[教育, まちづくり]2016年7月15日(金)
先日行った交通対策特別委員会の行政視察については、後日ご報告いたします。
今回は、戸田市立図書館全館で今年の4月からスタートした「戸田市子供読書手帳」についてお知らせいたします。
この「戸田市子供読書手帳」は、子供たちが自分の読んだ本のタイトルや感想を記録していくもので、20冊、40冊、50冊と記録がたまった際には、図書館カウンターのスタッフから記念スタンプを押してもらうことができます。
4月の配布開始からすでに多くの利用があるようで、なかには、すでに3冊目に突入した子供や、また大人の方による利用もあるとのことです。
読書手帳(読書通帳)の導入については、他の議員の方がかねてから議会で提案されていたものですが、私が所属した文教・建設常任委員会による『また来たいと思わせる図書館に向けての提言書』でも取り上げ、昨年1月に行った委員会と図書館職員との合同による浦安市立中央図書館への視察では「こどもどくしょてちょう」を見学しました。
本来、読書は自身の知的欲求などを満たすために行うものですが、子供たちがこの読書手帳を利用すれば、「記録がたまっていく達成感」や「大人からの承認」を得ることもでき、これは子供読書推進の方策として大変有効だと思います。(なお、図書館側にとっては、新たな経費や事務負担はほとんどありません。)
これまで、本の貸し借りだけの関係だった図書館カウンタースタッフと子供たちとの間に、今後は、「戸田市子供読書手帳」を通じてコミュニケーションが生まれることで、戸田市の図書館が、子供たちにとっての“また来たいと思わせる図書館”にまたひとつ近付くことと思います^^
※「戸田市子供読書手帳」は、図書館で配布されているほか、こちらのPDFを印刷して自作することも可能です。
◎「戸田市子供読書手帳」の配布について(戸田市立図書館公式サイト)
◎また来たいと思わせる図書館に向けての提言書(真木大輔公式サイト)
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[教育]2016年7月11日(月)
さまざまな教育改革の推進により、いまや全国から注目を浴びている戸田市ですが、メディア等でその施策が紹介されることはあっても、本市の教育行政のトップである戸ヶ崎勤教育長の“教育への想い”を伺うことのできる機会は、それほど多くはありません。
以下は、日本教育新聞(平成28年6月20日発行)【画像】に掲載された戸ヶ崎教育長のインタビュー記事からの抜粋です。
「非行を繰り返す生徒は繊細で純粋な子が多いと思っています。
時には厳しく叱られることを欲していたり、迎合したりお世辞で褒めると、すぐに見抜いたりする子が多いのです。つまり、大人に対する鋭い観察眼を持っており、教師の真剣さや愛情はとても敏感に感じ取ります。」
「二つ目の『生徒指導の王道は学力向上にあり』ということですが、つまらない授業で静かにしていろというのは大人でも苦痛です。主体的・協働的な学びを展開することで子供たちが自己実現できます。」
私から付け加えることはありませんが、このご発言から、戸ヶ崎教育長が常に「子供側の目線」を持っておられることが伺えます。
ひとは、大人になると子供よりも知っていることが増えます。
だからこそ、大人はそれを子供達に教えていく責任があるのですが、そこにおいて子供側の目線を失ってしまえば、大人からの教育は、子供達にとって押しつけにさえなってしまいます。
教育は、大切です。
しかし、教えるものが大事なことであればあるほど、それが“結果”として表れるのには時間がかかります。
積極的な改革を進める一方で、子供側の目線を持ち続けておられる戸ヶ崎教育長には、来たるべき社会にも対応しうる本来のあるべき教育の実現に向け、引き続き戸田市をリードしていただきたいと思います。
明日から1泊2日で、「コミュニティバスの活性化」をテーマに、岐阜県岐阜市と愛知県豊田市へ、交通対策特別委員会の行政視察に伺います。
◎新しい教育長が就任(真木大輔公式ブログ)
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[議会と選挙]2016年7月10日(日)
第24回参議院議員通常選挙が行われました。
開票結果に対しては、私を含め、投票をされた方それぞれが様々な感情を抱かれていると思いますが、ここでは、「投票率」と「開票作業」に関することのみをお伝えいたします。
《投票率》
戸田市では、約5万3000人の方が投票を行い、投票率は「49.71%」となりました。
3年前に行われた前回の参院選の投票率をわずかに上回りましたが、これは全国や埼玉県においても同様です。
むしろ、戸田市の投票率が、依然として全国や埼玉県の投票率よりも低いことが憂慮されます。
戸田市 49.71%(前回48.86%)
埼玉県 51.94%(前回51.21%)
全国 54.70%(前回52.09%)
また、以下のリンク先には、戸田市内の投票所別の投票率も掲載されており、投票所によって投票率の差が15%近くもあることが確認できます。
《開票作業》
毎回、開票所の参観を行っていますが、その目的は、「不正やミスが起きない作業体制になっているか」を確認するためです。(不正やミスを見付けるためではありません。念のため。)
開票作業を行うのは公務員の方々ですが、公務員といえども「人」ですので、不正やミスは起こりえます。
実際に他自治体ではたびたび発生しており、開票不正のあった自治体では、不正に関与した複数の市職員が有罪判決を受け、開票ミスのあった自治体では、ミスにより当落が左右された候補者と選挙管理委員会とが最高裁で争いました。いずれも、ここ1,2年での話です。
当落の票差がわずかなものとなるかどうかは、開票が終わってみなければ分からないので、開票作業に携わる者は、常に緊張感を持って、「迅速性」よりも「正確性」を優先し、一つ一つの開票作業にあたらなければなりません。
私は、戸田市において正確かつ公正な開票が行われるよう、過去に2度の一般質問を行っていますが、今回の開票における提言の反映状況は以下の通りとなっていました。
