[安全と防災, まちづくり]2016年11月17日(木)
今週の日曜日は、上戸田あいパルで開催された「みんなの防災DAYS ~あなたとあなたの大切な人を守る!今すぐ防災~」を見学しました。
11/10(木)~11/13(日)の4日間、特設の防災パネル展・グッズ展に、防災クッキングや防災ポーチ作り、講演会や施設見学などの各種講座を連動させた防災イベントです。
館長やスタッフの方々からお話を伺ってまず驚いたのは、この「防災DAYS」が、戸田市や埼玉県の防災課からの依頼や監修を受けて実施されたものではなく、すべてあいパルが独自に企画されたものだということです。
私が見学したのは防災パネル展・グッズ展ですが、テーマが「女性目線」に設定されており、新鮮な内容ばかりで十分楽しむことができました。
また、昨年に話題となったものの埼玉県民にはなかなか現物を手に取る機会がない『東京防災』(140円)が展示販売されていたので、私も購入しました。
そしてありがたいことに、『東京防災』の埼玉県版といえる「イツモ防災」も展示してはどうかとの私の提案を、すぐに取り入れてくださいました。
このあたりの柔軟な発想や対応は、あいパルの管理運営を行うのが民間だからこそだと思います。
今回の「防災DAYS」に限らず、あいパルからは常に“あいパルを盛り上げよう”という意気込みが感じられます。
この日、私が感銘を受けた光景なのですが、あいパルに訪れたおばあちゃんが、1階ラウンジのテーブルに並べられた様々なイベント告知チラシを楽しそうに物色していました。
利用者にとって、あいパルが「何か楽しそうなことがある場所」になっているのだと思います。
前号からリニューアルされたミニコミ誌の「PALDISE(パルダイス)」も、コラムが増えさらに充実しています。
今後もあいパルには、新たな時代の公共施設の手本として、戸田市の他の公共施設をリードしていってくださることを願っています。
◎上戸田地域交流センター「あいパル」公式サイト
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[まちづくり]2016年11月15日(火)
私が副委員長を務める市民生活常任委員会では、今年度の年間活動テーマを「地域に親しまれる公園について」と定めて1年間活動してきました。
本日は、これまでに実施した先進地への行政視察や市内公園の視察、担当課へのヒアリングの結果をもとに、執行部へ提出する提言書の内容について委員会で協議しました。
協議の結果は掲載したホワイトボードの通りで、共通する大きなテーマの一つは「住民参加の公園づくり」です。
この1年間で、戸田市の公園行政の課題に関する委員の考えが一つにまとまってきていている感触はありましたが、それを今回確認でき、私としてはひとまず安心しました。
各会派から6名の議員が集まった「委員会」による提言書は、議員個人の提言に比べて重みが違います。
12月議会中の提出に向けて、今回協議した内容を丁寧にまとめていきたいと思います。
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[教育, まちづくり]2016年11月4日(金)
昨日は、戸田市文化会館で開催された戸田市平和都市宣言30周年記念「戦争を語りつぐ平和の集い」に参加しました。
第一部では戸田市戦没者追悼式が執り行われ、第二部では「アオギリにたくして」という2013年に制作された映画の上映会が行われました。
映画は、原爆や戦争の悲惨さを伝えるものでした。
投下から4か月で約14万人が亡くなられたといわれる広島原爆ですが、生き延びられた方ひとりひとりにも大きな苦しみを残しており、このような惨状が現在も世界各地で起こっていることを思うと、いかに戦争が人間による身勝手なものかを理解させられます。
映画のストーリーは、広島に投下された原爆の爆心地から1.3kmという至近距離で被爆し片足を失った女性が、同じ広島で被爆者差別を受けて生き抜くなかで、女性と同じ場所で被爆し片側が焼きただれながらも生き延びた「被爆アオギリ」に自らを投影し、同時に平和への想いを託し、その後、被爆アオギリの木の元で平和の語り部として活動をされた、という実話に基づいたものです。
被爆アオギリから取れる種やそこから育てられた苗木は、日本国内だけでなく世界各国に配布されており、その「被爆アオギリ二世」は、戸田市役所の広場にも10年前に植樹され、いまでは立派な樹に育っています。
映画上映会の後は、同じ戸田市分会会館で開催されている、戸田市市制施行50周年記念「岸澤武雄展 ~金属を寿ぐ~」を鑑賞しました。
過去にこちらでもご報告していますが、岸澤武雄氏は戸田市役所の広場にある平和像の作者で、ご子息は現在も戸田市に住まわれています。
先日の山田一彦・前戸田市副市長のご講演でも触れられていたのですが、この平和像は、現在の戸田市庁舎が完成した昭和45年(1970年)に同時に建立されたもので、その台座には戸田市の戦没者名簿が納められているそうです。
山田前副市長いわく、平和像に戦没者名簿が埋め込まれていることは、担当課のなかできちんと引き継がれてこなかったため、その事実を知る市職員がほとんどいなくなっていたとのことで、今回、50周年展覧会の開催にあたって、それらの経緯が(現在は退職されている当時の担当課長に聞き取りを行って)記念冊子にまとめられたことは、戸田市にとっても平和事業にとっても意義のあるものだと思います。
なお、「岸澤武雄展」は、11月8日(火)午後3時まで戸田市文化会館2階で開催されています。
岸澤武雄氏の御長女様(とても気さくな方です^^)がご案内をされており、いろいろとお話を伺うことができますし、記念冊子を貰うこともできますので、ご都合の合う方はぜひご鑑賞ください。
掲載した写真は、戸田市役所広場にある「被爆アオギリ二世」と「平和像」を一枚に収めたものです。
