戸田市にゆかりのあるスポーツ選手への応援を ~H28.9 委員会審査③~

生活と環境]2016年10月19日(水)

9月議会における市民生活常任委員会の報告その③です。

 

今回のリオ五輪や夏の甲子園を通して私が感じたことは、戸田市には、戸田市出身や戸田市にゆかりのあるスポーツ選手を市として応援する体制がないということです。

 

掲載画像のように、例えば近隣の和光市では、広報誌での特集や、壮行会・帰国報告会の開催など、市をあげてオリンピック・パラリンピック出場選手を応援していました。

 

そこで、委員会の昨年度決算審査のなかで、スポーツ振興事業費(約5900万円)に関連させて、以下の質問を行いました。

 

Q. 戸田市から大きな大会に出場する選手を把握しているか?

 

A. 全ては把握しきれていない。

 

Q. 市として応援する体制をつくってはどうか?

 

A. 線引きが難しいが、2020年東京五輪もあるので、基準を設けて褒章する制度について研究・検討していきたい。

その後、委員間で協議したところ、「甲子園を基準に含めてしまうと、他の競技でも全国大会出場レベルの選手はたくさんいるので難しいのでは」などの意見が出て、最終的に委員会としては、

 

「世界大会に出場する選手を奨励するなどの支援策について検討してほしい。」

との意見で一致を見ました。

 

私の知る限り、今夏の甲子園には、戸田市の小中学校を卒業した2名の子が甲子園に出場しています。もしかしたら、箱根駅伝などに出場しているとだっ子もいるかもしれません。

 

委員会でまとまったように、市として公式に奨励する選手に関しては、世界大会出場を基準にするとしても、甲子園などTVで放映されるスポーツ大会に出場する選手については、戸田市や戸田市教育委員会のFacebookなどで積極的に周知しても良いのではないかと思います。
選手のやる気も出るでしょうし、市民も盛り上がると思います。

 

なお、あまり知られていませんが、南陵高校のバトントワリング部は、世界大会で2位になるほどの強豪部です。
4年前に、当時の校長先生(協調学習の授業見学をさせていただきました)から「戸田市にバックアップしてほしい」とのご要望を頂いて以来、何もできていなかったことが心残りでしたが、今回の提言で少しは報いることができたかもしれません。

 

広報わこう バックナンバー 平成28年8月号(和光市公式サイト)

 

埼玉県立南陵高校 部活動紹介 文化部(南陵高校公式サイト)

 

 

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埋め立てかリサイクルか ~最終処分場「新草津ウェイストパーク」視察~

生活と環境]2016年10月12日(水)

本日は、蕨戸田衛生センター組合議会の行政視察として、群馬県草津町にある一般廃棄物最終処分場「新草津ウェイストパーク」に伺いました。

 

この最終処分場に埋め立てられるのは、ゴミを焼却して出た灰なのですが、一旦ここで説明に入ります。

 

まず、戸田市と蕨市から集められたゴミのうち、蕨戸田衛生センター組合のごみ焼却施設で燃やされるのは、以下の2つです。

 

●「もやすゴミ」
●「粗大ゴミ」のうち、リサイクル家具として再利用できないものを粉砕して、そこから鉄類などを取り除いたもの

焼却されたゴミからは2種類の灰が出ます。

 

①「飛灰(ひばい)」=焼却炉の排ガスから集められたほこり状の灰
②「主灰(しゅばい)」=ゴミを燃やした後の燃えがら

それぞれの灰について、蕨戸田衛生センター組合では以下の処理方法をとっています。

 

①飛灰⇒灰(ダイオキシン等の有害物質を含んでいる)が飛散しないようにセメント等で固めて固化灰とし、それを群馬県草津町と山形県米沢市にある最終処分場に埋め立てる。
②主灰⇒鉄類を取り除いた後、埼玉県寄居町と栃木県日光市にある処理施設で人工砂やセメント等にリサイクルする。

今回視察したのは、①の固化灰を埋め立てている草津町の最終処分場で、ここでは、蕨戸田衛生センター組合から年間2,800トン前後の固化灰を受け入れている他、全国の180市町村から一般廃棄物を受け入れています。

 

この最終処分場を運営する(株)ウィズウェイストジャパンは、戸田市を発祥とし、現在はさいたま市に本社を置く、廃棄物業界のリーディングカンパニーということで、障害者を全社員の3分の1程も雇用し、また、この草津の最終処分場において、近隣住民との調和や、公害防止に向けた取り組みに積極的に取り組んでいるのが印象的でした。

 

草津には隣接する2か所の最終処分場があるのですが、そのうち、1か所はあと3年半で満杯となり、もう1か所はすでに満杯となっていて、その上部はドーム型水耕栽培施設や多目的広場として活用されています。

 

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最終処分場というのは、10年~20年間の埋め立てだけでなく、埋め立てが終わった後の10年~15年間の維持管理も必要とのことで、最終的には、最終処分場からの浸出水が人間の飲めるレベルになって完了するとのことです。(それまでの間は、浸出水をきちんと処理してから流します。)

