環境パトロール ~市民生活常任委員会の予算審議から~

生活と環境]2015年3月12日(木)

本日、市民生活常任委員会の予算審議(1日目)が開かれました。

 

次年度の事業のうち、多くの委員から質問が集中した「プレミアム付商品券」や、私が地域の複数の方からご意見を頂いており委員会で深く問い質した「浄化槽の点検」については、分量が多くなるため後日ご報告いたします。

 

本日は、「環境パトロール」についてです。

 

これまで、不法投棄を監視するために週6日市内を巡回していたクルマにスピーカーを取り付け、環境保全に関する啓発音声を流すというもので、いわば「青色防犯パトロール」の環境版です。

 

啓発音声の内容については検討中とのことでしたので、私からは、「路上喫煙やゴミのポイ捨だけでなく、ペット排泄物放置に関する啓発音声を流すこと」や「地域や時間帯に応じて、啓発内容を柔軟に切り替えること」を要望しました。
また、実は、以前の担当課との話し合いの中で、「通り一遍の啓発文言ではなく、音声を聴いた人の自制心を促すような直接的な啓発文言にすること」を提案しています。

 

こちらでも何度かご報告した通り、「ペットの排泄物放置」については、啓発看板や路面シールなどの対応を担当課に行っていただいておりますが、次年度からはそこに「環境パトロール」による啓発も加わります。

 

新たに掛かる予算はスピーカーと音声再生機器の費用のみですが、その効果は工夫次第で大きなものになると思います。
今後の動向を注視していきたいと思います。

 

 

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市民生活常任委員会の所管事項

議会と選挙]2015年3月11日(水)

明日から4日間は常任委員会が開かれ、3月議会に上程された議案(=予算案や条例案など)を詳細に審議します。

 

これまでの2年間は、教育と都市整備を扱う「文教・建設常任委員会」に所属していましたが、これからの2年間は「市民生活常任委員会」に所属します。

 

「市民生活常任委員会」は、その名の通り市民生活一般に関わる業務を扱いますが、具体的な所管事項については、以下に示す担当課名からある程度イメージできるかと思います。

 

《市民生活部》
●市民課
管理担当、市民担当、美笹支所、戸田公園駅前出張所、東部連絡所(東部福祉センター内)
●協働推進課
市民交流担当、市民活動支援担当、男女共同参画センター担当
●防犯くらし交通課
防犯担当、消費生活・相談担当、交通担当
●文化スポーツ課
スポーツ担当、文化担当

 

《環境経済部》
●環境政策課
企画政策担当、みどり環境担当
●環境クリーン推進課
環境対策担当、クリーン推進担当
●公園河川課
公園担当、河川担当
●経済産業振興課
産業創出担当、商工観光担当、労働農政担当

 

《消防本部》
※省略

 

《上下水道部》
※省略

 

詳しくは、こちらをご覧ください

 

 

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駐輪場料金の値上げに賛成した理由

生活と環境]2015年3月10日(火)

平成28年度から自転車駐輪場の利用料金が値上げされますが、私は、昨年12月議会においてその条例案に賛成しました。

 

賛成の理由を一言で述べると、「値上げしてもなお隣接自治体よりも安い利用料金でもって、駐輪場の増設と改良を行えるのであれば、致し方ない。」というものです。

 

値上げ幅の大きさ故か、駐輪場を利用されている方々から、値上げに反対するご意見を、会派宛にいくつか頂いております。
そこで、私(を含む会派)のスタンスを示す必要があると感じ、以下に、頂いたご意見に対する返信を転載いたします。

 

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自転車駐車場(以下、駐輪場)の値上げに関するご意見について、戸田の会の見解をお伝えさせていただきます。

 

一点、訂正がございます。今回の改正条例は、自転車駐車場(以下、駐輪場)の定期利用料金を、「従来の4倍にする」ものではなく、「従来の4倍を上限とする」ものです。この点については、『とだ議会だよりNo.185』の記載が不正確であったことを、議会広報委員の一人としてお詫びいたします。

 

では、実際に何倍程度になるかについてですが、先日に申し込みが終了した、民間事業者による新設の戸田公園駅高架下駐輪場の利用料金(6か月定期で月額税込1,620円)を参考にすると、平成28年度からの駐輪場の定期利用料金は、従来(1年定期で月額税込540円)の3倍程度になると見込まれます。これは、他自治体の定期利用料金を下回るものです(※1)。

 

今回の定期利用料金の改定は、利用者の方々から苦情の多かった駐輪場の老朽化や駐輪スペースの狭さ、自転車盗難の多さへの対策として行う駐輪場施設の再整備に伴うものですが、その整備費や維持費、事業運営費等を、受益者負担率100%としてもなお他市の水準を下回る定期利用料金の中から今後10年間で賄うという判断は、財政の急激な悪化が見込まれる本市の現状(※2)を踏まえれば、致し方ないものであると考えます。

 

しかし、定期利用料金の設定に際してパブリックコメントを実施しなかった点や、今後の利用者の方々に理解を得るための広報・周知に関しては、課題があることも認識しております。これらの点については、今後機会を捉えて行政に改善を求めていきたいと考えております。

 

またご意見がござましたらお気軽にご返信を頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

 

(※1)
さいたま市:月額税込2,100円~月額税込3,240円
川口市:月額税込2,160円~月額税込2,700円
蕨市:月額税込360円~月額税込570円(※ただし、駐輪場は駅から離れており、無人)
和光市:月額税込2,000円
新座市:月額税込1,850円
朝霞市:月額税込1,800円

