[安全と防災]2016年1月11日(月)
本日は戸田市成人式が開かれましたが、急な事情で参加できず、楽しみにしていただけに残念でした。
新成人のみなさんの門出をお祝いします^^
話は、昨日の消防出初式に戻ります。
会場で配布された冊子に、戸田市の救急車出場のデータが記載されていたのですが、それを図のようにまとめてみました。
青色は、119番をかけるかどうかの判断に個人の裁量が少ないと思われるもの(交通事故や自然災害など)の件数、オレンジ色は個人の裁量が大きいと思われるもの(急病、一般負傷など)の件数です。
近年の救急出場件数の増加に伴い、救急車の適正利用が強く求められていますが、このグラフを見ればその実態が良くわかります。
戸田市消防は、救急車の「現場到着時間」と「医療機関収容時間」のいずれも、県内の消防機関のなかで1位という大変素晴らしい実績を持っています。
しかしグラフの通り、救急出場件数は、戸田市の人口よりも大きいスピードで増加しているため、現場到着時間や医療機関収容時間は年々少しずつ延伸しています。
戸田市の財政と同様、現状に甘んじず、将来を見据えた積極的な対応が必要と考えます。
【参考】
《一般質問》119番の必要性を自己判断できる「救急受診ガイド」(真木大輔公式ブログ)
元データは以下です。
◇Facebookの元記事はこちら
[安全と防災]2016年1月10日(日)
本日は、戸田市消防の出初式が市役所駐車場で行われました。
圧巻は、はしご車からの放水でした。
はしご車の高さは35mあり、市内のほとんどのマンションに対応できるとのことです。
また、先日こちらでお伝えした「戸田市消防団 宝くじ号」がさっそく活躍していました。
消火器デモンストレーションや煙体験が行われ、参加した子供達がとても楽しそうでした^^
これらに使われた資機材はすべて「宝くじ号」に搭載されているとのことで、要望があれば町会などへの出張防災教育も可能とのことです。
昨年に市庁舎の耐震化工事が完了し、4年ぶりに出初式の式場が道満グリーンパークから市役所に戻ったわけですが、今日見学に来られた市民の方の多さを見ると、やはり「行きやすい場所」で催しを開くことは大切なことなのだと改めて実感しました。
◇Facebookの元記事はこちら
[安全と防災]2016年1月6日(水)
新年らしいめでたい話題です。
掲載写真の「戸田市消防団 宝くじ号」を市内で見かけた方はいらっしゃいますでしょうか。
この「宝くじ号」は、昨年度から日本消防協会が日本宝くじ協会の支援を得て、毎年全国で10の消防団に交付するものなのですが、今年度は戸田市への交付が決定されました。
一般市民のボランティアにより構成される「消防団」は、全国的に団員の減少が課題となっていますが、戸田市は今年度から消防団の活性化策を実施し、消防団員の増員に成功しています。
それが評価されての今回の交付となりました。
なお、この宝くじ号は、車両が500万円、装備等が359万円で計「859万円」もします。
主に平時の防災学習に用いられるものなのですが、それゆえ、災害時にはあまり相応しくない「宝くじ号」というロゴマークがここぞとばかりにデカデカと貼られているのだと推察します(^^;)
(戸田市側でデザインの仕様は変えられなかったとのことです。)
そのような経緯をどうかご理解いただき、今後この「宝くじ号」を温かく見守っていただければと思います。
また、昨年末の年末ジャンボに残念ながら当選されなかったみなさんも、そのお金の一部が、こうして戸田市の「宝くじ号」となり地域の消防活動に役立っているのだとご納得いただければと思います。はい。
◇Facebookの元記事はこちら
[安全と防災]2015年12月23日(水)
12月議会で行った一般質問の2件目は、「救急受診ガイドの導入」です。
救急車の適正利用が呼び掛けられて久しいですが、「果たしてどのような症状だったら救急車を呼んで良いのか?」については、それほど詳しく周知されていません。
実際に、救急車を呼ぶかどうかを迷った挙句に一晩我慢してしまい、翌朝に症状が悪化していたという事例もあります。
総務省消防庁が作成した「救急受診ガイド」は、119番や受診の必要性を自ら判断できるようにするために作成されたもので、画像にある「冊子版」の他に「PC版・スマホ版」(※下記リンク参照)があります。
この「救急受診ガイド」を市民が活用することで、不必要な119番や控えられるだけでなく、本当に病状が重いときにためらわずに119番をすることができ、これこそまさに救急車の“適正利用”となります。
この「救急受診ガイド」は、昨年から今年にかけて全国の7つの自治体が先駆けて導入していますが、導入費は1万円も掛からず安価なもので、救急出場の件数が急増している戸田市でも是非導入すべきと考え、一般質問で提案しました。
答弁は、「取り扱い方を市民に理解していただくための課題はあるが、効果が期待できるので導入に向けて検討する。」という前向きなものでした。
なお、この「救急受診ガイド」を総務省消防庁が作成したことで、病状の緊急度判断における以下の4段階すべてが揃いました。
〇救急現場・・・救急救命士や救急隊員が緊急度を判断
↑
〇119 番通報・・・通信司令員が緊急度を判断
↑
〇電話相談(埼玉県#7000など)・・・看護師が緊急度を判断
↑
〇救急受診ガイド・・・家庭で市民自身が緊急度を判断
【参考】
◎一般質問録画映像(戸田市議会公式サイト)
◎冊子版『救急受診ガイド 2014 年版』(総務省消防庁)
◎PC版・スマホ版「横浜市救急受診ガイド」(横浜市消防局)
◇Facebookの元記事はこちら
[安全と防災]2015年12月22日(火)
先日の12月議会において私が行った一般質問について、これから3回に分けて説明いたします。
1件目は、「小中学校を含む公共施設の建築点検」です。
現在、戸田市(を含む埼玉県)の小中学校や一部の公共施設は、専門家による建築点検を受けていません。
それらについて、現状は、教職員や市職員による目視での日常点検が行われているのみです。
一方、近隣の茨城県や群馬県、または県内の川口市などでは、すべての小中学校が専門家による建築点検を受けています。
つまり、「子供達の住む自治体によって学校の安全性が異なる」ということです。
専門家による点検では「劣化前」の状況がわかるのに対し、目視による日常点検でわかるのは「劣化後」です。
万が一の事故が起きてからでは遅いですし、また、「劣化前」の点検を行うことが建物の長寿命化にも繋がります。
私はこれまで、すべての公共施設は専門家による点検が行われているものと思い込んでいただけに、この事実を知って驚き、今回の一般質問を行いました。
議場では、今後の専門家による建築点検の実施について伺い、それに対し「財政状況を踏まえ、今後の点検実施を検討する。」との答弁を頂きました。
詳しいやり取りについては、以下のリンク先の動画をご覧ください。
なお、戸田市で小中学校の建築点検を実施していないのは、戸田市の安全意識が低いためというよりは、むしろ埼玉県が点検義務の対象から小中学校を外していることに起因しています。
本当は、戸田市だけでなく埼玉県全体において、この件についての議論がなされてほしいと考えています。
【参考】
◎一般質問録画映像(戸田市議会公式サイト)
◎定期報告制度について(埼玉県公式サイト)
◎定期報告制度について(茨城県公式サイト)
◎国庫補助事業により整備された学校施設の維持管理について(会計検査院公式サイト)
◇Facebookの元記事はこちら