[交通と自転車]2014年7月19日(土)
明日は、戸田市文化会館301会議室において、facebook内の団体「自転車は左」の第1回総会が開かれます。
主催者の方が私の議会活動をご覧になり、戸田市での開催を提案してくださいました。
明日の総会のなかでは、「自転車走行空間」や「自転車ルール啓発」に関する新たなプロジェクトが立ち上げられると伺っています。
自転車政策に関心をお持ちの市民のみなさんのご参加もお待ちしております!
【日時】7月20日(日)午後1時~午後4時30分(※途中参加や途中退出も可能です)
【場所】戸田市文化会館301会議室
【参加費】1人200円(会場設備費)
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[交通と自転車]2014年7月15日(火)
先週水曜日~木曜日の交通対策特別委員会による行政視察の報告です。
●岩手県盛岡市「まちなかおでかけパス」
本事業は、70歳以上の高齢者の中心市街地への公共交通(路線バスと鉄道)利用を優遇することで、「公共交通利用促進」と「中心市街地活性化」を図るものです。
担当課の方からのわかりやすい説明と、委員との多くの質疑応答により、本事業とその周辺事項について深く学ぶことが出来ました。
個人的に参考になったことは、70歳を超えるとクルマの運転意向は急減し、免許保有率は50%台に落ち込むこと。利用回数券をばら撒くのではなく、申請に基づく優遇パス発行によって、不正利用や費用増大を抑えられること。市街地と住居との位置関係やバス路線の充実度によって優遇パス利用者数に地域の偏りがあること。本事業により、減少する一方であったバス利用者が回復に転じてきたこと。コミュニティバスは導入していないこと。廃止路線に対しては、スクールバスや患者輸送バスへの混乗により対応していること、などです。
戸田市にもいずれ訪れるであろう超高齢社会に向けて(また、住みよいまちづくりに向けても)、公共交通の維持や充実は必須課題なのですが、私自身、戸田市の高齢者の交通問題について現状把握ができていないので、まずは今後、その視点も持っていかねばと考えています。
バス事業者3社のバス時刻や行き先などが電光掲示板に一緒に表示される「バスロケーションシステム」という、大変便利なシステムも導入されていました。
●岩手県盛岡市「自転車ナビライン」
盛岡市を視察することを知った市民の方から「盛岡市の自転車環境は先進的」と教えていただいていたので、前述の視察終了後に委員会のみなさんの承諾を頂き、盛岡市の商店街に設置された「自転車ナビライン」を10分間ほど委員全員で視察しました。
特長は、自転車ナビラインがクルマの一時停車スペースに併設されているということです。これにより、世界共通の悩みの種である「自転車レーン(ナビライン)上への路上駐車」の問題が解決されます。
日本では、盛岡市や品川区などに数例があるのみですが、ドイツなどの自転車先進国ではよく見られるものだそうです。
委員からは肯定否定それぞれの意見が出ましたが、(専門家の方の言葉を借りれば)「本来走るべきところが誰にでも見えるように描いてある」という真っ当で、かつ歩行者と自転車の安全に直結するこのような施策を、いまだにクルマ優先社会の日本において率先して進めている盛岡市の姿勢は大変素晴らしいものであると感じました。
他の道路についても、既存の車線数を減らして(!)、その分を自転車レーンにする予定とのことです。
●青森県八戸市「地域公共交通の活性化」
八戸市は、バスをメインとした公共交通政策に総合的に取り組んでいる素晴らしい自治体でした。
「各バス事業者の《競合から共生》によるダイヤ平準化」「企画物の乗車券発行」「特許のミウラ折り」を利用した、ワンタッチでコンパクトに折り畳めるバスマップの発行」「東京の地下鉄のような路線の色分け」「中心市街地全体をバスターミナルと見立てたバス停のナンバリング」「住民や企業への公共交通教育」「八戸駅からの乗合タクシー導入」「深夜バスの試験運用」「わかりやすい運賃体系の再構築」「公共交通案内所の設置」「バスのタウン誌発行」「災害時の公共交通のあり方の研究」「地元企業とのタイアップ事業」「コンビニへのバス運行情報案内端末設置」などなどです。
