参院選の投票率と開票作業について
[議会と選挙]2016年7月10日(日)
第24回参議院議員通常選挙が行われました。
開票結果に対しては、私を含め、投票をされた方それぞれが様々な感情を抱かれていると思いますが、ここでは、「投票率」と「開票作業」に関することのみをお伝えいたします。
《投票率》
戸田市では、約5万3000人の方が投票を行い、投票率は「49.71%」となりました。
3年前に行われた前回の参院選の投票率をわずかに上回りましたが、これは全国や埼玉県においても同様です。
むしろ、戸田市の投票率が、依然として全国や埼玉県の投票率よりも低いことが憂慮されます。
戸田市 49.71%(前回48.86%)
埼玉県 51.94%(前回51.21%)
全国 54.70%(前回52.09%)
また、以下のリンク先には、戸田市内の投票所別の投票率も掲載されており、投票所によって投票率の差が15%近くもあることが確認できます。
《開票作業》
毎回、開票所の参観を行っていますが、その目的は、「不正やミスが起きない作業体制になっているか」を確認するためです。(不正やミスを見付けるためではありません。念のため。)
開票作業を行うのは公務員の方々ですが、公務員といえども「人」ですので、不正やミスは起こりえます。
実際に他自治体ではたびたび発生しており、開票不正のあった自治体では、不正に関与した複数の市職員が有罪判決を受け、開票ミスのあった自治体では、ミスにより当落が左右された候補者と選挙管理委員会とが最高裁で争いました。いずれも、ここ1,2年での話です。
当落の票差がわずかなものとなるかどうかは、開票が終わってみなければ分からないので、開票作業に携わる者は、常に緊張感を持って、「迅速性」よりも「正確性」を優先し、一つ一つの開票作業にあたらなければなりません。
私は、戸田市において正確かつ公正な開票が行われるよう、過去に2度の一般質問を行っていますが、今回の開票における提言の反映状況は以下の通りとなっていました。
●参観者による監視の目を加えるための「開票の流れ図の作成&掲示」
⇒作成&掲示されました。【掲載画像】
●不正やミスの抑制や記録とするための「監視カメラの設置」
⇒設置されませんでした。
●開票立会人による票の確認作業の正確性を確保するための「事前説明会での啓発」「事前説明会での票束サンプルによる練習」
⇒実施されました。(そのためか、今回の開票立会人の方々は、これまでよりも時間をかけてしっかりと票の確認を行っているように見受けられました。)
※なお、掲載画像についてですが、今回の戸田市の開業所では、国からは制限されていない撮影行為がなぜか禁止されたので、代わりに開票の流れ図のみを掲載しました。
◎選挙速報(戸田市公式サイト)
◎選挙速報(埼玉県公式サイト)
◎【一般質問】開票作業の不正防止(真木大輔公式サイト)
◎【一般質問】開票立会人の正確性(真木大輔公式サイト)
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