昨日は、市民生活常任委員会の行政視察で、戸田市みどり公園課の職員さん2名にも同行いただき、千葉県松戸市へ伺いました。
松戸市では、平成25年に「松戸市公園再整備ガイドライン」を策定し、そのなかで、公園リニューアルの対象公園やリニューアルの進め方を定め、それに従いワークショップや再整備工事を実施しています。
戸田市では、今年度に下前公園をリニューアルするまで、18年もの間、公園リニューアルは実施されてきませんでした。また、下前公園のリニューアル案は、ワークショップ形式ではなく行政主導で作成されました。
今後の戸田市において、公園リニューアルを計画的に実施するためにも、公園リニューアルに地域の声を反映させるためにも、また公園リニューアルの予算をしっかりと確保していくためにも、松戸市のような公園再整備ガイドラインは必要なものだと考えます。
松戸市の担当課からは、公園リニューアルに関する課題についてもご説明をいただきました。
●国からの補助金が思うように確保できないと、せっかくワークショップで作った整備プランが、その通りに実現できなくなってしまうこと。
●ワークショップに参加する世代の偏りがそのまま整備プランにも影響してしまうこと。
特に、後者の課題については、子供の声を代弁する世代のワークショップ参加が少ないとのことで、それに対する方策として、小学校に協力してもらい、小学生を対象にしたアンケート調査を実施したり、小学生とワークショップを開催したりなどの試行錯誤を行っているとのことでした。
この工夫は、まさに5月に視察した札幌市と同様の取り組みで、これら先進自治体の知見は、戸田市が今後公園リニューアルを進めていくにあたって十分に参考となるものです。
視察に同行いただいた戸田市みどり公園課の職員さんは、主に実務的な視点からの質問をされ、特に国から補助金を得るための松戸市のスキームについては、戸田市でも検討してみたいとのことでした。
委員会だけでなく担当課に同行いただいての行政視察は、あまり例のない取り組みですが、とても実りあるものになりました。
今回の視察で得られたものも、これから作成する提言書にしっかり取り入れたいと思います。
◎松戸市公園再整備ガイドラインを策定しました(松戸市公式サイト)
◎「地域に親しまれる公園」に向けて ~市民生活常任委員会 行政視察~ 2016/5/11(真木大輔公式ブログ)