 

草津の最終処分場があと3年半で満杯になるということで、次は嬬恋村に最終処分場を設立予定とのことです。

 

なお、最終処分場のある自治体にとってのメリットは、草津村では「草津村の一般廃棄物の受け入れが無料」、米沢市では「環境負担金という名目で排出元の自治体からお金をもらう」というもので、これは最終処分場によってまちまちのようです。

 

最終処分場の設立にも土地が必要なわけですから、やはり、私たちの出すゴミを少なくしていくことに越したことはないわけです。

 

なお、今回の報告にあたって調べ物をするなかで、ゴミをもやして出る①の飛灰は、蕨戸田衛生センター組合のように固化灰として埋め立てる処理方法だけではなく、②の主灰と同様、セメント等へリサイクルする処理方法もあるようです。
その処理費用は、埋め立ての倍近くかかるとのことですが、リサイクルを選択している自治体もあるようですので、この辺りについては、今後蕨戸田衛生センター組合議会のなかで質問してみようと思います。

 

私個人としては、ある程度お金がかかっても、最終処分場を必要としない循環型社会に向けた取り組みを進めることが望ましいと考えます。

 

蕨戸田衛生センター組合議会の行政視察 2014/10/6(真木大輔公式ブログ)

 

 

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下水道使用料値上げに対する賛成討論 ~平成28年9月議会 閉会~

生活と環境, 行財政改革, 議会と選挙]2016年9月27日(火)

本日、34日間を会期とする9月議会が閉会しました。

 

昨年度決算認定を主とした45件の議案がすべて認定・可決されましたが、それらの議案のうち、私は「戸田市下水道条例の一部を改正する条例」について、賛成議員を代表して討論を行いました。

 

この条例は下水道使用料値上げに関するもので、私の賛成の根拠は、

 

①受益者負担となることで、市民間の不公平が解消される
②災害や施設更新のための財源が確保され、世代間の公平が保たれる。
以上2点を、埼玉県内や東京23区のなかで最も安い下水道使用料を維持したまま果たすことができる。

というものです。

 

賛成討論の全文を以下に記載しますが、これまでに行った討論と同様、原稿の作成にあたっては、担当課へのヒアリングや調査に時間をかけました。
下水道使用料をいま値上げしなければならないことを、市民の方にきちんと納得していただくためには必要な労力だと考えています。

 

なお、こちらでの9月議会の報告に関しては、一般質問や委員会審査の分を残していますが、そちらについては、これから何日かに分けて投稿していきます。

 

もうすぐ10月に入ります。残る仕事をこなしながら、来年1月の選挙に向けた準備を少しずつ進めていこうと思います。

 

 

賛成討論全文

議案第88号「戸田市下水道条例の一部を改正する条例」について、賛成の立場から討論いたします。

 

本案は、来年4月1日からの下水道使用料を改定し、現行の使用料に対し平均30%の値上げを行うものです。
この改定案は、下水道使用の少ない一般家庭に対する負担が少なくなるよう配慮されたもので、平均的な家庭が一か月に使用する20㎥をもとに試算すれば、月額の下水道使用料は、税込777円から税込1,004円となり、これは埼玉県内や東京23区で比較しても、依然として最も安い使用料です。


執行部の説明によれば、今回の使用料改定には、大きく分けて二つの目的があります。


一つは、下水道事業の独立採算制を実現するというものです。
本市の下水道事業は、生活環境の改善、公衆衛生の向上、公共用水域における水質の保全、豪雨による浸水の軽減を図るべく昭和44年度から実施され、それ以降、設置・改築・修繕・維持その他の管理を市が行ってきました。これはまさに下水道法が定めるものです。
一方で、下水道事業の経理・財務に関しては、当時から、地方財政法及び同法施行令等により「独立採算制の原則」が、また、下水道財政研究委員会提言等により「雨水公費・汚水私費の原則」が示されています。
本市では、それらの原則に従い、汚水処理に係る事業費を下水道使用料収入から賄えるよう、昭和48年の下水道使用料徴収開始以来、昭和51年に平均230%、平成4年に平均33%、平成8年に平均25%、平成12年に平均44%の使用料改定を実施してきましたが、なお一般会計からの補填は続きました。そして、一昨年度の下水道事業への地方公営企業法の全部適用を経て、このたび平均30%の使用料改定を行うことにより、ようやく独立採算制が実現するに至ります。水道事業に遅れること54年です。
これにより、本市の問題であった、下水道未整備地区に住む市民の納める税金が下水道整備地区に使われる、という市民負担の不公平が解消されることは、評価すべきと考えます。


