県道に「自転車ナビライン」が1.9km整備されました

交通と自転車]2016年10月22日(土)

戸田市の五差路(実際は六差路)を南北に通る、県道の新倉蕨線に、昨日「自転車ナビライン」が整備されました。

 

オリンピック通りから蕨市内の国道17号までの延長1.9㎞(内、戸田市内は約1.6㎞)の整備です。

 

戸田市は、平成25年3月に「戸田市歩行者自転車道路網整備計画」を策定し、中期目標として平成32年度までに総延長10㎞、長期目標として総延長28.7㎞の自転車走行空間整備を掲げ、着実に整備を実行しています。

 

一方で、私はかねてから、

 

「市道だけでなく、県道や国道へのネットワーク化が必要。」

 

と(会派を通して)提案を行い、戸田市の担当課は、県や国に対して機会あるごとに整備の要望を続けてくださいました。

 

その結果、昨年度には県道朝霞・蕨線(日本銀行前)に約0.3㎞の整備が、そして今回は県道新倉蕨線に1.9㎞の整備が、埼玉県により行われました。

 

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なお、今回の整備に関しては、菅原文仁県議が本年6月に埼玉県議会の一般質問で、整備の提案をされています

 

私にとって、今回県道に自転車走行空間が整備されたことは嬉しい反面、「自転車レーン」ではなく車道混在型の「自転車ナビライン」の整備となってしまったことは残念です。

 

県議会の部長答弁では、「車道の幅員が7メートル程度であり自転車レーンを整備するには幅員が不足している」との見解が示されましたが、これは(厳しい物言いをすれば)詭弁です。
戸田市が行っているように、既存の歩道や植樹帯を含めた道路空間の再配分を行えば、自転車レーンの整備は十分に可能だったはずです。

 

自転車が走る空間として理想的なのは、子乗せのお母さんや高齢者の方がクルマの恐怖を感じないような「幅の広い自転車レーン」です。

 

今回のような、幹線道路における車道混在型の自転車走行空間は、クルマに対して「ここを自転車に走らせてあげてね」というアピールにはなるので、車道を走る自転車をクルマから守ったり、また、自転車の車道走行が促されることで歩行者を自転車から守ったりという効果は期待できるのですが、では、すべての自転車利用者に対して「ここを通ってね!」とお願いできるかと言うと、現状では難しいです。(すべてのクルマが自転車や歩行者を優先して運転してくれるような社会になれば別です。)

 

ともあれ、自転車の存在を認めてくれる道路が市内に増えること自体は、とても良いことです^^

 

以下の写真は、なかなかお目にかかれない工事現場の様子です。
偶然に鉢合うことができたので、100枚近く写真を撮りました。
最初は、現場監督のような方が「写真を撮っている人がいるからゆっくり作業してあげて」と気を配ってくださいましたが、あまりにも私がずっと付いて来るので、最後は気持ち悪がられたかもしれません(笑)

 

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【参考】歩行者自転車道路網整備について(戸田市公式サイト)

 

 

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