アクティブラーニングをアクティブに実践する ~戸田市教育フェスティバル~

教育]2016年1月9日(土)

●昨日は、「戸田市教育フェスティバル」に参加しました

 
毎年1月に戸田市の教職員が一同に会し、教育の最新テーマに関する講演が行われる貴重な場です。

 

今回の講演は、以下の3つでした。


①文科省による、「アクティブラーニング」についての講
②ベネッセによる、戸田市との包括協定についての講演
③森塾による、成績を上げる授業のコツについての講演


特に、①の講演が印象的でした。
新しい学習指導要領の中心に据えられる「アクティブラーニング」の第一人者である田村学氏による講演だったのですが、アクティブラーニングが必要とされている背景やその効果、授業の工夫などについて非常にわかりやすく説明をされました。


これまでの学習では、授業から「インプット」したものをテストで「アウトプット」することが中心でした。
これからの学習(アクティブラーニング)では、授業以外にも、本やネット、クラスメートから「インプット」したものを、テストだけでなくネットやクラスメートにも「アウトプット」し、その過程のなかでクラスメートとの相互作用によってよりクリエイティブな答えを導き出す、という作業が行われていきます。


このような学習によって、これからの子供達は、社会で必要とされるスキルを学校で身に付け、(日本国内にも増えるであろう)各国の人材と渡り合うことができるようになるわけです。


●新たな考え方が浸透するには時間が掛かるものですが、戸田市は、数年前からこのような「新しい学び」に取り組んでおり、市内各校の学校だよりに目を通しても、次第に校長先生方へ「アクティブラーニング」への理解が拡がっているように感じます。


今回の教育フェスティバルは、それが現場にいる先生方にも共有される素晴らしい機会だったと思います。


次期学習指導要領が実施されると、全国の学校でアクティブラーニングが展開されるわけですが、おそらく自治体によってバラつきが出てくるのではないかと私は考えています。
それこそ、アクティブラーニングは、“アクティブ(主体的)”に実践していってこそ、その心が理解できていくものであって、あとから形だけを真似てうまくいく性質のものではないと思います。


●さて、戸田市の教育行政の今後4年間の計画である「第3次 戸田市教育振興計画」の案が完成し、先週からパブリックコメントが実施されています。


上述のアクティブラーニングなどの国の方向性を先取りした施策や、戸田市のいまの課題に対応する施策が多く盛り込まれ、4年前の計画から大幅にアップデートされています。
計画案の内容やそれに対するご意見の送付は、以下のリンク先からどうぞ。


第3次戸田市教育振興計画(案)についての意見募集(戸田市公式サイト)

 

 

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