日本人としてどのような人間でありたいか ~埼玉銀杏会総会~

その他]2016年10月22日(土)

本日は、午前中に商工祭にお邪魔した後、さいたま新都心で開かれた埼玉銀杏会(東大同窓会)の総会に参加しました。

 

総会に続いて、濱田純一氏によるご講演がありました。

 

濱田純一氏は、2009年度から2015年度まで東京大学総長を務められ、現在は放送倫理番組向上機構(BPO)の理事長であられます。

 

講演の演題は「憲法とメディア」で、印象に残ったのは、

 

「私たちの日々の生活という足元から、あるべき日本人の人間像を探り、そのような人間像を期待するものとして憲法は作られるべき。」

 

というお言葉でした。

 

言われてみれば確かに、昨今盛んな憲法改正の議論では、現在の日本国憲法をありきとして、そのいくつかの条文について賛成反対それぞれの立場から意見がぶつけれられることが多いですが、その前に私たち自身が「日本人としてどのような人間でありたいか」について、まず考えを深めていくことが必要なのかもしれません。

 

なお、この度の総会において、私は最年少の常任幹事を拝命しました。
とても光栄なのですが、これまで、役職を得ようとガツガツしたことはなく、自然と溶け込んでいけば役職は任されるものなのだと感じた次第です。
今後の埼玉銀杏会の活性化に少しでも貢献していければと思います。

 

 

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県道に「自転車ナビライン」が1.9km整備されました

交通と自転車]2016年10月22日(土)

戸田市の五差路(実際は六差路)を南北に通る、県道の新倉蕨線に、昨日「自転車ナビライン」が整備されました。

 

オリンピック通りから蕨市内の国道17号までの延長1.9㎞(内、戸田市内は約1.6㎞)の整備です。

 

戸田市は、平成25年3月に「戸田市歩行者自転車道路網整備計画」を策定し、中期目標として平成32年度までに総延長10㎞、長期目標として総延長28.7㎞の自転車走行空間整備を掲げ、着実に整備を実行しています。

 

一方で、私はかねてから、

 

「市道だけでなく、県道や国道へのネットワーク化が必要。」

 

と(会派を通して)提案を行い、戸田市の担当課は、県や国に対して機会あるごとに整備の要望を続けてくださいました。

 

その結果、昨年度には県道朝霞・蕨線(日本銀行前)に約0.3㎞の整備が、そして今回は県道新倉蕨線に1.9㎞の整備が、埼玉県により行われました。

 

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なお、今回の整備に関しては、菅原文仁県議が本年6月に埼玉県議会の一般質問で、整備の提案をされています

 

私にとって、今回県道に自転車走行空間が整備されたことは嬉しい反面、「自転車レーン」ではなく車道混在型の「自転車ナビライン」の整備となってしまったことは残念です。

 

県議会の部長答弁では、「車道の幅員が7メートル程度であり自転車レーンを整備するには幅員が不足している」との見解が示されましたが、これは(厳しい物言いをすれば)詭弁です。
戸田市が行っているように、既存の歩道や植樹帯を含めた道路空間の再配分を行えば、自転車レーンの整備は十分に可能だったはずです。

 

自転車が走る空間として理想的なのは、子乗せのお母さんや高齢者の方がクルマの恐怖を感じないような「幅の広い自転車レーン」です。

 

今回のような、幹線道路における車道混在型の自転車走行空間は、クルマに対して「ここを自転車に走らせてあげてね」というアピールにはなるので、車道を走る自転車をクルマから守ったり、また、自転車の車道走行が促されることで歩行者を自転車から守ったりという効果は期待できるのですが、では、すべての自転車利用者に対して「ここを通ってね!」とお願いできるかと言うと、現状では難しいです。(すべてのクルマが自転車や歩行者を優先して運転してくれるような社会になれば別です。)

 

ともあれ、自転車の存在を認めてくれる道路が市内に増えること自体は、とても良いことです^^

 

以下の写真は、なかなかお目にかかれない工事現場の様子です。
偶然に鉢合うことができたので、100枚近く写真を撮りました。
最初は、現場監督のような方が「写真を撮っている人がいるからゆっくり作業してあげて」と気を配ってくださいましたが、あまりにも私がずっと付いて来るので、最後は気持ち悪がられたかもしれません(笑)

 

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【参考】歩行者自転車道路網整備について(戸田市公式サイト)

 

 

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集客の「ハードル下げ効果」はあるか ~H28.9 委員会審査④~

行財政改革]2016年10月20日(木)

9月議会の市民生活常任委員会の報告その④です。

 

昨年度決算の審査においては、例えば公共施設や各種講座の利用状況のデータもチェックします。

 

笹目コミュニティセンター[コンパル]の管理運営委託料(約5億9600万円)の決算審査のなかで、私は、コンパルで開かれるパソコン講座の開催件数と参加人数の推移に着目しました。

 

平成26年度
68件、295人

平成27年度
134件、576人

 

開催件数と参加人数が1年でほぼ倍増した理由について質問したところ、その理由を担当課は把握していなかったようで、その後担当課がコンパルに確認し、翌日の委員会で答弁があったのですが、とても興味深いものでした。

 

それは、

 

「参加申込人数3人以上で講座開催だったものを、参加人数低迷の改善策として、平成27年8月からは参加申込人数2人以上で講座開催に変更した。」

というものです。

 

つまり、講座開催にあたっての最低申込人数のハードルを下げたわけです。
それによって講座開催件数が伸びることは容易に想像できるのですが、なんと1講座当たりの参加人数は「平成26年度4.34人⇒平成27年度4.30人」とほぼ変化していません。

