[子育て, まちづくり]2016年12月20日(火)
いよいよ、福祉センターでの居場所づくり事業が動き出しました。
この冬休みに、新曽福祉センターと東部福祉センターにおいて「冬休みとだっ子ひろば」が開催されます。
冬休み期間中5日間の10時から19時まで、小中学生の居場所として、新曽福祉センターでは主に「自習室」と「自由スペース」が提供され、東部福祉センターでは主に「自習タイム」と「学習イベント」が開催されます。
企画と運営は、戸田市民によって構成される「福祉まちづくり市民会議」のなかの「子どもから高齢者までの居場所づくり」チームの方々(19名)が、新曽班と東部班に分かれて行ってくださっているとのことです。
子供や子育て世代にとって立ち寄りづらい福祉センターを多世代に開放することに関し、地域の多くのお母さん方からのご要望を受けて市へ提言し続けてきた私にとって、この事業開始は本当に感慨深いです。
また、福祉センターの部屋を朝から夜まで使用すること(しかも茶道室まで!)、付き添いの保護者も見守り要員として受け入れること、保護者同伴であれば未就学児の参加も可能であること、書初め教室など他団体の協力を得ていることなど、これまでの居場所事業には無かった大胆さや柔軟性があるのは、やはりこの事業が行政主体ではなく市民主体で企画・運営されているからこそだと思います。
今後は、ボランティアやスタッフを広く集め、「現代版寺子屋」として毎日の開催を目標とされているようですので、大学生ボランティアの活用や、既存の「青少年の居場所」との連携を期待するとともに、可能であれば、私も勉強の見守りなどでご協力できればと考えています。
「公共施設」と「市民力」という戸田市の持つ資源が活かされた素晴らしい事業だと思います。今後の発展に大いに期待します。
※最後に補足ですが、この事業とは別に、「福祉センターへの乳幼児スペースの常設」「遊び場としての放課後や夏休みの体育館開放」については、今後も引き続き求めていきます。
◎冬休みとだっ子ひろばを開催します(戸田市公式サイト)
◎福祉まちづくり市民会議(戸田市公式サイト)
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[子育て]2016年11月27日(日)
昨日は、戸田収穫祭の前に、こどもの国で開催された「とりかえっこ in こどもの国」に参加しました。
プリムローズの人気事業である「プリムの不用品交換」をこどもの国でも実施してはどうかと以前に担当課へ提案し、今回初めてこどもの国で開催してくださったものです。
わが家にも、娘には小さくなった子供服や遊んでくれなくなったおもちゃがありましたので、(子供服やおもちゃを譲ってくださった方々のご承諾を得て)前日にそれらを5品出品し、当日は、引き換え券5枚を持って開始時間の15分前にこどもの国に到着し、ゲットしたい物を物色していました。
残念ながら、目を付けていたアンパンマンのおもちゃは先に取られてしまいましたが、ミッフィーちゃんの絵本や可愛い大き目の子供服4枚と交換することができたので満足しました^^
その後、プレイルームでしばらく遊んだ後に「とりかえっこ」の様子を確認したところ、全般的におもちゃとの交換が人気のようでした。
スタッフの方いわく、次回も開催する予定とのことでしたので、その際はおもちゃを多目に出品しようと思いました。
ただ、今回の開催だけでも、「出品のために前日までに一度来館する必要がある」「開始時間前に並んだ人の先着順による交換で良いのか」「開始時間に出品物をすべて陳列してしまって良いのか(遅い時間に来た人には良い物が残っていない)」「人気の高い大きなおもちゃを一人で何個でも交換できてしまう」等、運営面での課題がいくつか見えたと思いますので、次回の開催時には改善されることを期待します。
とはいえ、これらの課題も、プリムローズのように「常設」にしてしまえばほとんどが解決するものですし、もし常設となれば、こどもの国に行く楽しみが新たに一つ加わることになると思いますので、むしろそちらのほうに期待を寄せたいと思います。
◎「プリムの不用品交換」をこどもの国でも! 2016/4/19(真木大輔公式ブログ)
