「戸田市図書館ビジョン ~戸田市立図書館の目指す姿~」が策定されました

まちづくり]2016年11月23日(水)

本年3月に、「戸田市図書館ビジョン ~戸田市立図書館の目指す姿~」が策定されました。

 

どのような公共施設であっても、またどのような事業や施策であっても、「何を大切に運営していくか」というビジョンを掲げることは、とても大事なことです。

 

これまでの戸田市立図書館にはそのようなビジョンが存在していなかったため、私がかつて所属した文教建設常任委員会では、『また来たいと思わせる図書館に向けての提言書』のなかで、図書館ビジョン計画の策定を提案していました。

 

今回初めて策定された「戸田市図書館ビジョン」のなかでは、私たち委員会と図書館との取り組みのなかで集められた利用者からのご意見・ご要望がきちんと取り上げられており、また、私たち委員会による提案も、そのほとんどが取り入れられています。

 

以下は、ビジョンの「6.目指す姿を実現するための施策」から抜粋したものです。

 

■レファレンス・サービスの充実
■アウトリーチによる図書館サービスの充実
■館内ディスプレイの改善
■ホームページの充実
■小中学校との連携による児童、生徒への直接的サービスの実施
■専門的職員の配置、育成のための職員研修の充実
■資料収集、保存態勢を含め総合的、長期的な収集計画の策定
■ブックスタート事業の充実
■ボランティア等の市民参画による行事運営の推進
■施設及び設備の改修並びに敷地内の改善
■敷地内での増築又は1階部分改築による飲食コーナー(カフェ)開設の検討
■静かな空間の確保と話のできる場所の分離
■軽音楽などマスキング効果のある音声を館内に流す。館内放送は、最小限にする。


そして何よりも、「5.図書館の目指す姿」として、

 

「使いやすく、文化的で先進性を備え、市民が『また利用したい』と思える図書館 」


と掲げられたことは、提言書を作成した一人としてとても感慨深いです。
(ただし、私たち委員会が視察した図書館のビジョンの多くに掲げられていた「人とのつながり」「市民とともに育つ」などの「人」という視点が、目指す姿のなかで抜けているのは、残念に思います。)

 

なお現在、戸田市立図書館の運営形態については、現在の行政による「直営」から民間による「指定管理」に移行するかどうかが検討されています。

 

私たち当時の委員会では「直営」の維持を提案していたのですが、その後、「指定管理」による運営が行われている「あいパル」の成功があり、私の考えは揺らぎつつあるのが正直なところです。
いずれにしても、「指定管理」によって魅力ある図書館の運営を行えている自治体があるのであれば、(できれば当時の委員会メンバーで集まって)そちらも視察したいと考えています。

 

今回このようなビジョンが策定されたこと自体、私たち委員会の大きな成果ではありますが、もちろんこれからも、責任を持って「また利用したいと思える図書館」の実現に取り組んでいきたいと思います。

 

※本年3月に策定された「戸田市図書館ビジョン」のご報告が、半年以上遅れてしまいました。ビジョン案については本年2月の教育委員会定例会において報告があり、それ以降、「正式に策定されたらみなさんに報告しよう」とずっと気に掛けていたのですが、正式な策定については図書館HPのみでの周知であったため、いまのいままで見落としてしまいました。言い訳は以上です。申し訳ございませんでした。

 

戸田市図書館ビジョン(戸田市立図書館公式サイト)

 

また来たいと思わせる図書館に向けての提言書(真木大輔公式サイト)

 

 

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