本日は、埼玉県地区の東大同窓会である「埼玉銀杏会」の総会に参加しました。
総会の後には、東大総長や文部大臣を務められた有馬朗人氏の講演会が開かれました。
講演内容は、とてもシンプルで頭に残るものでした。
有馬氏いわく、
「気候風土の違いから、西洋人は左右対称性を強く信じる。中国人は左右対称性が破れても良いと考える。日本人は破れているのが普通と考える。それらは歴史的建造物や絵画にも表れており、また、物理法則の保存則の対称性の破れを中国人や日本人が発見したのも自然なこと。」
とのことです。写真で事例を示しながら、分かりやすく説明してくださいました。
また、ニュートリノの研究でノーベル賞受賞者が2人出ることは分かっていたことで、むしろ当時、麻生太郎氏を説得してスーパーカミオカンデ建設の予算を獲得し、先日は、その麻生太郎氏から感謝状の巻物が届けられたとのことです。(実物を見せてくださいました。)
しかし、この受賞は過去の研究に対するものであり、科学研究費が削減されている現在、日本の科学研究は急速に世界に追い抜かれており、今後ノーベル賞受賞者は出ないだろうとのことでした。
講演を聞いてらっしゃった国会議員の方々には特に、耳の痛い話だったのではないかと思います(笑)
以下は告知ですが、埼玉銀杏会の「若手交流会」を立ち上げようという話になり、私が幹事を任され(てしまい)ました。
参加される方を絶賛募集中ですので、昭和53年以降に東大を卒業された方で現在埼玉県にお住まいの方は、私にご連絡を頂ければと思います。
「若手交流会」の詳細については、以下の画像をご覧ください。