[まちづくり]2015年5月11日(月)
明日から、市民生活常任委員会の行政視察で2つのスポーツ施設に伺います。
今後、戸田市スポーツセンターを改修するのか、建替えるのか、建替えの場合はどのような施設とするのか、今年度中にその方向性が決まりますが、市民生活常任委員会としてその決定に関与していこうと考えています。
今回視察させていただくスポーツ施設は、以下の2つです。
(1)青森県三戸町「アップルドーム」(上記画像)
こちらは、私が視察を希望した、スポーツ施設とコミュニティ施設との「複合施設」です。
全国的にこのような複合施設の事例が増えてきていますが、複合施設のメリット・デメリットについて、現場の方から生の声を伺いたいと思います。
(2)宮城県仙台市「元気フィールド仙台」
こちらは、2007年にオープンした新しいスポーツ施設です。
通常のアリーナやプール等のほかに、ボルダリング室やスケートボードパークがあり、現代的なスポーツの利用者ニーズも満たしています。
戸田市スポーツセンターを建替える場合、「どのスポーツ種目の施設を設置するか」も大きな問題になると思います。
「元気フィールド仙台」設立の際の種目選択の経緯、また現在の利用状況等についても伺いたいと思います。
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[生活と環境]2015年5月9日(土)
国の方針により、戸田市は数年以内に、下水道事業に対して「公営企業会計」を導入する予定です。
公営企業会計を導入することにより、経営状況が明確化され、さらに「独立採算制の原則」が徹底されることになります。
(※独立採算制が適用されるのは、下水道事業のうち「汚水事業」についてです。「雨水事業」については今後も公費負担となります。)
戸田市の下水道使用料は、16年間改定されておらず、日本で一番安い使用料として一部の方には知られていました。(私は最近知りました)
しかし、その安い下水道使用料は、戸田市からの年間2億円以上の補助金でもって維持されてきました。もちろん、その補助金は市民の税金です。
おそらく数年以内には、下水道使用料のみで事業が賄えるよう、下水道使用料が改定されることが見込まれます。
これは、市民負担の公平性の点からも望ましいことであると、私は考えます。
委員会では、以下の質疑を行いました。
Q. 先般の「敬老祝い金の改定」「駐輪場利用料金の改定」「上戸田地域交流センターの利用料設定」等では、市民の方々からなかなか理解を得られていない状況がある。今後、下水道使用料を改定する場合には、市民のみなさんに納得していただけるような、きちんとした説明を前もって行っていく必要があると考えるがいかがか?
A. 説明をしていくことが必要と認識している。料金に絡む改定事項に関しては、決算状況等を含め、しっかり公表して説明を行っていく。
※なお、上水道事業に関しては、既に公営企業会計を導入済みで、黒字運営となっています。
【参考】全国水道料金表DB
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[生活と環境]2015年5月8日(金)
写真は、戸田市内の深さ250メートルからの井戸水を用いた「戸田の未来」です。
水道事業の広報と市の防災備蓄を目的として、一昨年より公共施設等で販売を開始しており、値段は「1本100円」「1箱24本入り1,920円」、賞味期限は2年です。
現在のパッケージは既に二代目ですが、再来年度に戸田市が施政50周年を迎えるにあたり、「施政50周年記念ボトル」のパッケージを新たにデザインするための予算が計上され、以下の質疑を行いました。
