モジュール授業で”Let`s enjoy Communication!”

教育]2016年11月11日(金)

本日は、戸田第二小学校で開催された英語教育の研究発表会に参加しました。

 

戸田第二小学校は、昨年度と本年度に、文部科学省と埼玉県教育委員会から英語指導力向上事業の委託を受けており、本日、公開授業と研究協議会が行われました。

 

戸田市が目指している英語教育は、”Let`s study English!”ではなく”Let`s enjoy Communication!”です。
つまり、英語という言語を学ぶのではなく、英語をツールとして「コミュニケーション力」を身に付けることを目標としています。
国際社会で求められる「相手を尊重し、自分の考えを論理的に伝え、相手と分かち合う力」で、それは英語を正確に使える力よりも遥かに大事です。

 

今回の公開授業では、英語の「モジュール授業」が行われました。
モジュール授業とは、通常の45分授業を15分授業などの小間切れにしたものです。
次期学習指導要領において、小学校の英語授業時間数が大幅に増加することを見越し、戸田市では本年度の後期から、小学校全校において、試験的にこのモジュール授業を朝の時間に組み込んでいます。

 

これまでの小学校の英語の授業は、担任の先生(←ほとんどが英語を専門としていない)とALTがペアで行っていましたが、モジュール授業は全クラスにおいて朝に同時に行われているので、担任の先生が一人でこなすしかありません。

 

私が公開授業を見学して驚いたのは、いずれのクラスでも、担任の先生一人だけで教室を「英語の空間」にできていたことです。
先生と子供たちに恥ずかしがる様子はなく、楽しく元気にコミュニケーションでぶつかり合っていました。

 

通常のALTとのペアによる45分授業も見学しましたが、そこでも、子供たちがクラスメイトと積極的に英語でコミュニケーションをとろうとする光景があふれていました

 

公開授業の後は、平成21年度から戸田市の英語教育をご指導くださっている渡邉寛治先生による講評・講義が行われました。(私が昨年の研究発表会に参加したことを覚えてくださっていて嬉しかったです^^)

 

戸田市の英語教育が、「コミュニケーション力を身に付けさせる」という目標を見失わずに、検証と改善を重ねてここまで発展してこれたのは、渡邉寛治先生のご指導のもと、戸田市の教育委員会や英語教育に関する委員会、また各先生方が努力されてきたからこそだということが分かりました。

 

機会があれば、今度は中学校の英語授業を見学したいと思います。
3年前に見学させていただいたときからどのように変わっているか?
確認するのが楽しみです。

 

英語というツールを通してコミュニケーションを学ぶ 2015/10/20(真木大輔公式ブログ)

 

 

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平成27年度決算審査のご報告 ~H28.9 委員会審査報告⑤~

生活と環境, 行財政改革, 産業振興]2016年11月10日(木)

滞っておりました、9月議会の市民生活常任委員会による決算審査のご報告その⑤(最終回)です。

 

なお、委員会での議論は多岐に渡って行われましたが、こちらでは、私が質問したもののうち分かりやすいものを抜粋しています。

マイナンバーによる証明書発行

 

Q. 証明書自動交付機を撤去し、マイナンバーを利用したコンビニ交付に切り替えたが、(以前に担当レベルで要望した)周知の改善は図ったか?

 

A. イオン等の証明書自動交付機を撤去した場所に周知ポスターなどを貼ったほか、市役所窓口で証明書を発行する市民への案内も徹底させた。

 

Q. コンビニ交付を一度体験してもらうような施策が必要では?【他委員による質問】

 

A. 市役所庁舎内に、(コンビニに設置してあるものと同様の)マイナンバーで証明書を発行できるマルチプリンターを設置する検討をしている。

 

不要になった大型液晶テレビの利活用

 

Q. 市役所窓口にデジタルサイネージを設置したことに伴い撤去した大型液晶テレビの利活用について、以前の委員会で要望したが、現在の状況は?

 

A. 職員内の電子掲示板で譲渡の呼びかけをしたが、申し出が無かったので、そのまま保管しているが、再度周知を行う

 

⇒再度周知を行っても申し出が無ければ、市民課内での活用を早急に。

 

不法投棄パトロール車による環境啓発

 

Q. 不法投棄パトロール車にスピーカーを取り付け、音声による環境啓発を行うための予算を確保していたが、現状は

 

