保育園での障害児受け入れの課題 ~3月議会 一般質問③~

子育て, 福祉と医療]2016年3月14日(月)

現在、委員会での予算審議の真っ只中ですが、残る一般質問のご報告を先にさせていただきます。

 

3件目のテーマは、「特別支援保育の現状と課題」です。
質問のきっかけとなったのは、障害を抱えた0歳のお子さんをお持ちの保護者の方から、保育園入園に関するご相談をお受けしたことです。


小中学生の障害児に対しては、特別支援学級や特別支援学校により学びの場がしっかりと用意されていますが、障害を抱えた未就学児を「働きながら」預けられる受け皿については全国的に整備が進んでおりません。

障害者との共生社会や女性の社会進出が謳われているなか、戸田市の「特別支援保育」の現状と課題、今後の方向性はどのようなものかについて議場で質しました。


答弁の趣旨は、


障害を抱えたお子さんにとっての望ましい「療育」と、保育園としての保護者への「就労支援」との兼ね合いについて、社会的な課題が多くあると認識している。
今後は、保護者との丁寧な面談の実施や保育園の受け入れ体制の整備に今まで以上に力を注いでいく。


というものでした。


ご相談をお受けした保護者の方がこの一般質問をご覧になり、その後に下さった意見は、


保育園には「療育」ではなく「保育(=働きながら預けられる場)」を求めている。仕事を休む時間を作って療育施設に通うことで、保育とは別に「療育」を行うことはできる。


といういうものでした。


今回行った一般質問により、特別支援保育に関する戸田市の現状や課題意識が明らかにはなりましたが、決定的な方向性が打ち出されたわけではありません。


今後、保育園で障害児を積極的に受け入れている自治体を視察するなど、特別支援保育についての調査を進めていきたいと思います。


※議場でのやりとりの詳細については、こちらの録画映像をご覧ください。

 

 

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