[子育て, 交通と自転車]2015年6月27日(土)
若いお母さんから、「子乗せ自転車の安全な乗り方を分かりやすく説明した本はありますか?」と尋ねられることがありますが、ようやく決定版といえる本が出版されました。
『おやこで自転車はじめてブック ~子乗せで走る、こどもに教える~』です。
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監修されているのは、自転車政策の第一人者のおひとりで、私もお世話になっているTBSプロデューサーの疋田智さんですので、中身はお墨付きです。
「子乗せ自転車に乗るときに気を付けることは?」
「車道左側が原則なのは知っているけど、子乗せ自転車で走るのは恐い。どうすればいいの?」
「子乗せ自転車はどういうものを選べはいいの?」
「子供が子乗せ自転車を卒業したら?」
など、若いお母さん方が抱く疑問に、分かりやすくしっかりと答えています。
お子さんの命を守るために、ご一読くださることをお勧めします!
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[交通と自転車]2015年6月11日(木)
昨日から、戸田市役所2階の待合スペースに「バスの運行情報」が表示されるようになりました。
国際興業バスとtocoバス(の一部路線)の時刻表だけでなく、「〇分遅れ」といった運行状況やバス停の場所なども掲載されています。
実は、数年前にも国際興業バスからの依頼でモニターを設置したとのことですが、すぐに故障して以来そのままだったとのことで、私もずっと気にしていました。
市役所エントランスの受付の方によると、市役所に来庁した市民の方からバス停の場所や発車時刻等を訊かれることが多かったらしく、今回の再開はありがたいとのことです。
公共交通活性化に向けた主要な対策の一つが、このような「インフォメーションの充実」です。
国際興業バスさんには、今後、この施策を市役所のみならず市内の各施設やJRの駅などに拡大していって欲しいと思います。
市民にとってもバス事業者にとってもプラスになるものです。
明日の本会議は、一般質問の1日目です。
4名の議員が登壇し、以下のテーマに関する質問が行われます。
(私は来週木曜日の午後1時頃に登壇します。)
●こどもの国
●投票所
●空き家対策
●選挙公報の配布
●退職管理の適正化
●道路補修の促進
通告内容
生中継
録画映像
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[交通と自転車]2015年6月10日(水)
戸田市の取り組み「公用自転車の前かごへの《自転車は左》」が、岡山市に波及しました!
この提言で私がマニフェスト大賞を受賞したときの挨拶で、
「会場にいらっしゃる議員さんも、ぜひみなさんの議会で提言してください。」
とお話しさせていただいたのですが、それをお聞きになった岡山市の田尻祐二議員が議会で一般質問をされ、岡山市の取り組みにつながったとのことです。(そしてご丁寧に、ご報告のご連絡を下さいました。)
岡山市長が前向きに取り組んでくださっているようで、反響もかなり大きく、広がりがあるとのことです。
昨年7月に全国で初めて試験運用を行った戸田市でも、近いうちに正式運用バージョンの《自転車は左》が完成するとのことで、とても楽しみにしています^^
※ご参考までに、岡山市議会の議事録を以下に転載いたします。
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平成26年11月定例会-12月09日
自転車の左側通行について。
◆49番(田尻祐二議員)
中原議員からも御報告を申し上げましたんですが,我が会派で作成した岡山市民未来創生プランが,早稲田大学マニフェスト研究所が取り組んできました第9回マニフェスト大賞に応募しましたところ,10月に優秀成果賞をいただいたんですね。授賞式前日の11月13日,優秀賞受賞者たちが集まって発表し合うプレゼン研修会に参加させていただきました。
そこで知ったのが,自転車は左側通行,この啓発の取り組みであります。マニフェスト大賞の優秀政策提言賞を受賞しました埼玉県戸田市議会の真木大輔議員の提言なんですね。お手元に資料を配付させていただいております。非常にわかりやすいプレゼンでありましたけれども,この左の上の自転車の前かごに「守ろう!左側通行」と張ってありますけれども,こういうイメージですね。ちょっと紹介文を引用させていただきます。以下引用です。
市職員や教職員が勤務中に乗る公用自転車の前かごへの自転車は左側通行の掲示を提言。公的機関による交通事故の分析データを見ると,自転車の関与する事故の約7割は交差点で発生しており,その多くが自転車の右側通行によるものである。なぜならば,交差点に出入りする車から見て,車やバイクの流れと逆行する右側通行の自転車は認識しづらいからである。
引用終わります。
真木議員の議会での提言の後,戸田市の担当課が自転車の前かごに掲示するサンプルを作成し,担当課や埼玉県警,保護者が実施する街頭での自転車安全利用啓発キャンペーンにおける試験運用が開始され,大きな反響があったようです。これが左側の下ですね。試験運用,前かごにつけております。現在は,正式運用に向けた掲示物のデザイン改良と運用体制の構築が担当課によって進められているとのこと。確かに,お金のかからない啓発効果の高い施策であります。
フェイスブック「自転車は左」グループ,これ右の下にそのチームの皆さん,写真を撮っておられますけど。フェイスブック「自転車は左」グループには,次のように記述されているんですね,これフェイスブック開くと。以下引用です。
100%の自転車が左側通行をすると,自転車同士の正面衝突は100%避けることができます。100%の自転車が左側通行をすると,交差点での車と自転車の出会い頭事故は100%発生しません。
引用終わります。
私も交差点で右側通行の自転車に何度かひやりとした場面を思い出しまして,なるほどと思った次第なんです。
そこでお尋ねします。
本市においても自転車レーンが整備され,ももちゃりの活用が進み台数がふえた今,自転車ルールの周知徹底は大きな課題であります。まずは,自転車は左側通行のこの取り組みを取り入れてはどうでしょうか。自転車事故件数の関係データの紹介をいただくとともに御所見をお聞かせください。