A. 実施に向けいまだ検討中。

 

⇒早期の実施を。

 

路上喫煙啓発員

 

Q. 駅前の路上喫煙啓発員が手持ちぶさたでぶらぶら歩いているような姿を見かけることがある。

 

A. きちんと指導する。

 

⇒人件費(327万円)をシビアに認識するよう要望。

 

Q. 放置自転車撤去員も駅前の巡回をしているため、業務を統合できるのではないか?【他委員による質問】

 

A. 関係部署と調整し検討する。

 

リサイクルフラワーの新規受入れ

 

Q. リサイクルフラワーでの生ごみと花苗との交換事業だが、既存の協力世帯のみに固定されている。目的の一つである環境啓発の点においては、新規に協力世帯を募集し、定期的に入れ替えを行うべきでは?

 

A. 検討する。

プレミアム付商品券

 

Q. 戸田市のプレミアム付商品券は、購入応募者が集まらず、結果的に一部の世帯が何セットも購入した。周知や販売方法に課題があったのでは?

 

A. すべてを売り切るのに8回の抽選を行った。商工会との連携が足りなかったのが今後の課題と認識している。

 

Q. 地域経済振興の効果はあったのか?

 

A. 3億9千万円で6億円の消費が喚起されたと国に報告した。また、高齢者に配布している2000円コイン型商品券の使用喚起にもつながった。

 

戸田橋花火大会の屋台

 

Q. 交通の妨げになるため戸田橋花火大会の露天商を昨年に排除したことで、参加者の満足度が落ちていることから、市内事業者の出店スペースを設けてはどうかと以前の委員会で要望したが、進捗は?

 

A. 来年度は、交通の邪魔にならない場所への露店商の出店を検討しており、また、市内事業者については堤外への出店ができるかどうか国交省と調整中。

 

街路樹の管理

 

Q. 街路樹の管理はいわば場当たり的に行われており、今後は公共施設のように長期的・計画的な管理が必要ではないか、と過去の委員会で提案したが、進捗は?

 

A. 街路樹台帳の作成について、現在道路課と検討している。来年度か再来年度には予算計上できればと考えている。

商店会街灯のLED化

 

Q. 商店会の街灯は、市や国からの補助金により少ない自己負担でLED化でき、それにより①市からの電気料金の3/4の補助金の削減②商店会の電気料負担の削減③環境負荷の軽減④街が明るくなるなど、多くのメリットがあるため、かねてから委員会内や担当レベルで、商店会に対しLED化を推奨するよう求めているが、進捗は?

 

A. 一昨年度までに11商店会中4商店会がLED化し、街灯数では454基中230基がLED化しているが、昨年度は新たなLED化は無かった。窓口で商店会関係者と会うたびにLED化を勧めてはいるが、なかなか進まない。


⇒引き続き推進を。(いま思い付きましたが、LED化初期費用の融資などを検討しても良いかもしれません。)

街角消火器

 

Q. 街角消火器に対するいたずらが増えているが、対策状況は

 

A. 「開封厳禁シール」を町会に配布して貼ってもらったところ、一昨年度は14件あったいたずら件数が、昨年度は7件、今年度はいまのところ0件、と効果が出ている。

 

Q. 初期消火に使用される件数が減っていたが、状況は?

 

A.一昨年度は0件、昨年度は0件だったが、今年度はいまのところ1件。

 

下水道使用料改定の周知(10月28日の市民生活常任委員会より)

 

Q.使用料改定の影響が大きい大口事業者への個別説明は

 

A.当初の予定では、月5,000立米以上を使用する9事業者のみを対象としていたが、月1,000立米以上を使用する50事業者に拡大した。

 

Q. 使用料改定に対する事業者の反応は?

 

A. 45事業者からは使用料改定の理由に理解を頂き、5事業者からは否定的な意見を頂いた。

 

Q. 他自治体への移転を匂わす事業者はあったか?

 

A. 1事業者のみ。

 

Q. 下水道使用料改定による大口事業者の流出防止策は必要と考えるか?

 

A. 残ってもらうための方策の検討は必要と考える。

 

 

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「真木レポート第13号(1年間の政策提言と実績のまとめ)」を発行しました

その他]2016年11月9日(水)

「真木レポート第13号」を発行しました。

 

