港区青山 「自転車に優しい街」 指名コンペティション

交通と自転車, まちづくり]2016年3月1日(火)

昨夜は、南青山で開催された「自転車に優しい街 指名コンペティション」に参加しました。

 

「自転車に優しい街」を宣言している港区青山にふさわしい環境を、国内外の5つの設計事務所が提案し、東京藝大教授や青山商店会理事長、港区協働推進課長などによる審査が行われました。
私が感銘を受けたのは、優秀賞(2位)を受賞された「SUPPOSE DESIGN OFFICE」による、自転車ラックと一体化したベンチです。

 

現在の駐輪場が殺風景で長く居たくない空間となっていることを課題と捉え、ひとが寄り添って集まる場所に自転車を溶け込ませようと提案されたものです。

 

この駐輪場の現状に対する捉え方は、言われてみないと気付かない、しかし、言われてみると気になる、素晴らしい着眼だと思います。

 

なお、最優秀賞(1位)を受賞されたのは「千葉学建築計画事務所」による、青山通りの自転車ハイウェイと、ガードレールを利用した自転車ラックです。

 

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5つの設計事務所による提案には、「まちの空きスペースを自転車空間に転用する」という発想での提案もあれば、その逆で、「自転車空間のためにまちのスペースを作る」という発想での提案もあり、聴いていて非常に興味深かったです。

 

さて、高度経済成長期からいまだにクルマ社会にとどまっている日本ですが、欧米では、人にやさしい自転車や公共交通のまちづくりがどんどん進んでいます。
私が3月議会で行う一般質問では、「公共交通・自転車・徒歩を含めた総合的な交通まちづくりビジョンの策定」を戸田市に提案します。

 

東京・青山の街に映える自転車パーキングを発表 ガードレールや歩道橋下の活用も(Cyclist)

 

 

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3月議会の一般質問通告書を提出しました

子育て, 交通と自転車, まちづくり, 行財政改革]2016年2月23日(火)

3月議会で行う一般質問の通告書を提出しました。

 

登壇日時は、3月7日(月)の10時から11時前後までです。

 

通告文とその概要は、以下の通りです。

 

1.調査回収率の向上について
(1)アンケートや調査等の回収率に対する本市の認識と、回収率の向上に向けた取り組みについて。

 

【質問の概要】
アンケートや調査の回収率が悪いと、その調査の信頼性は大きく失われます。
戸田市に限らず全国的また世界的に調査などの回収率が低下しているなかでそれを看過してしまえば、調査を実施する意義すら疑われる時代がいずれやってくるはずです。
そこで、回収率に対する認識の共有による回収率向上について提案します。

 

2.交通まちづくりのビジョンについて
(1)公共交通のみならず、自転車や徒歩をも含めた包括的な交通まちづくりのビジョンが本市には必要であると考えるが、いかがか。

 

【質問の概要】
自転車レーンや歩道の整備、駅前開発、tocoバス運用、自転車のまちとしてのシティセールスなど、戸田市はいくつかの交通に関わる施策を個別に実施している(する)ものの、それらを包括する計画のようなものはありません
しかし、そもそも、公共交通、自転車、徒歩などの交通政策は、建物の配置などを含めた「まちづくり」のなかで総合的に実施されるべきものです。
そこで、戸田市の「交通まちづくりのビジョン」の策定について提案します。

 

3.特別支援保育について
(1)本市が実施する特別支援保育事業の変遷と、現在の受け入れ状況について。

 

【質問の概要】
市内小中学校には障害を抱えた児童生徒に対する「特別支援学級」が用意されているように、市内保育園には障害を抱えた乳幼児に対する「特別支援保育」が用意されています
しかし市内の保護者からは、入園が容易ではないという声を頂くことがあります。
そこで、戸田市の特別支援保育の受け入れ体制について伺います。

 

一般質問通告要旨(平成28年3月定例会)

 

 

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本来あるべき道路シェアの形 ~戸田市の自転車走行空間整備~

交通と自転車]2016年2月22日(月)

来年度の自転車レーン整備に関する予算を審議する前に、ここ最近整備された北戸田周辺の自転車レーンを確認してきました。

 

感想としては、やはり戸田市の自転車レーンのクオリティは高いということです。

 

