姉妹都市リバプール市への議員訪問団派遣について

議会と選挙]2017年1月16日(月)

戸田市は、平成4年10月にオーストラリア・リバプール市と姉妹都市締結を行い、それ以降、両市の中学生・市民・議会等により相互交流事業が行われてきました。

 

過去24年間のなかで、戸田市議会は、平成5年に計17名、平成12年に7名、平成17年に9名、平成22年に8名、平成25年に5名の議員を、訪問団としてリバプール市に派遣しており、私は、議員1年目である平成25年に、リバプール市への訪問団派遣に参加しました。
その際の旅費(一人当たり41万5550円)は公費負担であり、旅費および訪問団派遣のいずれについても、先立って議会での採決が行われ、可決されています(賛成21反対4)。

この平成25年の訪問団派遣に関し、市民団体によって戸田市長を相手取った旅費等返還請求の住民訴訟が起こされました。

 

私は、当時の訪問団の一人として、昨年10月にさいたま地方裁判所で証人尋問を受けました。

 


こちらに関しては、現在係争中であるため、私の具体的な見解を述べることは控えますが、大筋として、

 

①姉妹都市への訪問団派遣は、両市の交流のために必要。
②公費負担である訪問団派遣は、市民の理解のもとで行われることが必要。

と考えています。

 

なお、日本共産党に所属する議員や市民、またその他のある議員が流布している通り、シドニーのホテルに宿泊した際の行程時間外(自由時間)に、私がシドニーのカジノを訪問したことは事実です。

 

カジノへの滞在は、22時過ぎから23時前の40分間程で、施設内をくまなく観察した後に、経験として500円程を試しました。

 

「視察外の時間とはいえカジノに行くのはいかがなものか」とのご意見を頂きました。
たしかに、私が遊興目的でカジノを訪れたのであれば、そのような誹りは免れないものと考えます。
しかし、私は日本においてパチンコや競馬等のギャンブルは行いませんので、シドニーでギャンブルを楽しもうとも思いません(ただし、戸田市の議員という立場上、戸田競艇には年に1~2回ほど貢献します)。

 

私が訪問団派遣に参加した平成25年は、日本においてIR(カジノを含む統合型リゾート)の法制化が議論され始めた頃です。
また、戸田競艇の売上は減少し続け、戸田市への配分金が無くなるどころか、戸田市からの持ち出しが生じる可能性も考えられた頃です(現在は、実質的な経営トップに外部人材を登用したことで、経営は持ち直し始めています)。
一部では、戸田競艇のIRへの転換の議論もあったなか、競艇の収益性向上の示唆を得るため、「カジノとはどのような施設なのか」を自分の目で確かめようと、同じシドニー市内にあったカジノを訪れました。

 

日本において違法賭博である「カジノ」が、決して良いイメージを持たれるものでないことは承知していますが、姉妹都市への訪問団派遣に限らず国内の行政視察においても、行程時間外の行動としてどこからが不適切でどこまでが不適切でないかの線引きは難しいと感じます。

 

しかし、訪問団派遣にしても行政視察にしても、市民のみなさんの税金で成り立ってることに変わりはありません。
行程時間内の目的をしっかりと果たすことは当然ですが、行程時間外についても、さらなる意識を持って議員活動を行っていきたいと考えています。

 

画像出典:真木レポート9号(平成25年12月定例会

 

 

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