この1年間に行った提言とその反映状況を「1年間の政策提言」として、4年前の当選から現在までに行った提言のうち市政に反映された主なものを「実績のまとめ」として一覧にしました。

 

レイアウトやデザインは、前回の第12号と同様、妻と共同で作成しました。
お互いに素人ですが、それなりにうまくできたのでないかと思います^^

 

 

文章については、普段私が情報発信しているFacebookやブログでは「わかりやすく伝える」ことに注意を払っていますが、文字数に限りのある今回のような紙媒体では「簡潔に伝える」ことが必要となります。
レポートに掲載した提言のそれぞれには、私だけでなくご意見をくださった市民の方々の思いも詰まっているので、伝える内容をギリギリまでそぎ落としていく作業は苦しいものでした。

 

とはいえ、今回のように、議員の活動を一覧にまとめることも必要な情報発信だと思いますので、レポートがお手元に届いた方には、興味を持たれた部分だけでも読んでいただけるように願っています。

 

なお、レポートの配布については、ポスティング業者に委託し各ご家庭のポストにお配りするほか、可能な範囲で駅頭でもお配りする予定です。
PDF版は、以下のリンク先のページからダウンロードできます。

 

真木レポート第13号 ~1年間の政策提言と実績のまとめ~(真木大輔公式サイト)

 

 

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求める議員活動とそれに見合う議員報酬とは ~第3回 戸田の会市政報告会~

議会と選挙]2016年11月6日(日)

本日は、私の所属する市議会会派「戸田の会」の第3回市政報告会を、上戸田あいパルにて開催しました。

 

菅原文仁県議にもお越しいただいてご挨拶を頂いた後、会派メンバー各人による4年間の活動報告を行い、残りの大部分の時間はテーマディスカッションに充てました。

 

ディスカッションのテーマは「求める議員活動と議員報酬」です。

 

始めに、議員にとっての義務的な活動(議会や委員会etc.)と任意の活動(個人活動や来賓参加etc.)について大まかに説明し、また議員報酬は期数を重ねても変わらないこと、自治体によって議員報酬は異なり、報酬を定める基準は無いことなどをお伝えした後、グループに分かれて、

 

「議員にはどのような活動に力を注いでほしいか?その活動に見合う議員報酬はいくらか?」

 

について、議論していただきました。

 

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一つ目の班でまとまった意見は、

 

「議員は、議会を中心に活動すべき」
「報酬は、民間の給料を額面600万円/年として、議員は身分保障がないので額面1000万円前後/年はもらってよい」

二つ目の班でまとまった意見は、

 

「議員は、実績につながる活動をすべき」
「報酬は成果主義にすべきで、成果の少ない議員は額面500万円/年、成果の多い議員は額面800万円/年はもらってよい。(ただし成果の評価は難しい)」

というものでした。

 

その後、答え合わせとして、戸田市の議員は、額面で大まかに850万円をもらっていること(※国民年金と国保は全額自己負担)を説明したところ、「それじゃ議員をやりたがる人はいない!」との声が上がりました。

 

これは、私が常々感じていたことですが、市政への関心が高い方は、必然的に議員の活動をよく見てくださっているので、“その議員”の報酬はもっと高くて良いと思ってくださる傾向にあり、逆に市政への関心が低い方は、“議員全般”を無駄な存在と捉え、議員の報酬を高過ぎるとお考えになる傾向にあると思います。

 

今回、市政報告会に参加してくださった方々は、もちろん前者なわけですので、上記のような反応をしてくださったのだと思います。

 

後者の方々に関しては、二つ目の班で出された意見「議員が何をしているかが市民の方にはなかなか見えづらい」ことが、議員を無駄と捉えてしまう原因の一つなのかなと思います。
今回お子さんを連れて参加してくださった方と、市政報告会終了後にお話しさせていただいたなかで、その解決策として「お母さん方が、子供を連れて気軽に参加でき、市政についてわかりやすい話をしてもらったり、それについて話したりできる場所があれば、もっと市政や議員に関心を持ってくれる」とのご提案を頂きました。
同様のご提案は、以前に別のお母さんから頂いたことがあり、引っ込み思案の私には荷が重いと感じていたところなのですが、今回ご意見を頂いたことで、いよいよ私にもそのような役割を果たす使命がやってきたのかと思いを新たにしたところです(笑)

 

