シニア活用、学力テスト分析、公共交通活性化調査 ~県予算ヒアリング~

教育, 交通と自転車, まちづくり]2016年4月27日(水)

本日は、戸田の会として菅原県議に同行させていただき、上田知事とのランチ会食と県予算のヒアリングを行いました。

 

県予算ヒアリングでは、埼玉県の新年度予算における新規事業のうち、私から「アクティブシニアの社会参加支援」「埼玉県学力・学習状況調査委のデータ活用事業」「路線バスの維持・活性化」に関する事業説明を希望させていただきました。

 

●「アクティブシニアの社会参加支援」については、特に、シニアの地域デビューの後押しやシルバー人材センターの改革といった市町村の取り組みを支援する事業に注目しました。

 

戸田市には、現役時代に埼玉都民であったアクティブシニアの方々が多くいらっしゃると思いますが、過去に私が一般質問したように、それらの方々が、放課後や学童でのボランティアなど、地域の子育て支援に関われるような仕組みを作ることができれば、戸田市がより温かいまちになるのではないかと思います。
そのような仕組み作りを、県からの支援を受けてできないものか、説明を受けながらいろいろと思案しました。

 

●「埼玉県学力・学習状況調査委のデータ活用事業」は、埼玉県が全国で初めて子供の学力の追跡調査を行う事業です。

 

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特に、データの分析に大学や研究機関などの民間を活用し、「子供の学力向上に効果的な指導方法」を明らかにしようとする点が画期的で、おそらく全国の教育関係者が大きな期待を寄せているのではないかと思います。

 

私からは「少人数学級の効果分析も行ってはどうか?」と質問しましたが、それに対して、「県には仮に少人数学級を実施するとした場合の財政的余裕が無いため、そのような調査はぜひ国レベルで行ってほしいと考えている」とのお答えを頂き、妙に納得しました。

 

【追記】学力の変化、継続して追う 埼玉県が独自の手法で調査(朝日新聞)

 

●「路線バスの維持・活性化」については、山間部の市町村を対象とした従来のバス路線維持に関する事業に加えて、今年度から、都市部の市町村も対象として、公共交通の活性化に向けた現状分析と課題整理を行う調査事業が実施されます。

 

先日の3月議会での一般質問で私は、「交通まちづくりビジョンの策定」を提案し、前向きなご答弁を頂きましたが、そのビジョン策定にあたっての調査に県からの支援を受けるべく、県の担当課の方に戸田市をアピールしておきました。

 

●その他の事業も含めていろいろとご説明をいただきましたが、やはり、市町村を支援する事業であっても、県には県の思惑があり、市町村としては、県からの支援を受けるためにある程度その「型」にはめていく工夫が必要とされます。
「そんなの面倒だから戸田市だけでやる」というのも一つの判断だと思いますが、私としては、県からの支援を受けることで、財政面はもちろん、事業の質の面でも何かしらのプラスの効果が生まれてくるのではないかという気がしています。

 

平成28年2月定例会付議予定議案(埼玉県公式サイト)

 

 

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「公園の整備」にお母さんや子供たちの声を反映させるために

子育て, まちづくり]2016年4月13日(水)

公園の整備については、かねてから市内のお母さん方より多くのご意見を頂いています。

 

それらのご意見は、集約すると、

 

「公園の整備に私たちの声を反映してほしい。」

 

というものです。

 

遊具一つの交換であっても、その公園でいつも遊ぶ子供達やお母さん方にとっては、大きなことです。

 

そこで、私は機会のあるごとに行政へ提案を行ってきました。

 

具体的には、以下の2つです。

 

①新曽の消防署裏の公園新設にあたってのワークショップに新住民も参加させる。(平成27年12月議会 一般質問)

 

②下前公園【掲載写真】の改修案を、地元町会だけでなく隣接マンションの組合にも提示する。(平成28年3月議会 質疑&委員会審査)

 

ただし、行政の内部ですでに公園整備の計画がある程度進んでしまっている場合は、それに対して個別的な提案を行ったとしても限界があります。(上記②がそれに当たります。)

 

そこで今後は、公園を「新設」する場合でも「改修」する場合でも、事前に地元町会や新住民、子供達を交えたワークショップを開催して整備内容を決めていく、という体制が構築されることが望ましいと考えます。

 

しかし、そのような「体制の改革」には、議員個人として議会で一般質問などを行うよりも、複数の議員が集う「委員会」として取り組むことの方が効果的であり、そこで、私の所属する市民生活常任委員会では、今年の年間活動テーマを「地域に親しまれる公園について」とし、公園整備の改革に取り組んでいくことになりました。