都市政策課の職員6名とコンサルで作成した「八戸市地域公共交通総合連携計画」に沿って、精力的に施策を進めているのがわかります。
人口減少社会を迎える日本(の地方自治体)にとって、今後コンパクトシティ化は避けられません。そのコンパクトシティの血管となるものこそ、公共交通です。
さて、バスやタクシーなどに関する公共交通施策は大変充実している八戸市ですが、なぜか総合連携計画の中で自転車にはまったく触れられていなかったので、担当課の方に伺ったところ、「八戸市には自転車に乗る人が少ない」とのことでした。そのため、駐輪所問題などは全くないようです。
八戸市は、自転車環境整備を進める盛岡市と同じ東北地方に位置するのに、なぜ自転車利用者数は少ないのかと疑問に思ったのですが、八戸市の道路を見て納得しました。市街地の道路にも郊外の道路にも路肩スペースがほとんど無く、目一杯の数の(広くない)車道が取らています!あたかも、自転車を、本来走るべき車道から追い出しているかのようでした。
自転車利用者が少ない原因は他にもあると思いますし、また、自転車利用者が少ないことと路肩の狭さとは鶏と卵の関係にあるなのかもしれませんが、八戸市が交通手段としての「自転車」を低位に置いたまちだということは分かりました。本来、自転車は公共交通との相性が良い移動手段なのですが、これも“地域特性”として片付けられてしまうのでしょうか……
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[交通と自転車]2014年7月11日(金)
先日の6月議会で提案した「公用自転車の前かごへの《自転車は左》掲示」を、さっそく試験運用してくださいました!
乗る人が左側走行を守ることはもちろん、向かい合ってすれ違う逆走自転車への啓発にもなるもので、私の知る限り、戸田市が全国初です。
自転車レーンや自転車ナビラインなどの「インフラ整備」は全国で着々と進んでいますが、「ルール周知」に関しては、この事例が今後の全国のスタンダード(の一つ)となるに相応しいものではないかと考えています。
私の提案の他にも、市職員さん(や蕨県警など)による啓発キャンペーンにおいて、「《自転車は左》を掲げての啓発」を実施され、通行者にわかりやすく効果的であると感じられたようです^^
写真はテスト版のもので、今後デザインを改良していくようですので、そちらにも期待です!!
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[交通と自転車, まちづくり]2014年7月3日(木)
●戸田駅西口の住友倉庫跡地利用の業界ニュース
「5階建て大型店舗の建設。今年10月初旬に着工、来年11月上旬の完成を目指す。」とのことです。
先日の風の便りでは、「1階オーケーストアー、2階TSUTAYA、3階ノジマ電機」とのことでしたが、その真偽はいかに……
私としては、このような大型店舗ではなく、“歩いて過ごせるまち”にふさわしい施設ができて欲しいという思いがあったので、(しつこいようですが)残念です。以下、それに関連した記事を。
●「歩行者に優しい」都市ほどGDPが高い:調査結果
「まちの歩きやすさ」と「まちの経済的豊かさ、教育水準」には相関関係があるという研究報告です。
記事の締めくくりが秀逸です。
「歩行者の都市生活を向上させることに躊躇すべきではない(…)。そうした方法としては、例えば、交通の流れをゆるやかにしたり、横断歩道や自転車専用車線を新設したり、公共交通機関を改善したりなどがあるだろう。」
ここ最近の「横断歩道設置」「自転車ナビライン設置」など、“脱クルマ優先社会”を目指した私の活動のなかで、壁にぶつかることは多いのですが、この記事を読んで思いを強くしたところです。
●昨日は、議員厚生事業として鴻巣市吹上でパークゴルフを行いました。
今後、戸田市の「荒川水循環センター上部公園」にパークゴルフ場が作られるとのことで、その点でも良い体験になりました。
パークゴルフは、「ミニゴルフ場で行うグラウンドゴルフ」のようなもので、グラウンドゴルフよりは断然楽しめます!
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