「地域に親しまれる公園」に向けて ~市民生活常任委員会 行政視察~

子育て, まちづくり]2016年5月11日(水)

今週の月曜日から火曜日にかけて、市民生活常任委員会の行政視察を行いました。

 

今年度の委員会年間活動テーマである「地域に親しまれる公園について」に即した視察内容として、北海道恵庭市では公園の管理運営について、そして北海道札幌市では地域住民を交えた公園リニューアルについて伺いました。

 

細部に至る質問にも的確にお答えいただき、非常に得るものの多い視察となりました。

 

以下、それぞれの市が行う公園事業について簡単にまとめます。

 

①北海道恵庭市

 

・市内業者等で構成される組合が、市内約150か所の公園を指定管理者として一括管理。
・それまでは「トイレ清掃や樹木剪定などの業務委託+町会による除草などの美化活動(補助金あり)」(←戸田市はこちら)だったが、町会の高齢化や行政改革の推進を背景とし、指定管理者による一括管理に変更。
・以前と比べ、一括発注によるコスト削減、細かな維持管理による住民サービス向上が可能となった。
・ただし、希望する町会には、補助金を出して美化活動を行ってもらっている。これは、市にとってはコスト削減、町会にとっては資金源確保というメリット。
・その他、公園の利用者アンケート、地域ワークショップによる公園リニューアルも実施。

 

②北海道札幌市

 

・公園のリニューアル内容を、地域住民とのワークショップで決める。(←戸田市は行政主導によるリニューアル)
・ワークショップ開催に際しては、事前に近隣の幼稚園児・保育園児や小学生に対して、公園への希望アンケートを実施。
・ワークショップ委員の募集は、公園に隣接する町会への回覧に加えて、公園内に委員募集の看板を設置。また、回覧や看板で、ワークショップのニュースレターを随時報告。
・リニューアル後は、すべての公園で満足度が向上。
・また、幼児向けの「キッズ公園」(掲載画像)を地区に一つずつリニューアル整備することとし、その際は、子育てサロンへの出張ヒアリング調査や、子育てイベント中の児童館におけるワークショップ開催を行う。
・公園リニューアルではなく遊具交換で済ます場合は、新しい遊具のいくつかの案について、隣接する町会に諮るだけでなく、公園内にご意見箱を設置する。
・ワークショップを開催する設計コンサルによって、リニューアルの質が左右される。土木系よりも造園系のコンサルの方が優良である傾向。ただし、一般競争入札なので、より安い業者が選ばれる。

 

今後、ここで得たものを委員会で協議し、さらなる調査を行います。
そして年内には、戸田市の公園が「地域に親しまれる公園」により近づくものとなるような提言書をまとめていきたいと思います。

 

 

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