ)」としてはどうか、と提案しました。
答弁は、
「将来的には、戸田市においても複数個所の設置が望ましい。課題を整理しながら、設置拡大について検討していきたい。」
というものでした。
今後、子供を持つお母さん同士で交流できる場所が身近にあり(=居場所機能)、そこには、自分たち親子を妊娠期から把握してくれている専門員がいて、子育てに関する不安をいつでも相談でき、必要であれば支援につないでくれる(=相談支援機能)、という環境ができれば、戸田市での子育ては大きく変わります。
子育てを「つらいもの」にしてしまわないように、社会が子育てを支える時代だと思います。
なお、本件の一般質問のなかで、「地区担当保健師」の対応改善に関する提案も行いました。これについては、提案を受けてすぐに改善がなされたとのご報告を市内のお母さんから頂きました。(※詳細に関しては、以下の動画をご覧ください。)
◎戸田市議会録画放映(戸田市議会公式サイト)
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[その他]2016年10月4日(火)
私が所属する会派「戸田の会」の会派レポート2016年版が完成しました。
今年は、私がレポートのディレクションを担当しました。
会派メンバーやデザイナーとの協議を踏まえ、特に中面では、これまでの4年間の活動が“パッと見て分かりやすい”ようなレイアウトにしました。
(なお、この中面におけるメンバーの配置場所に関しては、くじ引きで公平に決めました。)
レポートの配布は、10月中旬からの全戸配布と11月上旬の駅頭配布を予定しています。
PDFファイルや過去の会派レポートは、こちらからダウンロードできます。
さて、これから、私個人のレポート作成に取り掛かります。
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[その他]2016年10月2日(日)
本日は、戸田市立図書館・郷土博物館で開催された、「戸田市の歩みとこれから」と題した市制施行50周年記念講演会に参加しました。
ご講演をされたのは、山田一彦・前副市長です。
山田一彦氏は、戸田市制施行の4年後にあたる昭和45年に入庁され戸田市職員として勤務されたのち、昨年度まで戸田市の副市長を8年間務められた方です。(昨日の50周年式典では、自治功労に対し戸田市から表彰をされました。)
相変わらずのエネルギッシュな語り口で、「これまでの3名の市長がそれぞれに力を入れてこられた事業」「埼京線開通の秘話」「合併問題における政治的争い」を中心に、時にはホワイトボードを駆使し、笑いも交え、まったく飽きさせないお話をされました。
聴講された方々も、「最近まで副市長だっただけに、現役職員のような視点での話が聴けた」などと、満足されていました。
私にとっては、最後にお話をされたことが特に印象的でした。
昔は、役所職員はお上(おかみ)という自意識があったものの、市民とはフランクな関係で、例えば道路に穴が空いても、市民が市役所から砂利をもらって自ら修繕していた。
その後、千葉県松戸市が「すぐやる課」をつくった頃には、市民にとって市役所はサービスを与えるところに成り代わった。
しかし、これからの時代には、市民もまちづくりに参加する「協働」が必要となる。
というものです。これからは「協働」が大切であることは私も実感していますが、市民と市役所との関係性の変化をあわせて考えることで、理解が深まったように思います。
ご講演を終えられた山田一彦・前副市長が、戸田駅までの道を、「50周年エコバッグ」を手に、背筋をピンと伸ばした見慣れたお姿で歩いて帰られる光景を遠くから目にし、一抹の寂しさを感じるともに、私も議員としてしっかり戸田市を支えていかなければ、と気持ちを新たにしました。
46年間、お疲れさまでした。
◎市制施行50周年 第26回企画展「今昔写真帳~戸田市の歩み~」(戸田市公式サイト)
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