 

現在、委員長や事務局と行政視察先の選定を行っているところですが、理想的な公園整備を実施している先進自治体は思ったよりも多いことに驚きました。

 

以下、それらのなかで特に印象的な事業説明文を抜粋します。

 

「住民参加型の公園づくり(ワークショップ公園)」(愛媛県松山市)


従来の公園づくりは、行政や専門家主体でおこなわれ、必ずしも地域住民のニーズに対応したものではなかったのではないでしょうか。
このような行政主導で行う公園づくりは、近隣住民の反対や批判が生まれるだけではなく、あまり活用されない施設を設置するようなケースもあり、さまざまな問題を生じることが少なくありませんでした。
そこで、ワークショップ(住民参加型・住民協働)の考え方が生まれてきました。

 

 

「住民参加型の公園リニューアル事業」(北海道室蘭市)


これまでは、住民説明会にて行政案を提示し、そこで参加者の意見・要望を聴き、リニューアル内容を決めていました。
しかし、住民説明会による合意形成では、いわば「行政におまかせ」のリニューアルになってしまいがちであり、実際の利用者である住民による「住民が主役」のリニューアルになっていないのではないかという疑問がありました。
これからは、住民が「自分たちの使いたい公園にしよう」という意思のもと、計画段階から整備後の維持・管理まで、自ら主体となり関ることができるような、公園リニューアルの仕組みづくりに取り組んでいきます。

 

*********

 

私の所属する委員会の年間活動テーマは、議員任期1年目~2年目が「人の集まる図書館に向けた改革」、議員任期3年目が「スポセン屋内プールの早期再開」、そして議員任期4年目となる今年が「住民参画による公園整備」と、思いを込めて活動ができるテーマであることをとてもありがたく感じます。
今年もしっかりと成果が残せるよう頑張っていきたいと思います。

 

 

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公共施設に駄菓子屋が常設される時代 ~さくらパル 昭和レトロ館~

まちづくり]2016年4月6日(水)

本日は、新曽南多世代交流館「さくらパル」を見学しました。

 

戸田市初の「多世代交流」をコンセプトとした公共施設として一昨年にオープンし、昨年度から指定管理者への委託により運営されているさくらパルでは、年を追うごとに利用者増加に向けた新たな工夫が図られています。

 

そして、3月26日(土)からは、さくらパルの2階に「昭和レトロ館(駄菓子屋 さくら商店)」が常設されました。

 

かつての子供達の居場所の一つであった駄菓子屋さんが少なくなり、コンビニで駄菓子を買い求めることが多くなったいま、なんと公共施設の中に駄菓子屋さんが設置されるという新たな時代に突入しました!

 

本日、私が伺った時間はタイミングが悪かったようで、駄菓子屋を利用する子供はいませんでしたが、スタッフの方に伺ったところ、すでに、小学生グループや、小さいお子さん連れの親子、お孫さんを連れたおばあちゃんなど、多くの世代によって利用されているそうです。

 

私も、さくら商店の駄菓子を一通りチェックさせていただきましたが、駄菓子屋にほぼ毎日入り浸っていた子供時代の私でも満足できるであろう充実した品揃えでした。

 

ここで、スタッフの方から伺ったエピソードをいくつか。

 

●「よっちゃんいか」は、赤いバージョンではなく、着色料のない白いバージョンを置いている。

 

●糸引きアメや、串に刺さったスルメなどのポット型の駄菓子は、保護者による衛生面への心配に配慮して置いていない。(商品はすべて個別包装)

 

●10円ガムなどの当たり付きの駄菓子が子供達に人気。

 

●駄菓子屋に来た子供達との会話を通して、いまの子供達の様子を知ることができる。

 

特に最後の点については、逆に、“駄菓子屋のお姉さん”との会話を楽しみにする子供達もいるのではないかと思います(*^o^*)

 

なお、掲載したでは駄菓子屋の中でスタッフの方に座ってもらいましたが、通常はさくらパルの受付カウンターで業務を行っていて、お客さんが来た時にだけ駄菓子屋の中に座るということですので、人件費の心配などはなさらぬようにお願いします^^;
(この辺りも、個人商店スタイルを忠実に再現しているとも言えます笑)

 

また本日から、市内4か所の公共施設で小中高生向けに実施されている「青少年の居場所」が、新たにさくらパルでもスタートしました。
さくらパルの青少年の居場所では飲食が可能ということですので、さくら商店で買った駄菓子を手に青少年の居場所に向かい、大学生などのスタッフと話したりゲームしたりを楽しむことができます。
月2回水曜日に2階の和室で開催されますので、特に近隣の新曽小学校のみなさんは要チェックでお願いします。