◎田淵薫市民局長
自転車の左側通行についての御質問にお答えいたします。
まず,事故件数についてでございますが,一般社団法人交通工学研究会が公表しております資料によると,小さい交差点における自転車交通量に対する自転車事故の発生割合では,車道右側通行,いわゆる逆走は左側通行の50倍となっており,車道右側通行は非常に危険であることが示されております。
このことからも自転車の交通事故の減少を図るためには,車道左側通行の徹底が非常に重要であることから,これまでも交通安全教室や街頭指導などの啓発活動を交通安全母の会や交通警察協助員などの方々と行ってきたところであります。さらに,本年10月に整備した市役所筋の自転車レーンでは,11月25日から来年2月20日までの約3カ月間,自転車の左側通行の指導を中心に自転車のルール,マナーに関する指導,啓発を業者委託し,8人体制で実施しているところでございます。
また,コミュニティサイクルももちゃりのハンドルには,「Keep Left!!自転車は左側通行」というステッカーを張り,左側通行の周知を図っております。今後とも議員紹介の戸田市の事例も参考にしながら,効果的な方法を検討してまいりたいと考えております。
以上です。
◆49番(田尻祐二議員)
ありがとうございました。
最後,自転車の左側通行についてです。
右側通行は50倍発生するんですね,自転車。いやあ,気をつけなきゃいけませんですね,やっぱり。それで,11月25日から取り組みを実施されているということでありがとうございます。なかなかついていっておりませんで済みません,ありがとうございます。
それで,私が御提案申し上げたのは,まさにお金がかからないと思うんですね,お金が。ぜひその点からも前向きに検討されたらどんなかなと思いますので,そのお金がかからないという点でコメントをいただけませんか。
◎田淵薫市民局長
費用対効果の関係でこれほど有効な手段はないと理解しております。前向きに検討したいと思います。
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[交通と自転車, 生活と環境]2015年6月7日(日)
市内JR3駅の駐輪場改修について、3月議会と6月議会での報告内容のまとめをお伝えします。
《自転車ラック数(予定)》
●戸田公園駅
改修前(2か所)4,064台⇒改修後(3か所)4,839台
●戸田駅
改修前(2か所)2,773台⇒改修後(3か所)2,943台
●北戸田駅
改修前(2か所)2,391台⇒改修後(2か所)2,941台
●3駅合計
改修前(6か所)10,803台⇒改修後(8か所)12,233台
《主な改善点(見込み)》
●suicaを利用した自動入退場ゲート
●24時間化
●セキュリティの向上
●出し入れがしやすいスライド式ラック
《スケジュール》
●工事期間:今年8月下旬~来年3月末
●利用料の決定:今年10月頃
●利用開始:来年4月1日
委員会では種々の質疑応答が交わされましたが、こちらでは、私が提案したものを一つだけお伝えします。
それは、ラックを設置しない「平置き」の駐輪エリアを広目に確保してはどうか、というものです。
今後、通常のラックには収納できない3輪自転車や太いタイヤの自転車など、多様なスタイルの自転車が増加すると考えられるためです。
※上掲写真は、市が設置予定のスライド式サイクルラック(H-2Z型)です。
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[交通と自転車]2015年5月24日(日)
6月1日から施行される改正道路交通法に関して、誤解されている方が多いようですので、こちらで説明します。
今回の改正は、「自転車で捕まっても懲りない人に講習を受けてもらう」というものです。
自転車に関する交通ルールが新たに厳しくなるわけでも、またはクルマのような青キップ制度(交通反則通告制度)が導入されるわけでもありません。
より正確に説明すると、以下のようになります。
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(1)道路交通法に違反した自転車運転者が警察により検挙された場合には、赤キップ(告知票)が交付され、刑事手続が適用されます。
(※その後、検察官により起訴となるか不起訴となるかが判断されます。起訴となった場合は、裁判所で有罪か無罪かが決まります。有罪となれば刑事罰となり、いわゆる前科が付きます。)
上記(1)は、6月1日以前も以降も同じです。
今回の改正を契機に、警官による赤キップ交付の事務作業が簡略化されるということもありません。
(※なお、2013年の自転車による道路交通法違反の検挙件数は、全国で約7200件です。)
今回の改正により、新たに以下の(2)が追加されます。
(2)「1回目に検挙された違反行為が『危険行為14類型』に該当しており、その検挙から3年以内に再び『危険行為14類型』に該当する違反行為で検挙された場合」に、自転車運転者講習を受講することが義務付けられます。
その講習を受けなかった場合には、5万円の罰金(刑事罰)が命じられ前科が付きます。
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(2)にある『危険行為14類型』とは、道路交通法に違反する自転車運転のうち、特に悪質と思われるものです。
しかし、これらをすべてを覚えるのは困難だと思いますので、大まかに、“原付バイクと同じ”運転をしていれば大丈夫と考えてくださって結構です。
傘を差しながら原付バイクに乗ることや、ケータイを見ながら原付バイクになること、または車道を逆走(右側通行)することが道路交通法違反となるように、自転車でもそれらの行為は違反となります。自転車は「車両」です。
ただし自転車運転には、「すべての信号機付き交差点において2段階右折をすること」と「やむなく歩道を通るときは、車道寄りを徐行(=大人の早歩き程度)し、歩行者を優先すること」が加わります。
【画像引用元】
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