本日は、戸田市立図書館・郷土博物館で開催された、「戸田市の歩みとこれから」と題した市制施行50周年記念講演会に参加しました。
ご講演をされたのは、山田一彦・前副市長です。
山田一彦氏は、戸田市制施行の4年後にあたる昭和45年に入庁され戸田市職員として勤務されたのち、昨年度まで戸田市の副市長を8年間務められた方です。(昨日の50周年式典では、自治功労に対し戸田市から表彰をされました。)
相変わらずのエネルギッシュな語り口で、「これまでの3名の市長がそれぞれに力を入れてこられた事業」「埼京線開通の秘話」「合併問題における政治的争い」を中心に、時にはホワイトボードを駆使し、笑いも交え、まったく飽きさせないお話をされました。
聴講された方々も、「最近まで副市長だっただけに、現役職員のような視点での話が聴けた」などと、満足されていました。
私にとっては、最後にお話をされたことが特に印象的でした。
昔は、役所職員はお上(おかみ)という自意識があったものの、市民とはフランクな関係で、例えば道路に穴が空いても、市民が市役所から砂利をもらって自ら修繕していた。
その後、千葉県松戸市が「すぐやる課」をつくった頃には、市民にとって市役所はサービスを与えるところに成り代わった。
しかし、これからの時代には、市民もまちづくりに参加する「協働」が必要となる。
というものです。これからは「協働」が大切であることは私も実感していますが、市民と市役所との関係性の変化をあわせて考えることで、理解が深まったように思います。
ご講演を終えられた山田一彦・前副市長が、戸田駅までの道を、「50周年エコバッグ」を手に、背筋をピンと伸ばした見慣れたお姿で歩いて帰られる光景を遠くから目にし、一抹の寂しさを感じるともに、私も議員としてしっかり戸田市を支えていかなければ、と気持ちを新たにしました。
46年間、お疲れさまでした。
◎市制施行50周年 第26回企画展「今昔写真帳~戸田市の歩み~」(戸田市公式サイト)