ちなみに、現在の戸田市の議員報酬について、私は十分ありがたいと感じています。
ただし、調査活動や広報活動などに使う「政務活動費」は、現在の戸田市議会の4万円/月では、毎年数十万円の持ち出しが生じてしまっており、また戸田市の人口増加に応じて広報費が順調に膨らんでいる現状もあるので、もう少し増やしても良いのではないかと考えています。
とは言いつつも、議会でそのような発言をするほどの積極的な考えというわけではなく、「もう少し増えたらいいなぁ~」程度です。

 

最後に、私が市政報告会の閉会の挨拶を行い、

 

「来年1月に戸田市議会議員選挙がありますが、今回議論していただいた理想とする議員像に近い方を、戸田の会だけでなく他の議員や新人の方も含めた中から選んで、1票を投じてください。そのような主体的な投票行動が、戸田市をみなさんにとっての良いまちにするための、唯一ではないですが一番の方法です」

とお話しさせていただきました。

 

やはりテーマを決めてのディスカッションは盛り上がり、また、参加いただいた方々と楽しくお話しすることもでき、良い市政報告会になったのではないかと思います^^

 

 

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(おそらく全国初)市長と教育委員会と議会による「拡大総合教育会議」

教育]2016年11月5日(土)

ご報告が遅くなりましたが、10月25日(火)に「拡大総合教育会議」が開催され、私は傍聴人として参加しました。

 

こちらでも以前にお伝えした通り、法律が改正されて教育委員会制度が新しくなったことで、「総合教育会議」という、これまで互いに独立していた市長と教育委員会とが一同に会して教育についての意見を交わす場が、新たに設置されることになりました。
戸田市は、その「総合教育会議」を昨年4月に全国に先駆けて開催していますが、通算3回目となる今回は、なんとそこに議会(文教建設常任委員会)も加わっての「拡大総合教育会議」が開催されました。
おそらく全国で初めての試みで、文科省の方も視察のために会議に出席されていました。

 

会議の進行は神保市長が務められ、はじめに戸ヶ崎教育長がプレゼンをされた後に、市長と教育委員会と議員による活発な意見交換がなされました。

 

議員からは様々な意見が出され、「教育行政について議会がいま何を課題と捉えているか」の全体像がわかるものとなりました。

 

一方で、教育委員の意見からは、「戸田市の教育向上のために教育委員会が一丸となっている」ことが伝わりました

 

教育委員の方全員が、「戸ヶ崎教育長の新体制となって、教育委員会定例会が大きく変わり、委員の心構えが受動から能動になった」と述べられたほか、印象的だったのは、「学校訪問が気軽にできるようになった」という意見でした。

 

学校訪問を頻繁に行うことにより、戸田市の教育施策が現場でのどのように動いているかを把握できているとのことで、「子供たちのこうべが下を向かなくなった」「タブレットを扱う子供たちの目がイキキするようになった」「教員に対してアクティブラーニングの意識付けができている」などの、現場を見ているからこその意見が多く、また、議員に対しては、「ぜひ学校訪問をして現場を見ていただけるようお願いしたい」との意見まで出されました。

 

教育委員のみなさんが戸田市の教育を真剣に考えてくださっていることに感銘を受けるとともに、(私を含め)議員ももっと頑張らなければいけないと思いました。

 

毎月1回開催されている「教育委員会定例会で」は、戸ヶ崎教育長と教育委員、担当課職員による活発な議論が繰り広げられています。
次回の開催は、11月17日(木)午前9時30分~11時前後、場所は戸田市役所3階教育委員室です。私は公務により傍聴できませんが、戸田市の教育に関心をお持ちの方は、ぜひ足を運んでみてください。(最近、傍聴される方が増えてきています)

 

明日は、上戸田あいパルの3階研修室において、午後2時から午後3時30分まで「戸田の会 第3回市政報告会」を開催します。
会派の4年間の活動を簡単に報告した後、参加者を交えて「求める議員活動と議員報酬について」というテーマでディスカッションを行います。
飛び入りでの参加も歓迎ですので、ご都合のよろしい方はぜひご参加ください。

 

戸田市の教育の新たな幕開け ~第1回 戸田市総合教育会議~ 2015/4/16(真木大輔公式ブログ)

 

※掲載画像:埼玉新聞(2016年10月26日発行)

 

 

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