保育園への兄弟入所と制度改善

子育て]2016年1月7日(木)

兄弟が別々の保育園だと、送り迎えや同日開催の運動会など、保護者の方にとっては負担が大きいです。

 

兄弟の保育園入所に関しては、かねてから複数のご意見を頂いており、私も「兄弟は原則的に同一園入所とすべきでは?」と考えていたのですが、担当課から制度の背景や近年の改善について伺い納得したので、こちらでもご報告いたします。

 

(以下、便宜的に兄弟のそれぞれを「兄」と「弟」で表現します。また、「指数」を「点数」と表現します。)

 

《兄弟の同一園入所を原則としない理由》

 

●兄弟入所者の既得権とし過ぎてしまうことで、新規入所希望者との不公平を招いてしまわないため。

 

●ケース①
兄が入所した際は保護者がフルタイムで働いており点数が高かったが、その後に弟が入所する際はパートタイム勤務となっている場合、弟を原則的に同一園入所としてしまうと、点数の高い新規入所希望者との間で不公平となってしまう。
(※一度入所できてしまえば、その後に保護者がパートタイム勤務になったとしても、月64時間以上の就労があれば入所させ続けられます。)

 

●ケース②
保護者がパートタイム勤務で点数は低かったが、(新設園などの)希望の少ない園を第一希望としたので兄が入所できた。
その後、弟が入所する際に、原則的に同一園入所としてしまうと、点数の高い新規入所希望者との間で不公平となってしまう。

 

●なお、私が当初想定していた「フルタイム勤務等の点数の高い保護者の子供兄弟」に関しては、現状、概ね同一園に入所できているとのことです。

 

《兄弟加点の改善について》

 

●平成26年度まで
・新規入園・・・兄弟加点は「4点」
・転園・・・兄弟加点は「4点」。ただし、新規入所希望者がいる場合はそちらを優先。

 

●平成27年度以降
・新規入園・・・兄弟加点は「6点」
・転園・・・兄弟加点は「6点」。新規入所希望者と同列に点数のみで審査を行う。

 

●以上の通り、兄弟加点の点数を増やしただけでなく、例えば兄のいる保育園への弟の転園を希望する際に、その園への新規入所希望者と「点数のみ」で平等に審査するように改善されました。
仮に転園希望者の点数の方が高かった場合は、兄のいる保育園へ弟が転園できることになり、弟が転園前にいた保育園にはもちろん空きができます。

 

平成28年度 戸田市 保育所入所のてびき(PDFファイル)

 

 

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