使用料改定の二つ目の目的は、下水道事業を将来に渡り持続させていくための財源確保です。
今回の下水道使用料の改定に際しては、本年度に初めて策定された「戸田市下水道ビジョン」とその「経営計画」において、様々な事業シナリオを想定した10年間の財政収支見通しの評価が行われた後、「戸田市上下水道事業経営審議会」への諮問を経て、平均改定率である30%が導出されました。
これまで一般会計からの補填を受けて運営されてきた下水道事業には、災害の備えにもなる建設改良積立金がまったく無く、かたや、企業債残高は増加の一途を辿り、平成27年度決算では約87億円にまで膨らんでいます。これは、独立採算で運営されてきた水道事業において、建設改良積立金が10億円であること、平成19年度から新たな企業債の発行が無いことと比較すれば、早期に改善を要する課題であると認識されます。
今後、下水道使用料を平均30%改定することで、一般会計からの赤字補填が解消されるだけでなく、建設改良積立金は10年後に約18億円となることが見込まれます。企業債残高は抑制され、未整備地区への整備推進や、改築更新時期を迎える管路施設やポンプ場のための財源確保にも繋がり、これによって、世代間の負担の公平性が保たれるのは望ましいことです。


以上、本案は、本市下水道事業の課題を解決するため、また市民の生活や安全を将来にわたって守るために、必要かつ妥当な改定であると考えます。
最後に、本年6月に実施された下水道使用料改定案に対するパブリック・コメントへ寄せられた延べ12件の市民のご意見には、使用料改定の主旨に賛同されるものはあっても、反対のご意見は無かったことを申し添え、議案第88号についての賛成討論といたします。

 


戸田市議会録画放映(戸田市議会公式サイト)

 

 

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NHK「新・BS日本のうた」観覧の市民優先枠は?

生活と環境]2016年9月26日(月)

秋分の日の9月22日(木)に、戸田市市制施行50周年を記念し、NHK「新・BS日本のうた」の公開録画が、戸田市文化会館で開催されました。

 

この番組について私はまったく存じ上げなかったのですが、演歌をお好きな方々のなかでは大人気番組のようでして、特に今回の戸田市公演は豪華キャスト勢揃いだったため、約500組の観覧者募集に対して2万通もの応募があったとのことです。

 

私の加入する町会でも、多くの方が応募されたもののどなたも当選されなかったようで、別の知り合いの方は15通応募してすべて外れたとのことです。

 

戸田市公演を観覧された方からは、「市外からの観覧者がかなり多かったが戸田市民を優先させなかったのか?」とのご指摘をいただきました。
例えば、オークションサイトを見ても、戸田市公演の当選ハガキが数多く出品されており(※本来は禁止行為)、1組2名分が8,000~9,000円の高額で落札されていますが、出品者の所在地はほとんどが他県となっています。

 

この点について、担当課に確認したところ、NHKに問い合わせてくださり、その後に頂いた回答は、

 

今回、戸田市で開催した「新・BS日本のうた」を含む、NHKが地域で開催している公開番組は、いずれの番組も各地域で実施する際に「開催地市民(町民・村民)枠」などは設けておらず、お申し込みのあった応募をすべて平等に受け付け、公平・公正に抽選を行って当落選を決定しているとのことでした。ご理解の程、よろしくお願いいたします。


というものでした。

 

納得するしかないとは思いますし、そもそも戸田市での公演を誘致できたことが評価すべきことなのですが、残念がってらっしゃったみなさんのご様子を思い出すと、なんともやるせない気持ちになります。

 

というわけで、今回の戸田市公演を観覧できなかった多くの戸田市民のみなさんは、以下の時間帯のテレビ放映をご覧いただければと思います。

 

なお、当日の警備を担当された市職員さんによると、観覧された方々は大満足の様子で帰られたとのことです。

 

10月9日(日)午後7時30分~8時59分【BSプレミアム】
10月15日(土)午後0時~1時29分【BSプレミアム・再放送】
10月21日(金)午後4時30分~5時59分【BSプレミアム・再放送】

 

新・BS日本のうた(NHKオンライン)

 

 

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粗大ごみ収集券のコンビニ販売がスタート!

生活と環境]2016年9月23日(金)

「粗大ごみ収集券のコンビニ販売」が今週月曜日からスタートしました!(昨年9月議会の一般質問で提案)

 

まずは、セブンイレブン全店舗、ミニストップ笹目店、サークルKサンクス戸田公園店において、新たに販売が開始されます。(他のコンビニチェーン・店舗とは交渉中)

 

なかでもセブンイレブンは、戸田市内に20店舗と最も店舗数が多く、市内のJR3駅近辺にも店舗が構えられています。

 

今後、これらのコンビニにおいては、粗大ごみ収集券を「毎日24時間いつでも」購入することができるので、特に帰宅の遅い単身サラリーマンの方などにとっては利便性が大きく向上すると思われます。

 

このような単身サラリーマン世帯は、戸田市の財政にとって、税金を納めてくれる一方で行政ニーズは少ない、いわば“上客”なわけですが、これらの方々にとっても生活しやすいまちづくりを進めることは、ベットタウンである戸田市にとって重要です。

 

私も記念に、いつも利用するセブンイレブン戸田市役所南店で粗大ごみ収集券を購入してみようと思います^^

 

(※注意)掲載画像は私が作成したコラージュです。

 

粗大ごみ収集券販売店の追加について(戸田市公式サイト)

 

 

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