[教育, 行財政改革]2016年8月20日(土)
いよいよ、戸田市が給食費未納者に対する法的措置に乗り出します。
給食費を支払う能力のない家庭に対しては、生活保護や就学援助などの支援体制が整っているなか、未納の多くは、「支払う能力はあるのに支払わない」という悪質なものです。
これまで戸田市では、学校現場も含め、給食費未納の削減に向けた多くの努力がなされてきました。
私も、きちんと納入している世帯との不公平を生む給食費の未納に対して問題意識を持ち、かねてから議会で提言を行い、昨年2月からは「児童手当からの未納費徴収」が、そして本年10月から「未納者への法的措置」が実行されるに至りました。
法的措置のおおまかな流れとしては、
簡易裁判所から未納者への「支払督促」の発付
↓
支払督促を受けてもなお納付意思の見られない未納者に対しては「強制執行(資産の差し押さえ)」
となります。
戸田市で法的措置を開始することについては、教育委員会定例会で報告があり、それによると、
「埼玉県内では、川越市、加須市、朝霞市、八潮市、鶴ヶ島市、蕨市の6市が法的措置を行い、それにより滞納額の減少が見られることから、戸田市でも効果が期待できる。」
とのことです。
法的措置を行うには事務的な手間がかかりますが、それが悪質な未納者への“脅し”となり未納の数自体が減少すれば、結果的には、未納額と事務量の削減につながります。
教育委員会定例会の配布資料(掲載画像)には、戸田市での未納状況とこれまでの対策、そして今後の法的措置のプロセスが分かりやすくまとめられています。ご参考にしてください。
◎教育委員会会議録及び資料【2016年】(戸田市公式サイト)
◎平成27年9月議会 一般質問「学校給食費の未納対策について」議事録(真木大輔公式サイト)
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[まちづくり]2016年8月19日(金)
たびたびこちらでお伝えしている通り、来年度、新曽の消防本部裏手に広場が整備される予定ですが、現在、その広場づくりのワークショップが順調に進んでいるようです。
全4回のワークショップのうち既に2回を終え、その報告資料が戸田市公式サイトに公開されています。
それによると、過去2回のワークショップでは、
地域の現状に関する説明
↓
広場整備予定地の現地確認
↓
グループに分かれての素案作り
↓
グループ毎の素案を突き合わせての全員での話し合い
が行われ、このたび、広場の素案が一つにまとめられたようです。
さらに報告資料を読んでいくと、小学生も含めた(!)幅広い世代の委員による活発な意見交換が行わていたり、またワークショップに参加できない方に関しては、メールでご意見を募ったり、報告資料をネットに随時公開したりと、地域住民に公平な形でワークショップが進められていることが分かります。
その地域に必要な広場をその地域に住む方々が作っていく、という素晴らしい事業だと思います。
そして、この広場は私の自宅から徒歩4分。
素案の通りに噴水ができ、来年の夏には娘に水遊びをさせてあげられるとしたら、新曽地区の住民としては夢のようです。
◎広場づくりの ワークショップについて(戸田市公式サイト)
◎新住民に配慮した「広場づくりワークショップ」の開催 2016/6/2(真木大輔公式ブログ)
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[交通と自転車]2016年8月17日(水)
先月13日~14日に交通対策特別委員会で行った行政視察の報告です。
視察に伺った自治体は岐阜県岐阜市と愛知県豊田市で、視察のテーマは「公共交通としてのバスの活性化」です。
各市の行うバス事業の特徴をごく簡単にまとめると、
岐阜市
「幹線バス路線のBRT化+地域住民によるコミュニティバス運営」によるコンパクトなまちづくり
豊田市
「公共交通基本計画」に基づいた総合的な施策の実施と「公共交通評価」による事業改善
となります。
両市とも、バス事業の活性化に向けて非常に多くの取り組みを行い、バス利用者の増加に成功しているのですが、なかでも、私が(実現可能性も含めて)戸田市に取り入れるべきと考えたのは、以下の取り組みです。
(1)官民協働によるバスガイドブック(豊田市)
広告会社との協働により市負担0円で作成した、路線バス&コミュニティバスの「バス路線図+全バス停の時刻表」(全62ページ)です。
私は常々、市民をバスの利用から遠ざけている大きな要因は、「路線図や時刻表の情報へのアクセシビリティの悪さ」だと考えています。
このバスガイドブックは、その問題を1冊で解消する大変画期的なもので、もし戸田市にあったらぜひ家に1冊置いておきたいです。
(2)ICカードによる利用実態の把握(岐阜市)
バス運賃の支払い方法としてICカードを導入し、利用者にとっての利便性向上とあわせて、バス利用の実態把握を行っています。
利用実態が明らかになることで、運行本数の最適化や、バス路線の再編、バス停の移設が可能となります。
戸田市のtocoバスに関して、suica支払いの導入を求める利用者の声は多く、また同時に、今後バス路線やバス停の位置を見直すにあたって、利用実態の把握は急務となっています。
もちろん、suica支払いの導入にはコストが掛かりますが、それを勘案しつつも前向きに検討すべき施策です。
(3)ハイグレードバス停(岐阜市)
「屋根とベンチ付きのバス停」のことで、バス停によっては、そこにバスのリアルタイム運行情報を表示する「バスロケーションシステム」や民間広告の掲示、自転車駐輪場などの整備がされています。