掲載写真は、上から順に南陵高校前、北戸田イオン前、日本銀行前のものですが、このような自転車レーンの整備が難しい道路にも、矢羽根の設置やセンターラインの削除などの工夫により、しっかりと「自転車の走る空間」を整備しています。

 

実際に、以下の写真2枚をご覧いただけばお分かりの通り、トラックが自転車の走行空間をよけるように車道中央に寄って走っています。ここでトラックが対向車とすれ違う場合は、速度を落とすことになります。

 

 

 

最優先に守られるべき「歩行者」が歩道を安心して歩き、「自転車」は車道左側を快適に走り、交通強者である「クルマ」はそれらの存在を気遣いながら車道中央寄りを走る、という本来あるべき道路のシェアの形がここにあります。

 

そして、来年度の自転車レーン整備予定箇所は、なんと「戸田市役所前」です。
これにより、市役所南通りのドイトから国道17号までの間に連続的な自転車レーンが整備されることになります。
3月議会では、その市役所前の自転車レーンの整備形態に関する質疑も行う予定です。

 

(注)本投稿において、「自転車レーン」という用語を、正確な意味ではなく自転車走行空間という意味で用いています。

 

 

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「自転車ルール教習所」が立ち上がりました

交通と自転車]2016年2月11日(木)

本日、「自転車ルール教習所」が立ち上がりました。

 

こちらでもたびたび紹介している『自転車ルール教本』(頒価100円)は、内容のコンパクトさから大変好評を得ており、発行から3年で累計発行部数は2万部となっています。

 

その『自転車ルール教本』を教材とし、ご依頼を頂いたところへ「自転車ルール教官」を派遣して教習を行う団体が「自転車ルール教習所」です。

 

私も、初代「自転車ルール教官」の一人として認定を頂きました^^

 

『自転車ルール教本』の3つのポイントである、

 

①自転車は車道左側を走る

 

②自転車はクルマとコミュニケーションする

 

③クルマもルールを守る

 

を、できる限り多くの方にお伝えしていけるよう頑張ります。

 

※PTAや企業、町会や行政、または個人のグループの方など、ご関心のある方は以下のサイトもしくは私へご連絡をください。

 

「自転車ルール教習所」公式サイト(工事中)

 

「自転車ルール教習所」公式Facebookページ

 

自転車ルール教本

 

 

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クルマに依存しないまちづくり

交通と自転車, まちづくり]2016年1月24日(日)

戸田市の1世帯当たりの自家用車保有台数は、10年前は「約0.8台」でしたが、現在は「約0.7台」と、俗に言う“マイカー離れ”は戸田市でも進んでいます。

 

ちなみに私は、免許は持っていますがマイカーは所有していません。

 

その理由は3つあります。

 

①人を傷付けたくないから

 

路上では急に何が起こるか分かりません。ただ、その何かが起こったとき、クルマは最悪の場合人を殺してしまいます。そうなれば、社会的立場も失います。
クルマの運転に伴うそれらのリスクは、私にとっては大き過ぎます。

 

②お金が節約できるから

 

車種にもよりますが、マイカー所有には、クルマ代や維持費等をあわせて年間50万円前後のコストが掛かります。
私は、雨の日に市内で用事があるときなど、月1~3回程タクシーに乗ることがありますが、それでも年間のタクシー代は3万円程度です。

 

③環境に優しいから

 

マイカーを所有していなければ、必然的に自転車や公共交通を使うことになり、ひと一人あたりの移動にかかる環境負荷は少なくなります。
また、クルマの製造にかかる環境負荷も無くなります。

 

なぜこんな話をしたかと言うと、先週から「戸田市地球温暖化対策実行計画」の改訂版に関するパブリックコメントが実施されており、そのなかの重点プロジェクトの一つに「自動車に依存しないまちづくりプロジェクト」があるためです。

 

マイカー交通から公共交通への転換を促す取り組みは、専門的に「モビリティマネジメント」と言いますが、これは、まちの活性化や交通安全、人の健康づくりなど、現代社会が抱える多くの課題の解決につながる重要な施策です。

 

モビリティマネジメントは、過度なクルマ社会にある日本においては特に実現が容易ではない施策ですが、今後少しずつでも進展していくよう、議員の立場からも後押ししていければと考えています。

 

戸田市地球温暖化対策実行計画【改定】パブリックコメント(戸田市公式サイト)

 

 

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