高齢者や障害者にとっての自転車=「ネクストモビリティ」

交通と自転車, 福祉と医療]2016年6月21日(火)

月曜日に、千代田区の貸会議室で開かれた「ネクスト・モビリティ・コミュニティ 第1回研究会」に参加しました。

 

参加者は、大手自動車メーカーや、研究者、交通関係の方々など約30名。議員は私ひとりで、フロンティアに来てしまった感がありましたが、何の知識も持っていなかった「ネクストモビリティ」についての概観を得る良い機会となりました。

 

以下、かなり簡潔にまとめます。

 

●「ネクストモビリティ」とは、自転車くらいのスピードが出る電動クルマ椅子。

 

●現在日本で認められているのは、歩くスピードまでしか出ない電動クルマ椅子。

 

●スピードの出るネクストモビリティによって、高齢者や障害者の外出機会は多くなり、生活満足度が高くなることが分かっている。

 

●日本では、ネクストモビリティが「どこを走るか」に課題がある。

 

●幹線道路については、自転車レーンのような「分離空間」をネクストモビリティのために整備することは困難。

 

●そこで、国内の道路の多くを占める「歩道の無い生活道路」を、歩行者・自転車・ネクストモビリティにとっての「共有空間」にすれば良い。クルマはそれらに遠慮しながら走る。

 

と、このようになりますが、大まかに言えば、ネクストモビリティは「高齢者や障害者にとっての自転車」と捉えられると思います。

 

健常者にとっての交通手段には、「歩き・自転車・公共交通・クルマ」がありますが、高齢者や障害者にとっての交通手段は、現状では「歩き(=手動/電動クルマ椅子)、公共交通、クルマ」しか無く、そこに新たに「自転車(=ネクストモビリティ)」が加わるというイメージです。

 

したがって、ネクストモビリティの走行空間に関する議論には、自転車に関するものと共通する部分が多いように思います。

 

イギリス等では一般的となっているネクストモビリティが、日本でも広く普及する日はそう遠くないと思いますので、それに向けて少しずつ勉強を進めていきたいと思います

 

 

◇Facebookの元記事はこちら