リヤカー自転車の安全運転研修

交通と自転車]2017年1月14日(土)

先月の12月7日(水)~8日(木)に、「(株)ホンダ二輪・新宿」さん(以下、ホンダ二輪)を見学させていただきました。

 

ホンダ二輪は、宅配バイク等のビジネス用3輪バイクを販売している企業で、戸田市上戸田4丁目(ココスの北側)を本拠地としています。

 

おそらく、この社屋を目にした記憶のある方は多いと思いますが、どのような企業かを把握されている方は(戸田市の行政を含め)多くはないと思います。しかし、実はなんと、ビジネス用3輪バイクの販売台数が国内トップ(!)のすごい企業です。

 

 

そのホンダ二輪が、昨年5月、戸田市川岸の埼京線高架下の土地をJRから借り、「安全運転研修センター」を開設しました。

 

 

ビジネス用3輪バイクを導入している企業(デリバリー業者やビルメンテナンス業者など)にとって、社員やアルバイトが起こす交通事故による損害は大きく、ビジネス用3輪バイクに特化した安全運転研修を社員やアルバイトに対して実施することは、(法的義務はないものの)大切なリスクマネジメントになっています。

 

 

ホンダ二輪は、ビジネス用3輪バイクを販売した業者の社員やアルバイトに対して安全運転研修を実施していましたが、これまでの会場は、休日に間借りした各地の自動車教習所のコースであったため日程調整などが容易でなく、そこで「安全運転研修センター」の開設に踏み切ったとのことです。
なお、指導員の方は、全員がHONDAの資格を保有したベテランのインストラクターです。

 

そして、昨年9月には、ビジネス用3輪バイクだけでなく「リヤカー自転車」に特化した安全運転研修もスタートしました。

 

最近は、デリバリー業者の求人に応募される方に免許未保有者が多く、また環境への配慮等の理由もあり、リヤカー自転車による配送が増えています。(良い傾向です)

 

そのニーズに対応するために始めたリヤカー自転車安全運転研修ですが、座学と実技を見学させていただいたところ、《自転車は左》などの基本的な交通ルールの他に、(車体が大きいために)手押しでも歩道を通ることは認められていないことや、(重い荷物を載せているために)ブレーキを掛けてから止まるまでの距離が長いことなど、リヤカー自転車特有の事項が研修内容に多く盛り込まれていました。

 

 

 

なお、この日の受講生は、「なんでも酒やカクヤス」さんにアルバイトとして採用された方々で、みなさん都内から埼京線に乗って戸田に来られたそうです。

 

そして、このリヤカー自転車安全運転研修の指導をされている方は、(財)全日本交通安全協会の「二輪車安全運転特別指導員」という権威ある資格を持った戸田市民の方です。(その方からお声掛けを頂いて、今回見学をさせていただくことになりました)

 

本拠地を戸田市に移して10年以上経つ「(株)ホンダ二輪・新宿」さんですが、今後は、地域貢献活動を行っていきたいとのことです。
具体的には、研修が開催されない日の地域住民へのコース開放や、戸田市と連携した自転車交通安全教室の開催を行っていきたいとのことです。

 

特に、後者に関しては、私が力になれるかと思います。
ひとつ面白いアイデアが浮かんでいます^^

 

 

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