 

(※2)
今後、戸田市の歳入の大幅な増加が見込まれない一方で、歳出の急激な増加が見込まれています。
・先般の税制改正(消費税、法人市民税)により、戸田市の税収は1億円の減収が見込まれ、さらに今後消費税率が10%に上がると、更なる減収となります。
・高齢化の急速な進行が進む戸田市において、国の介護保険制度における毎年の戸田市負担分は4年後に約2億円増加し、後期高齢者医療制度においては約3億円増加すると推計されております。また、高齢者の生活保護受給率はその他の年齢階層の受給率に比べて高いことから、生活保護に関する経費の増大も想定されます。
・公共施設の更新時期が今後一斉に訪れるため、年間100億円の財政負担が生じることが想定されています。
・競艇事業の収益悪化により、今後戸田市からの持ち出しが生じる可能性があります。
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スポーツセンター屋内プールの閉鎖

まちづくり]2015年3月9日(月)

本日は、一般質問が行われた後に、臨時の市民生活常任委員会が開かれました。(副委員長として初めての委員会です。)

 

議題は、「スポーツセンターの屋内プールの閉鎖」に関する報告です。

 

過去の修繕工事ミスに起因する天井材の腐食が判明したため、屋内プールを閉鎖し、平成32年度に予定していたスポーツセンター全体の改修を、平成29年度に前倒しで行うというものです。(なお、少なくとも今後数年間は、屋内プールは使用できなくなります。)

 

改修にあたっては、屋内プールの改修または廃止だけでなく、スポーツセンター建替えの可能性を含めた検討を行っていくとのことです。

 

私からは、「他機能の複合化などの可能性を含めた、広い視野に立っての検討を行って欲しい。」との要望を出しました。

 

その真意は、「新曽福祉センターとの複合化」です。
先日の一般質問でも扱いましたが、新曽福祉センターを含む福祉センター3館の施設の方向性は、今後2年間の中で決められます。
その際、新曽福祉センターを廃館して、その機能を新曽地区で最も老朽化の進んだ施設である「新曽小学校」と複合化させるという結論が出ることもあり得ます。
しかし、仮に複合施設を整備するのであれば、既に「さくらパル」がある新曽南地域(=新曽小学校区)ではなく新曽北地域(=新曽北小学校区+芦原小学校区)に整備することが、地域性を考えた場合には望ましいと考えます。

 

なお、他の委員からは、「スポーツセンターを、公式競技が開催できるような規格に改修して欲しい。」という意見や、「戸田駅の近くという恵まれた立地にあるので、お金や資源を生み出せる施設になるよう、総合的に判断すべき。」などの意見が出ました。

 

スポーツセンター全体の方向性は、平成27年度中には決定するとのことです。市民の意見を出せる機会も作るとのことです。(こちらでも随時ご報告します。)
是非みなさんにも、スポーツセンターはもちろん、「戸田市全体の公共施設のあり方」という観点で、一緒に今後を考えていただければと思います。

 

 

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騎馬戦、組体操、クルマ ~ひとの命を守るために~

安全と防災]2015年3月8日(日)

福岡県立高校の騎馬戦で、騎馬から落ちた生徒に後遺症が残った事故で、県は2億円の損害賠償支払いを命じる判決を受けました。

 

報道を見ると、通常の騎馬戦と特に変わったことをしていたわけではありません。逆に言うと、騎馬戦がそれだけの危険を孕む競技であるにも関わらず、(子供時代に幸運にも無事故で競技をしてこれた)私たちがそれに慣れてしまっているだけです。

 

過去の議会で、小中学校での組体操の安全対策を取り上げましたが、仮に組体操で大きな事故が起きたとして、学校や市が責任を免れるとすれば、それは、ヘルメット着用や安全マット設置、ピラミッドを組む手順の徹底的な指導などの対策を抜かりなく行っていた場合だと思います。

 

しかし、現状ではそれほどの対策を行ってはいないわけで、結局は、慣例的な行事として無批判に実施しているのではないかと思います。
「近頃は子供に過保護だ。」という意見をお持ちの方がいらっしゃることは認識していますが、逆に、私からは「これまでが人の命を軽視してきた。」という考えを返したいと思います。

 

だんじり祭りや御柱祭りで亡くなる方のニュースが度々報道されます。亡くなられたご当人やご遺族の方々は、神様に命を捧げられたということで納得しているのかどうか、私には分かりませんが、少なくとも組体操に命を捧げたいとお思いの方はいらっしゃらないはずです。
命に関わる危険性が多少あっても感動する演技を見せて欲しいと考える大人の方々や、その期待に応えようと頑張る子供達がいるだけです。

 

交通事故では、日本で毎日平均12名の方の命が奪われています。遺族の方にとっては、亡くなられた原因が病気であろうと殺人であろうと交通事故であろうと、失われた命への悲しみはそれほど変わらないはずです。道端の電柱に供えられた花は、毎年のある日に新しい花に替えられています。
しかし、第3者である私たちは交通事故のニュースに慣れてしまっています。センセーショナルだと感じません。僅かな時間で扱われる報道を見て、遠くまで花を供えに行こうと思われる方はあまりいません。

 

クルマの利便性を無くそうと言いたいわけではありません。
クルマにより多くの命が奪われてきたという事実を改めて認識し、クルマの利便性を多少犠牲にしてでも、交通事故を起こさないよう一層の注意を払って運転をして欲しいと願っています。
悪意があろうと無かろうと、クルマは簡単に人を殺してしまう乗り物です。

 

 

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