Q. 近頃は、味付きのミネラルウォーターの売れ行きが良い。またペットボトルは、潰しやすい柔らかい素材のものが主流になっている。価格の100円は、他製品と比べて安くはない。より売れやすくするために、味やボトルの改良を行ってはどうか?
A. ペットボトルに関しては、県内の製造元が柔らかいボトルに対応していない。今後、味付けの点と併せて研究する。
※この記事を書きながら思い付きましたが、姉妹都市である埼玉県美里町の名産「ブルーベリー」のエキスを使用したコラボ商品なんて良いかもしれません(^^)
委員会では、他の委員から「おいしさをアピールするキャッチフレーズを付けてはどうか?」との意見も出ました。
なお、県内や国内にも、同様にペットボトル水の販売を行っている自治体があり、以下のサイトで、ボトルパッケージの一覧を見ることができます。(「戸田の未来」の旧デザインも載っています。)
美味しそうなもの、美味しくなさそうなものがあり、見ていてなかなか面白いです。
〇埼玉県内のペットボトル水
〇全国のペットボトル水
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[教育]2015年5月7日(木)
教育立国フィンランドに隣接するスウェーデンは、かつては先進的な教育を行う国として注目を浴びていましたが、近年は急激に学力を落としています。
危機感を抱いたスウェーデン政府が、昨年にOECDへ調査分析を依頼したところ、今月4日にOECDから、
「一連の教育改革に取り組みながら、学校教育の改善に失敗した」
「学力の格差拡大と全体の学力低下を招いた学校選択制・フリースクールの見直しが必要」
等との報告が発表されました。
【参考】
・「スウェーデン教育の凋落、緊急な改革が必要 OECDが警鐘」
・”Improving Schools in Sweden: An OECD Perspective“
学校間の競争を煽る「学校選択制」や「学校の民営化」は、一見、市場原理に適っており、教育の質を上げるように思われがちです。
しかし実際は、学校間の格差を拡大させ、結果として国全体の学力低下を招きます。
これは、アメリカやイングランドなどの諸外国で既に明らかになっている事実であり、アメリカでも「学校選択制は失敗だった」と言われています。
私は、過去の議会で「全国学力テストの学校別成績は公表すべきでない」と提言しましたが、それは、学校別の成績を公表することが、「学校選択制」や「学校の民営化」「学校単位の予算配分」などと結び付き、市全体の学力低下や地域社会の崩壊を招くことを危惧しているためです。
(※現時点で、戸田市の学校別成績は公表されておりません。)
「公教育は市場ではない」ということを、改めて認識していただければと思います。
【参考】真木レポート9号
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[生活と環境]2015年5月6日(水)
戸田市の下水道普及率は87.2%となっており、残りの方々の大半は「浄化槽」を使用しています。
浄化槽の使用者には、浄化槽法という法律によって、①保守点検 ②清掃 ③法定検査 の3つが義務付けられています。
戸田市において、平成25年度末時点での①保守点検の実施率は「約53%」、③法定検査の実施率は「約18%」となっています。
③法定検査の低い実施率を改善するため、戸田市は昨年に初めて、「市長名による個別通知」を浄化槽使用者へ送付しました。
これにより、③法定検査の実施率は向上したものの、これまで下水道料金に比べて何倍もの高額な費用を掛けて①保守点検②清掃を実施してきた浄化槽使用者のうちの多くの方々は、さらなる自己負担での③法定検査を命ずる突然の個別通知に対して不満(や恐れ)を抱いているという現状があります。
そこで、委員会の予算審議の中で、以下の質疑を行いました。
Q. ③法定検査の位置付けは?
A. ①保守点検と②清掃がきちんと行われているかを点検する目的。
Q. ①保守点検と②清掃をきちんと実施している浄化槽の、③法定検査の合格率は?
A. 合格率は高いはず。
Q. そもそも、①保守点検と②清掃は県や市の認可を受けた業者が行っている。③法定検査の実施率を上げたいというのは行政の論理であり、そのために浄化槽使用者に更なる負担を強いることは、(税金を投入して日本一安い下水道料金が維持されている戸田市の現状においては尚更)理解を得られづらい。①保守点検と②清掃を実施している浄化槽に関して、③法定検査を実施したとみなすことはできないか?
A. 国の法律なので難しい。
Q. 市内の浄化槽の設置基数は?
A. 約2000基。
Q. 約2000基の浄化槽に対して③法定検査の費用5000円を補助した場合、市の負担は100万円程度である。検査費用を補助する考えはあるか?
A. 考えていない。
上記の質疑応答については、委員会の後日に開かれた本会議での「委員長報告」にきちんと載せていただき、市長を始めとする執行部の方々に対し、地域の方々の声を一定程度伝えました。
しかし依然として、この「浄化槽の法定検査」に関しては、行政と浄化槽利用者との間に大きな乖離があります。
下水道普及率が100%に達するまでこの状態が続くことは、市民のみならず行政にとっても不幸なことだと考えます。
今後、それを埋め合わせるための手立てを考えたいと思います。
(※写真は、上部が①保守管理の様子、下部が②清掃の様子です。)
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