 

この効果を言い表す専門的な呼び方があるのか分かりませんが、要するに、

 

「入口のハードルを下げると、ハードルを下げたことによる負の効果(=講座当たり人数の減少)はなく、集客が上がるという正の効果だけが表れる。」

ということです。

 

委員会では、コンパルのパソコン講座では少なくとも有効だったこの方策を、集客の減少に悩む他の講座にも活用するよう求めました。

 

なお、実は私は過去に同様の改善を行っております。
市民向けに消防が実施する「救命講習」に関し、それまで5名以上であった開催要件を、市民の方からの要望を受け、撤廃していただきました。

私が研究者でしたら、ここで救命講習の開催件数と参加人数の推移のデータを入手し、「ハードル下げ効果」が普遍的なものかどうか、どのような条件で成り立つのか、などを調べてみたいところではあります。

 

「初心者向け救命講習」を受講しやすい制度に改善! 2014/9/25(真木大輔公式ブログ)

 

 

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戸田市にゆかりのあるスポーツ選手への応援を ~H28.9 委員会審査③~

生活と環境]2016年10月19日(水)

9月議会における市民生活常任委員会の報告その③です。

 

今回のリオ五輪や夏の甲子園を通して私が感じたことは、戸田市には、戸田市出身や戸田市にゆかりのあるスポーツ選手を市として応援する体制がないということです。

 

掲載画像のように、例えば近隣の和光市では、広報誌での特集や、壮行会・帰国報告会の開催など、市をあげてオリンピック・パラリンピック出場選手を応援していました。

 

そこで、委員会の昨年度決算審査のなかで、スポーツ振興事業費(約5900万円)に関連させて、以下の質問を行いました。

 

Q. 戸田市から大きな大会に出場する選手を把握しているか?

 

A. 全ては把握しきれていない。

 

Q. 市として応援する体制をつくってはどうか?

 

A. 線引きが難しいが、2020年東京五輪もあるので、基準を設けて褒章する制度について研究・検討していきたい。

その後、委員間で協議したところ、「甲子園を基準に含めてしまうと、他の競技でも全国大会出場レベルの選手はたくさんいるので難しいのでは」などの意見が出て、最終的に委員会としては、

 

「世界大会に出場する選手を奨励するなどの支援策について検討してほしい。」

との意見で一致を見ました。

 

私の知る限り、今夏の甲子園には、戸田市の小中学校を卒業した2名の子が甲子園に出場しています。もしかしたら、箱根駅伝などに出場しているとだっ子もいるかもしれません。

 

委員会でまとまったように、市として公式に奨励する選手に関しては、世界大会出場を基準にするとしても、甲子園などTVで放映されるスポーツ大会に出場する選手については、戸田市や戸田市教育委員会のFacebookなどで積極的に周知しても良いのではないかと思います。
選手のやる気も出るでしょうし、市民も盛り上がると思います。

 

なお、あまり知られていませんが、南陵高校のバトントワリング部は、世界大会で2位になるほどの強豪部です。
4年前に、当時の校長先生(協調学習の授業見学をさせていただきました)から「戸田市にバックアップしてほしい」とのご要望を頂いて以来、何もできていなかったことが心残りでしたが、今回の提言で少しは報いることができたかもしれません。

 

広報わこう バックナンバー 平成28年8月号(和光市公式サイト)

 

埼玉県立南陵高校 部活動紹介 文化部(南陵高校公式サイト)

 

 

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戸田駅前の絵本コーナーと図書館提言書

子育て, まちづくり]2016年10月18日(火)

仕事仕事と先延ばしにしてきた、妻との約束であるランチお出かけを、本日履行しました。

 

場所は、戸田駅前T-FRONTE2階の「タリーズコーヒー」です。

 

私の報告では2回目の登場ですが、妻にとっては初めての利用で、窓側の席につき、戸田駅前のラウンドアバウトもどきできちんと一時停止をするクルマとそれを物陰から見張るパトカーを上から眺めつつ、娘を保育園に入れるかどうかについて話し合いながら、ランチセットとデザートを食しました。

 

その後は、同じフロアにある「名文堂書店」を覘きました

 

思っていたより本の品揃えがあり、特に掲載写真の絵本コーナーが素敵でした。

 

すでに、2組のファミリーが床に座りくつろぎながらお話ししていました。私も、娘が興味を示した絵本を手に取って、読み聞かせをしてみました。

 

高い本棚などでうまく大人向けコーナーとのエリア分けができており、普段より2オクターブくらい高い声で気兼ねなく絵本を読んであげることができました。

 

私がかつて所属した委員会で提出した『また来たいと思わせる図書館に向けての提言書』では、戸田市立図書館本館の1階ロビーに「カフェ」を設置することとあわせて、現在1階にある事務室を「こども図書室」に機能替えすることを提言しています。

 

この提言を受け、2020年頃には戸田市立図書館本館がリニューアルされると予想されますが、「こども図書室」への機能替えが困難だとしても、既存の絵本スペースを、名文堂書店の絵本スペースくらいには改善しなければ、依然として図書館本館が子連れでは近寄りがたい場所のままとなってしまいます。

 

余談ですが、T-FRONTEを一通り回ってみて、やはり、戸田市のためには、この場所にショッピングビルではなく芝生広場ができれば良かった、とあらためて感じた次第です。

 

『また来たいと思わせる図書館に向けての提言書』(真木大輔公式サイト)

 

戸田駅前に出来て欲しかった場所 2015/9/23(真木大輔公式ブログ)

 

 

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