かねてより、戸田市のご高齢の方から「バス停に屋根とベンチが欲しい」とのご意見を頂いていますが、高齢者に限らずすべての利用者に対して、バスをゆっくり待つことのできるバス停を用意し、バス待ち環境を向上させることは、バスの利用促進にとって必要な“おもてなし”だと思います。
戸田市でも、幅員が十分に確保されている歩道であれば、屋根とベンチ付きのバス停をどんどん設置すべきです。
(4)専門的な職員の養成(岐阜市)
私が本年の3月議会において指摘したことですが、戸田市には「公共交通」を所管する担当課がありません。
公共交通の活性化に取り組んでいる多くの自治体には「交通政策課」といった課が設置されており、特に岐阜市の交通総合政策課は、職員数を年々増やす一方で、交通政策に20年近く従事し国への出向経験もある専門的な人材を確保しています。
公共交通の重要性が今後さらに増していくなか、平成25年には交通政策基本法が施行され、公共交通が地域に任されるようになりました。
戸田市でも、公共交通を扱う担当課の設置や専門的人材の養成に取り組んでいく必要があると考えます。
明日の交通対策特別委員会で行われる視察検証において、私からはこれらの取り組みについて発言をする予定です。
◎西循環を市役所経由に ~tocoバス試乗調査~ 2016/5/23(真木大輔公式ブログ)
◎戸田市役所にバスのインフォメーションが設置されました 2015/6/11(真木大輔公式ブログ)
◎バス停へのベンチの設置 2015/8/23(真木大輔公式ブログ)
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[子育て]2016年8月17日(水)
さきほど、スポーツセンターで臨時開催された「青少年の居場所」を見学してきました。
予定されていたヒップホップダンス体験が急遽中止となり、参加していた10人ほどの子供たちは、かけっこやカードゲーム等で遊んでいました。
戸田市には、子供たちが室内で自由に遊べる場所が「こどもの国」の軽体育室しか無く、このような夏の暑い日にも雨の日にも集まれる遊び場が各地域に必要です。
施設自体は、公共施設の体育室やそれこそ小学校の体育館などいくらでもあるわけです。
それらの施設を活用して子供たちの遊び場を創出するために、行政にできることはまだまだあります。
次回のスポーツセンターでの青少年の居場所は、来週水曜日24日の9時30分~12時30分に開催されます。
ダンスの先生によるヒップホップダンス体験は、10時30分~11時15分の予定です!
◎青少年の居場所《夏休み臨時開催》(戸田市公式サイト)
◎夏休みにスポーツセンターで「青少年の居場所」が特別開催されます! 2016/7/28(真木大輔公式ブログ
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[交通と自転車]2016年8月15日(月)
ご報告が遅くなりましたが、先月15日に秋葉原で開かれた「ネクスト・モビリティ・コミュニティ 第2回研究会」に参加しました。
第2回となる今回は、「〈小さい交通〉で都市を変えよう」というテーマで、講演と発表、パネルディスカッションが行われました。
これからの“交通とまちづくり”を考えるうえで、非常に示唆に富む研究会となりました。
私はこれまで、ひとの交通手段として、
「クルマ」
「公共交通」
「自転車」
「徒歩(クルマ椅子)」
を主に想定し、これらのうちの「公共交通」「自転車」「徒歩」を中心としたまちづくり(=クルマに依存しないまちづくり)を推進してきました。
しかし今後は、徒歩と公共交通との間を埋めるものとして、自転車だけでなく、自転車を含む〈小さい交通〉を、まちづくりに取り入れていく必要があるとのことです。
ここでいう〈小さい交通〉とは、自転車や電動クルマ椅子、小型バイクや小型自動車などの「小さい乗り物」と、人力車や自転車タクシーなどの「小さい乗り物による公共交通」のことで、以上をまとめると次のようになります。
「クルマ」
「公共交通」
〈小さい交通〉=小さい乗り物とそれによる公共交通
「徒歩(クルマ椅子)」
〈小さい交通〉を利用すれば、徒歩では遠いちょっとした距離の移動がしやすくなり、また、乗り物がゆっくりと走るので街の移動を楽しむことができます。
それにより、商店街や露天商のような小さな商売も活性化します。
また、〈小さい交通〉は小回りが利くことから、外出が困難な方や買い物難民の方に向けた配送サービスが充実します。
ただし、それらを可能とするには、〈小さい交通〉の利用しやすい道路環境や駐車スペースを整備したり、従来の公共交通と〈小さい交通〉との乗り継ぎをスムーズにしたり、といったまちづくりを行っていく必要があります。
高度経済成長期以降のクルマの普及により、まちはどんどん大きく拡がっていきました。
これからは、障害者や高齢者も含めて、小さいまちのなかを徒歩や〈小さい交通〉で自由に移動でき、小さいまちと小さいまちとの間は公共交通で移動できる、といったまちになることが望まれます。
私は、それが“すべての人にやさしいまち”だと思います。
なお、今回の研究会では、〈小さい交通〉の開発者による発表も行われ、その発表者のなかに、電動カート「ぱるぱる」を開発・販売されている戸田市在住のご婦人・内山久美子さんがいらっしゃいました。
内山さんについては、後日あらためて、こちらでご報告しようと思います。
◎『〈小さい交通〉が都市を変える マルチ・モビリティ・シティをめざして』(NTT出版)
◎電動カート「ぱるぱる」
◎高齢者や障害者にとっての自転車=「ネクストモビリティ」 2016/6/21(真木大輔公式ブログ)
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