戸田市国民健康保険の「赤字」
[福祉と医療]2015年8月18日(火)
本日は、「戸田市国民健康保険運営協議会」に議会代表の委員として参加し、平成26年度の決算などについて審議しました。
自営業者や非正規労働者、(74歳以下の)年金生活者などが加入する「国民健康保険(国保)」ですが、国保を運営しているのは戸田市です。
(ちなみに、私も国保に加入しています。)
大企業のサラリーマンが加入する「健康保険組合」、公務員や教職員が加入する「共済組合」と違い、国保に関しては、一般的に加入者の所得水準が低い一方で医療費が高いため、赤字が恒常化しています。
国保の赤字は戸田市の税金で埋め合わせるのですが、その額は、平成22年度で「約8億8000万円」だったものが、平成25年度では「約14億3000万円」と急増し、さらに平成26年度では「約16億1000万円」と、増加の勢いは止まりません。
国の制度改革により、平成30年度からは国保の赤字が解消されることが期待されていますが、戸田市は、それを待つだけでなく、「医療費の削減」に向けた取り組みも始めています。
その一つが「医療費データ分析」です。
戸田市における「国保加入者全体の一人当り医療費」は、埼玉県内で最も安いのにも関わらず、「国保加入者のうち前期高齢者(65歳~74歳)の一人当り医療費」は、埼玉県内で最も高い結果(3年連続)となっています。
この原因がどこにあるのか。戸田市特有の課題は何か。
それを解明する手掛かりとなるであろう医療費データ分析の結果が、今年の秋頃には報告される予定です。楽しみです。
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