この広場と展覧会を回れば、平和を学ぶための社会科見学として十分価値があると思います。いまから間に合うかは分かりませんが、小学校の担任の先生はご検討ください。
なお、報告となり恐縮ですが、本年3月の委員会予算審査における、「戸田市の子供たちに岸澤武雄氏について教えてはどうか?」との私の提案は、全児童・生徒に配布される『教育広報 とだ』への掲載という形で反映されています。
◎戸田市役所にある「平和像」の作者 岸澤武雄氏 2016/4/14(真木大輔公式ブログ)
◎『教育広報 とだ 平成28年7月号』(戸田市教育委員会公式サイト)
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[子育て, まちづくり]2016年10月28日(金)
先日お伝えしたように、戸田市ではこの18年間、公園のリニューアルは行われておらず、今年度にようやく「下前公園」において再整備事業が実施されます。
本年3月議会において、私は、下前公園リニューアルの手順について質疑を行いましたが、答弁は、
「かねてからの地元町会の要望をもとに担当課が作成した複数の計画案を、地元町会へ提示する。」
というものでしたので、その後の委員会審査において、
「地元町会だけでなく、公園に隣接する大型マンションの住民にも意見を訊いてはどうか。」
との提案を行いました。
そしてこの7月に、マンション住民を対象とするアンケートが実施されました。
アンケート内容は、下前公園に設置する大型遊具を6つの案から選んでもらうもので、それとあわせて自由意見も集められました。
923世帯あるマンションから、なんと326件の回答が集まり、自由意見も75件寄せられたとのことです。
アンケートの結果を踏まえ、大型遊具は希望の一番多かった②となり、さらに自由意見のいくつかもリニューアルに反映させる予定とのことです。
(なお、大型遊具の②という結果は、担当課の方の予想とは異なっていたようです。)
下前公園リニューアルの工事期間は本年12月~来年3月、工事費は6000万円前後(入札次第)、設計費は約500万円です。(財源として、国や県からの補助金は0円、市債は約4700万円。)
実は、数年前に大型遊具が交換された東町公園に関して、当時、何人かのお母さん方から、「元の遊具の方が良かった」とのご意見や、新しい遊具に関するご不満を伺って以来、
「遊具を(子供と一緒に)一番利用するお母さん方から事前に意見を募る」
という作業が、遊具選定にあたって必要なのではないかと強く感じていました。
その「遊具アンケート」が、今回の下前公園リニューアルにおいて、(広く意見を募る形では)おそらく初めて実施されたことは、大きな一歩だと思います。
市民生活常任委員会で現在作成している提言書の中で、この「遊具アンケート」を(新設やリニューアルでなく遊具交換のみとなる)他の公園においても今後実施していくよう提案したいと思います。
それにより、地域の公園はより親しまれるものになるはずです。
◎「公園の整備」にお母さんや子供たちの声を反映させるために 2016/4/13(真木大輔公式ブログ)
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[まちづくり]2016年10月27日(木)
昨日は、市民生活常任委員会の行政視察で、戸田市みどり公園課の職員さん2名にも同行いただき、千葉県松戸市へ伺いました。
松戸市では、平成25年に「松戸市公園再整備ガイドライン」を策定し、そのなかで、公園リニューアルの対象公園やリニューアルの進め方を定め、それに従いワークショップや再整備工事を実施しています。
戸田市では、今年度に下前公園をリニューアルするまで、18年もの間、公園リニューアルは実施されてきませんでした。また、下前公園のリニューアル案は、ワークショップ形式ではなく行政主導で作成されました。
今後の戸田市において、公園リニューアルを計画的に実施するためにも、公園リニューアルに地域の声を反映させるためにも、また公園リニューアルの予算をしっかりと確保していくためにも、松戸市のような公園再整備ガイドラインは必要なものだと考えます。
松戸市の担当課からは、公園リニューアルに関する課題についてもご説明をいただきました。
●国からの補助金が思うように確保できないと、せっかくワークショップで作った整備プランが、その通りに実現できなくなってしまうこと。
●ワークショップに参加する世代の偏りがそのまま整備プランにも影響してしまうこと。
特に、後者の課題については、子供の声を代弁する世代のワークショップ参加が少ないとのことで、それに対する方策として、小学校に協力してもらい、小学生を対象にしたアンケート調査を実施したり、小学生とワークショップを開催したりなどの試行錯誤を行っているとのことでした。
この工夫は、まさに5月に視察した札幌市と同様の取り組みで、これら先進自治体の知見は、戸田市が今後公園リニューアルを進めていくにあたって十分に参考となるものです。
視察に同行いただいた戸田市みどり公園課の職員さんは、主に実務的な視点からの質問をされ、特に国から補助金を得るための松戸市のスキームについては、戸田市でも検討してみたいとのことでした。
委員会だけでなく担当課に同行いただいての行政視察は、あまり例のない取り組みですが、とても実りあるものになりました。
今回の視察で得られたものも、これから作成する提言書にしっかり取り入れたいと思います。
◎松戸市公園再整備ガイドラインを策定しました(松戸市公式サイト)
◎「地域に親しまれる公園」に向けて ~市民生活常任委員会 行政視察~ 2016/5/11(真木大輔公式ブログ)
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