◎子供の不用品リサイクル「とりかえっこ in こどもの国」が開催されます 2016/10/24(真木大輔公式ブログ)
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[子育て]2016年11月18日(金)
本日は、市内のお母さんの紹介で東京都中野区の松が丘助産院に伺い、「産後ドゥーラ」について勉強してきました。
説明をしてくださったのは、産後ドゥーラの創設者であられる松が丘助産院院長の宗祥子さんと、自治体による産後ドゥーラ派遣の普及に尽力された元・中野区議会議員で現在は産後ドゥーラとしてご活躍中の梁川妙子さんです。
また、今回の勉強会には、蕨市議会議員であり保健師でもあられる大石圭子さんをお誘いしました。
ドゥーラとは“母親に寄り添い支える女性”のことで、そのなかでも産後ドゥーラは、身体に大きなダメージを受けている産後のお母さんの日常生活をサポートする産後ケアの専門家です。
赤ちゃんの面倒を見るベビーシッターや、家事をこなすホームヘルパーとは異なり、子守りから家事、精神面のサポートまで、産後の「お母さん」をトータルでサポートする存在です。
先日の子育て講演会において大日向雅美さんも訴えられた通り、子育てを取り巻く環境が変化した現代において、出産や子育てをする「お母さん」を社会でサポートする必要性はますます大きくなっています。
戸田市は、本年4月から「子育て相談ルーム」という妊娠期からの子育て相談支援事業を開始しましたが、そこでは、産後に疲れ果てたお母さんの相談に乗ることはできても、日常生活を含めたサポートまでは行えていません。
正確には、「産前・産後ヘルプサービス」を戸田市は提供していますが、そこで行われているのは、「お母さんのサポート」というよりは「(制約のある)しごとの代行」です。(なお、蕨市には「産前・産後ヘルプサービス」すらなく、大石圭子さんは昨年の9月議会において蕨市での実施を求めていらっしゃいます)
さらには、訪問型の「産後ドゥーラ」だけでなく、入院型の「産後ショートステイ」、通所型の「産後デイケア」など、戸田市の「産後ケア」の体制は整っているとはいえない現状があります。
これらすべてをいきなり求めるわけにはいきませんが、できるところからでも充実させていけるよう、戸田市の「産後ケア」について今後取り組んでいきたいと思います。
◎一般社団法人ドゥーラ協会
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[子育て]2016年11月14日(月)
昨日の日曜日は、こどもの国の「子ども・子育てフェスタ」のなかで開催された子育て講演会に妻と参加しました。
講演をされたのは、NHKにも出演されている子育て支援の第一人者である大日向雅美先生です。
本当に素晴らしい講演会でした。
子育てには楽しいことばかりでなくつらいことがたくさんあるにも関わらず、世の中にはいまだに「母親は子育てを喜びとするもの」という母性観が蔓延っているため、子育てに辛さを抱えるお母さんたちは自らを「母親失格」であると思い込んでしまい、また、それを分かち合う身近な存在もいないため、子育てが“孤育て”になってしまっている。
このような現代社会の問題に対し、大日向先生はこれまで一貫してお母さんたちの味方となり、お母さんたちを孤育ての重圧から解放させるために活動されてきました。
大日向先生のお話しされる一つ一つの言葉のなかにお母さんたちへの優しさが込められていて、講演中に涙を流されるお母さんもいらっしゃいました。
1時間30分の講演は、あっという間に終わりました。
30分間の質疑応答では、何人ものお母さんが子育てに関する悩みや苦しみを訴えられましたが、そのすべてを大日向先生は温かく受け止め、明快な指針を与えられることで、お母さんたちを苦しみから救っておられました。
お母さんではない私にとってもたくさんの学びがありました。
むしろ、もっとたくさんのお父さんたちに参加してほしかったです。
お父さんがすべきことは、イクメンをこなすこと以上に「妻と人生を分かち合う」こととのことです。
大日向先生の講演を聴いて、「母親と父親」も「親と子供」もすべて人間関係であると感じました。