 

 

昭和レトロ館(さくらパル公式サイト)

 

青少年の居場所(戸田市公式サイト)

 

 

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戸田市スポーツセンターの再整備方針が正式に決定しました

まちづくり]2016年3月30日(水)

たびたびこちらでもお伝えしている「戸田市スポーツセンター」の再整備ですが、その方針が正式に決定しました。

 

市が決定した再整備方針は、

 

「プール棟を早期に建て替える」

 

というものです。

 

屋内プールの再開時期は、

 

「平成32年(2020年)4月」

 

を予定しているとのことです。

 

今回の方針決定にあたっては、

 

①市民を含めた再整備検討委員会
②戸田市議会市民生活常任委員会
③コンサル業者

 

の3者が、市民アンケートの結果を踏まえたうえでの検討をそれぞれに行い、検討の結果を市へ提出しました。
それら検討結果の内容がほぼ一致していたことは、今回の市の方針決定に大きく影響を与えたものと思います。

 

なお、新プール棟の建て替え場所は「現在の屋外プールの場所」です。
工事により屋外プールが閉鎖となる1シーズン(予定)については、周辺学校の屋外プールを開放することも検討されると思われます。

 

また、新プール棟の仕様については、いまのところ「旧プール棟がベース」となることが決定されているのみで、詳細は今後市が決定していきます。

 

さて、これにて、私が所属する市民生活常任委員会の役目もひとまず果たされたように思います。
もちろん、今後のプール棟建て替えについても議会の立場からしっかりチェックしていきますので、何かご意見がございましたらお気軽にお寄せいただければと思います。

 

戸田市スポーツセンター再整備方針について(戸田市公式サイト)

 

 

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戸田市が進めるコンパクトなまちづくり ~立地適正化計画~

交通と自転車, まちづくり]2016年3月22日(火)

出産への祝福をくださった沢山の方々に、心より感謝を申し上げます。
本日、妻と子供が無事に退院して3人での生活が始まり、さっそくバタバタしています^^;

 

また、私の仕事も再開しました。

本日は委員として戸田市都市計画審議会に参加し、「立地適正化計画」についての報告を受けました。

 

「立地適正化計画」とは、高齢化と人口減少への対策として、公共施設だけでなく民間施設も含めてまちをコンパクトにするための都市計画で、戸田市は来年度から3年間を掛けて計画を策定します。

 

今後の戸田市にとって大変重要な計画ですので、私もいくつか質問を行いました。

 

Q. 他自治体の策定状況は?

 

A. 昨年末時点で、全国の約1700市町村のうち戸田市を含めて220市町村が、策定に向けて動き出しているor策定済み。

 

Q. 他自治体と比べて戸田市の高齢化はまだそれほど進んでいないが、いち早く計画策定に着手する必要性は?

 

A. 戸田市でも既に高齢化は進んでいる。いまのうちから取り掛かることが必要。

 

Q. 他部署が策定している公共施設再編計画との連携の他に、今後新たに必要となる計画等はあるか?

 

A. 様々あるが、例えば、福祉の面では地域包括ケアシステム、交通の面では総合的な交通計画が必要。

 

Q. 上位計画である都市マスタープランでは、北戸田駅周辺の西側が工業地域となっているのに対し、立地適正化計画におけるコンパクトなまちづくりという点では、駅に近いその地域は居住地域であることが望ましいことになる。整合性は?

 

A. 来年度に調査を行い、その結果次第では、都市マスタープランの変更もあり得る。

 

Q. 居住誘導区域のエリア外の住民へは、行政サービスが行き届かなくなることが考えられるが、これからその点について住民の理解を得ていくのか?

 

A. あくまで既存の施設を活用しながらコンパクトなまちづくりをしていくのであって、区域外の住民を切り捨てるわけではない。ただし、今後住民への説明は密に行う。

 

他の委員からは、現在進められている新曽中央まちづくりとの整合性に関する質問もありました。

なお、私が先日の一般質問で提案した「包括的な交通まちづくりビジョンの策定」は、まさにこの立地適正化計画との紐付けを期待してのものです。
今回の審議会の答弁にあった通り、「自動車に乗らないほうが快適に過ごせるまち」は、戸田市にこそふさわしいと考えます。

 

今後も、戸田市の立地適正化計画の策定状況について、継続的にフォローしていきます。

 

立地適正化計画制度(国土交通省)

 

 

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