[まちづくり]2015年5月17日(日)
先週に市民生活常任委員会で行った行政視察の報告です。
青森県三戸町と宮城仙台市のスポーツ施設に伺いました。
●青森県三戸町「アップルドーム」
アリーナやトレーニングジム等の「スポーツ施設」に加えて、ハローワークやボランティア支援センター、ふるさと資料館、子育て世代向けの部屋等の「コミュニティ施設」を備えた「複合施設」であり、全国でも先駆的な事例です。
しかし、設置の経緯や利用状況を伺って受けた印象は、複合施設の必要性に迫られて設置したというよりも、スポーツ施設の必要性がまず先にあり、その余った空間をコミュニティ施設に転用している、というものです。
当たり前のことですが、周辺にコミュニティ施設が充実しているのであれば、あえてそこに複合施設を設置する必要は無く、むしろスポーツ施設を設置する方が良いわけです。
戸田市において考えれば、やはり鍵となるのは「新曽福祉センター」です。
新曽福祉センターを今後も残していくのであれば、戸田市スポーツセンターは「スポーツ施設」に特化したままで良く、新曽福祉センターを今後廃館する可能性があるのであれば、戸田市スポーツセンターの「複合施設」としての可能性を検討していく必要があります。
今年度中には、戸田市スポーツセンターの今後の大まかな方向性が決まりますが、やはりその前に、新曽福祉センターの方向性ををしっかり確認しなくてはいけません。
●宮城県仙台市「元気フィールド仙台」
こちらは、設置して10年足らずの新しいスポーツ施設で、障碍者向けの施設も充実していましたが、今回は特に「スポーツ種目」に関して参考になりました。
他のスポーツ施設にはあまり無いスポーツ種目(ニュースポーツ)の施設がいくつかあり、それらの利用状況は以下の通りでした。
・ボルダリング場・・・人気
・スケートボードパーク・・・人気
・アーチェリー・・・不人気
ボルダリング場やスケートボードパーク(スケボー・インラインスケート・BMX向け施設)は、確かに人気なのが分かりました。私も生で見て、遊んでみたいと思いました。
アーチェリーが不人気な理由は、「道具を揃えるのにお金が掛かる」というものでした。しかし、それは施設を整備する前に分かることです。
スポーツ種目の選定には、市内のスポーツ協会の意向が反映されたようですが、税金で運営するわけですから、事前に、利用者の数が期待できるかを市場調査してから、判断すべきだったと思います。
この点に関しては、今後の戸田市スポーツセンターにおいても、(既存のスポーツ種目を含めて)十分に留意すべきです。
秋口には、スポーツセンターをテーマにして、民間資金を活用した施設整備運営(PFI)を行う施設等を視察すると思いますが、それまでにも、戸田市スポーツセンターや都内のスポーツセンター等もいくつか視察してみたいと思います。
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[まちづくり]2015年5月11日(月)
明日から、市民生活常任委員会の行政視察で2つのスポーツ施設に伺います。
今後、戸田市スポーツセンターを改修するのか、建替えるのか、建替えの場合はどのような施設とするのか、今年度中にその方向性が決まりますが、市民生活常任委員会としてその決定に関与していこうと考えています。
今回視察させていただくスポーツ施設は、以下の2つです。
(1)青森県三戸町「アップルドーム」(上記画像)
こちらは、私が視察を希望した、スポーツ施設とコミュニティ施設との「複合施設」です。
全国的にこのような複合施設の事例が増えてきていますが、複合施設のメリット・デメリットについて、現場の方から生の声を伺いたいと思います。
(2)宮城県仙台市「元気フィールド仙台」
こちらは、2007年にオープンした新しいスポーツ施設です。
通常のアリーナやプール等のほかに、ボルダリング室やスケートボードパークがあり、現代的なスポーツの利用者ニーズも満たしています。
戸田市スポーツセンターを建替える場合、「どのスポーツ種目の施設を設置するか」も大きな問題になると思います。
「元気フィールド仙台」設立の際の種目選択の経緯、また現在の利用状況等についても伺いたいと思います。
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[交通と自転車, まちづくり]2015年5月2日(土)
1週間近くご無沙汰しておりました。本日から、ご報告を再開いたします。
上記画像は、昨日発行された『とだ議会だより(3月定例会号)』から、私の一般質問部分です。
今回の一般質問では、「高齢者向け施設の多世代利用」の他に、「生活道路への自転車ナビライン整備」を提言し、それぞれに対して概ね前向きな答弁を頂きました。
下の画像は、『広報 戸田市(5/1号)』で特集されている「戸田市民意識調査」の結果の一部です。
市の取り組みのうち、満足度の低いものから、