子育てや夫婦関係に特別な近道はなく、それぞれが相手の立場を考え、人として向き合っていくということ。同時に、「母親とまわりの人」も人間関係であり、子育てがつらい時は甘えて良いということ。
私は、そのように理解しました。
大日向先生がおっしゃるには、世の中はお母さんたちに寄り添う社会に変わりつつはあるが、「あともう一歩」とのことです。
戸田市では、昨年度から大日向先生などを講師として迎えて「戸田市子育て・家族支援者養成講座」を開催しており、昨日の講演の際は、その修了生の方々が託児をしてくださいました。
戸田市も、少しずつ「子育てするお母さんにやさしいまち」に近付いているのだと思います。
(ちなみに私の娘は、初めての託児だったということもあり、1時間30分も泣きっぱなしだったそうです^^;)
付け加えると、私が9月議会で提案した「各地域への戸田市版ネウボラの設置」は、子育てに苦しみを抱えるお母さんたちを支える地域の子育て拠点として、いますぐにでも戸田市に必要であると、今回あらためて認識しました。
大日向先生のお話やお考えは、NHKの「すくすく子育て」や著作、ネットからも知ることができます。
最後に、そのなかから以下のお言葉を引用させていただきます。
~お子さんにとって、いまいちばん必要なもの、それはあなたの笑顔です。あなたらしく、精いっぱいお子さんを愛してあげてください。そのためにも、「母親失格」などという言葉はいますぐ心の中から払拭してくださいね。~
◎大日向雅美さんの講演会と子育て支援員養成講座が開かれます! 2016/9/4(真木大輔公式ブログ)
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[子育て, まちづくり]2016年10月28日(金)
先日お伝えしたように、戸田市ではこの18年間、公園のリニューアルは行われておらず、今年度にようやく「下前公園」において再整備事業が実施されます。
本年3月議会において、私は、下前公園リニューアルの手順について質疑を行いましたが、答弁は、
「かねてからの地元町会の要望をもとに担当課が作成した複数の計画案を、地元町会へ提示する。」
というものでしたので、その後の委員会審査において、
「地元町会だけでなく、公園に隣接する大型マンションの住民にも意見を訊いてはどうか。」
との提案を行いました。
そしてこの7月に、マンション住民を対象とするアンケートが実施されました。
アンケート内容は、下前公園に設置する大型遊具を6つの案から選んでもらうもので、それとあわせて自由意見も集められました。
923世帯あるマンションから、なんと326件の回答が集まり、自由意見も75件寄せられたとのことです。
アンケートの結果を踏まえ、大型遊具は希望の一番多かった②となり、さらに自由意見のいくつかもリニューアルに反映させる予定とのことです。
(なお、大型遊具の②という結果は、担当課の方の予想とは異なっていたようです。)
下前公園リニューアルの工事期間は本年12月~来年3月、工事費は6000万円前後(入札次第)、設計費は約500万円です。(財源として、国や県からの補助金は0円、市債は約4700万円。)
実は、数年前に大型遊具が交換された東町公園に関して、当時、何人かのお母さん方から、「元の遊具の方が良かった」とのご意見や、新しい遊具に関するご不満を伺って以来、
「遊具を(子供と一緒に)一番利用するお母さん方から事前に意見を募る」
という作業が、遊具選定にあたって必要なのではないかと強く感じていました。
その「遊具アンケート」が、今回の下前公園リニューアルにおいて、(広く意見を募る形では)おそらく初めて実施されたことは、大きな一歩だと思います。
市民生活常任委員会で現在作成している提言書の中で、この「遊具アンケート」を(新設やリニューアルでなく遊具交換のみとなる)他の公園においても今後実施していくよう提案したいと思います。
それにより、地域の公園はより親しまれるものになるはずです。
◎「公園の整備」にお母さんや子供たちの声を反映させるために 2016/4/13(真木大輔公式ブログ)
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