●参観者による監視の目を加えるための「開票の流れ図の作成&掲示」
⇒作成&掲示されました。【掲載画像】
●不正やミスの抑制や記録とするための「監視カメラの設置」
⇒設置されませんでした。
●開票立会人による票の確認作業の正確性を確保するための「事前説明会での啓発」「事前説明会での票束サンプルによる練習」
⇒実施されました。(そのためか、今回の開票立会人の方々は、これまでよりも時間をかけてしっかりと票の確認を行っているように見受けられました。)
※なお、掲載画像についてですが、今回の戸田市の開業所では、国からは制限されていない撮影行為がなぜか禁止されたので、代わりに開票の流れ図のみを掲載しました。
◎選挙速報(戸田市公式サイト)
◎選挙速報(埼玉県公式サイト)
◎【一般質問】開票作業の不正防止(真木大輔公式サイト)
◎【一般質問】開票立会人の正確性(真木大輔公式サイト)
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[議会と選挙]2016年7月10日(日)
本日7月10日(日)は、「第24回 参議院議員通常選挙」の投票日です。
それらしい理由を並べて選挙に行かない人が多くいるなか、支持する政策や選挙に対する関心に違いはあっても、投票をすることはそれだけで尊いことだと思います。
私からはひとつだけ。
「誰に(どこに)投票したかを6年間忘れないでください」
以下、今回の参院選に関する最小限の情報です。
《投票時間》
午前7時~午後8時
《投票場所》
郵送された投票所入場券に記された投票所
《投票方法》
・埼玉県選挙区(立候補者数7,改選数3,任期6年)は「候補者氏名を1つ記入」
・全国比例区(立候補者数164,改選数48,任期6年)は「候補者氏名または政党名を1つ記入」
《選挙公報》
・埼玉県選挙区(全2ページ)
・全国比例区(全7ページ)
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[まちづくり, 生活と環境]2016年7月9日(土)
戸田市は、「住工混在」の問題を抱えるまちです。
「住工混在」とは、多くの場合、もともとは工場が立ち並んでいた地域において、工場が移転した跡地に建て売り住戸やマンションなどが建てられることにより、工場と住居とが混在した状態になることです。
住民から「騒音や臭気、振動、道路の安全」などの苦情が上がっても、工場からすれば「工場の多い地域にあとから入ってきたのはそっち」との言い分があり、問題の解決は簡単でありません。
住工混在が生じてしまう背景には、「用途地域」の区分の課題があります。
用途地域は土地利用の制限を定めるもので、その区分は、住宅地としての「第一種住居地域」や「第一種低層住居専用地域」など、商業地としての「商業地域」や「近隣商業地域」、工業地としての「工業地域」や「準工業地域」など、全部で12種類あります。(下図参照)
▲総務省「みらいに向けたまちづくりのために」より引用
実際に、戸田市の工場が多い地域はすべて「工業地域」か「準工業地域」のどちらかに指定されているのですが、その「工業地域」と「準工業地域」において住宅を建てることに対する規制はありません。
(唯一、住宅を建てることが認められていない用途地域の区分として「工業専用地域」がありますが、それは石油コンビナートや製鉄所が立ち並ぶような地域です。)
したがって、例えば「工業地域」に指定された地域で、ある工場が移転した場合に、その土地の所有者が土地を住宅デベロッパーに売ることも可能であり、するとそこには建て売り住戸やマンションが建ち、住工混在が発生してしまいます。
実際に私も、市内で工場を経営されている方から、住工混在に関するご意見をかねてより頂いています。
戸田市は、市の抱える住工混在の問題を解決すべく、「戸田市土地利用調整方針(案)」を作成し、7月1日からパブリック・コメント(意見募集)を開始しました。
土地利用調整方針の詳細については以下のリンクから確認していただくとして、ここでは、戸田市が(方針が正式に策定された後に)取り組む主要な施策を説明します。【画像参照】
①立地適正化計画の策定
高齢化と人口減少への対策として、公共施設や民間施設の立地の誘導、公共交通などの充実を図り、まちをコンパクトにするための都市計画です。戸田市は、来年度から3年間を掛けて計画を策定します。(以前にこちらでも取り上げています。以下リンク参照。)
②モデル地区における取り組み
住工混在の問題が顕在化し始めている地区をモデル地区に選定し、そこで、
(1)既存の用途地域を強化するために、市独自の用途地域である「特別用途地区」(文教地区もその一例)を指定する。
(2)より細かな規制をかけるために、住民の合意に基づく「地区計画」(例:まちづくり協定)を策定する。
といった取り組みを進めていきます。
③大規模土地利用転換の調整制度
戸田市のまちづくりにおいて望ましくない大規模な土地利用転換が行われる場合に、これまでは事業者に対して口頭ベースでのお願いしかできなかったものが、今後はしっかりとした制度のもとで事業者と調整し、土地利用を誘導できるような仕組みづくりを進めていきます。
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議会においても、たびたび住工混在の問題は指摘されていましたが、決定的な方策が見出せていなかったなかで、行政のほうからこのような方針が打ち出されたことは大いに評価できると思います。
そして私としては、(担当課にも要望しましたが、)上記②のモデル地区には、住工混在の問題がすでに顕在化している“課題の多い地区”を選定していただけることを期待したいと思います。
◎戸田市土地利用調整方針(案)パブリック・コメント(戸田市公式サイト)
◎戸田市が進めるコンパクトなまちづくり ~立地適正化計画~(真木大輔公式ブログ)
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