ワースト1位 「安全な自転車走行空間の確保」
ワースト2位 「快適な歩行空間の確保」
ワースト5位 「公共交通機関の利便性の向上」
となっています。これは裏を返せば、「歩きや自転車を中心とした道路交通政策をさらに推進して欲しい」という意見と取ることができます。
私は、これまでこれらの政策に力を入れて活動してきましたが、そのなかで、「今は重要性が認識されていなくとも、いずれ時代に必要とされるはず」という思いを持っていました。
しかし、今回の調査結果を見ると、戸田市のみなさんは既にこれらの政策の必要性をしっかりと捉えているわけで、これは誇るべきことだと思います。
「歩きや自転車を大切にするまちは、人を大切にするまち」だと私は考えています。この調査結果に、戸田市のポテンシャルを感じました。
※「市民意識調査」(戸田市公式サイト)
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[まちづくり]2015年4月18日(土)
「また来たいと思わせる図書館に向けての提言書」の提言が、着実に反映されてきています。
①図書館に静かなBGMが流れるようになりました。
従来の図書館のように「物音を立ててはいけない」と過敏になってしまうような場所ではなく、自然に出るような物音は受け入れられるような場所こそが、“また来たい”と思わせる図書館には必要と考え、館内BGMの放送を提言しました。
BGM放送の導入直後ということもあり、利用者の方々からは賛否両方のご意見が寄せられているようですが、今後、図書館内へのカフェ設置などが進むことで、BGMは自然と図書館に調和していくのではないかと考えます。
②館内ディスプレイが充実されました。
ユーザーフレンドリーであることも、“また来たい”と思わせるには必要な要素です。
書棚のカテゴリー名が大きな文字で表示されたり、上記写真のように可愛らしい掲示が飾られたり、書棚の中のおススメ本のポップが作成されたりと、様々な工夫が凝らされていました。
これらの掲示物は、図書館司書の方が手作りされたとのことです。
他の先進的な図書館を視察した際、司書の方々が多彩な才能を持っておられましたが、戸田市も例外ではありません。
提言書にも「図書館司書のスキル活用」の項目を盛り込みましたが、写真の掲示物を見るだけでも、司書の方が活き活きとその能力を発揮されているのが伝わります^^
◇本年1月に文教建設常任委員会が提出した提言書の内容については、以下をご覧ください。
「また来たいと思わせる図書館に向けての提言書」
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[まちづくり]2015年4月14日(火)
私も委員として参加した「協働会議」で作成した提言書を、去る3月17日に神保市長へ提出いたしました。
「協働会議」では、戸田市が平成28年度~平成32年度の5年間で力を入れていくべき施策について、市民・行政・議会から集まった36名(うち女性8名)が、各2時間の議論を計8回重ねました。
▲私が協働会議で発言している様子です^^
詳細については提言書を読んでいただけると嬉しいのですが、以下に示す、各テーマの議論から生まれた8つのケーススタディを見ると、どのような議論がなされたのかが想像できると思います。
そしてなんと、これらのケーススタディのいくつかについては、今後、国からの地方創生交付金を活用して施策化する考えとのことです!
①青少年の活動の場づくり
②地域で活躍できる環境づくり
③自主防災の担い手としての中高生の育成
④街路樹との共存・維持管理
⑤道路整備後の維持管理
⑥店舗と地域の連携・つながり
⑦町会会館を拠点とした地域のつながりづくり
⑧行政評価への参加~市の仕事を評価してみよう~
個人的には、一番身近な場所にある公共施設とも言える「町会会館」の市民による活用とそれによる地域コミュニティの醸成(上記⑦、提言書43ページ)を是非施策化して欲しいです。
今回の協働会議は、参加された市民の方々からも大変好評で、提言書提出後の意見交換では、
「肩肘張らずに気軽に意見が言えた。」
「意見を取り入れてもらえて嬉しかった。良い場を提供してもらえて感謝している。」
「市民・行政・議会の3者がいてやりがいを感じた。」
「3者がお互いの立場を尊重して議論できた。お互いの役割が明確になった。」
「協働そのものだった。」
「今度は、協働で公園を作りたい。」
などの意見が出ました。
また後日、提言内容がきちんと反映されたかを一度集まって確認する会合も開かれるとのことです。
戸田市としては初めての協働形式での会議でしたが、今回の成功を受けて、今後もこの形式での会議を増やしていければとのことです。
私にとっても、大変貴重な経験となりました。
※「戸田市第4次総合振興計画後期基本計画協働会議提言書」
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