[交通と自転車]2016年12月4日(日)
昨日は、彩湖・道満グリーンパークにおいて、4時間自転車耐久レースと国内最大級のスポーツバイク展示・試乗会(埼玉県後援)が開催されました。
また、会場内のブースでは、「トラックの死角体験」も開催されました。
私たちが思っているよりも、トラックやバスなどの大型車の運転席から見えないエリア(=死角)は大きく、その死角を実際に体感してもらうことで、道路上での自転車と大型車との安全な共存を推進していこう、という素晴らしい企画です。
私は、仕事があり当日は参加できなかったのですが、その数日前に、「トラックの死角体験」の開催団体の方から、
「せっかく戸田市の彩湖で開催するので、戸田市の自転車レーンを紹介したい」
とのご相談を頂きました。
戸田市担当課の許可を得たうえで、すぐに簡易な資料を作り提供したところ、それをもとに素敵なパネルを作成していただき、当日は、そのパネルを死角体験のトラックに提示し、参加者のみなさんに対して戸田市の自転車レーンを紹介してくださいました。
「トラックの死角体験」とあわせ、多くの方にご参加いただき大好評だったとのことで、参加者からは、
「帰りに戸田市の自転車レーンを確かめていく」
との声も頂けたとのことです。
市外から多くの人が集まるこのような大きなイベントで戸田市のアピールをしていただき、イベント関係者の方々、および会場の調整にご協力くださった戸田市水と緑の公社には深く感謝いたします。
また今回、私が資料作成をスムーズに行えたのは、戸田市の自転車レーン整備状況を、担当課が戸田市HP上に一覧としてまとめてくださっていたからです。
歩行者自転車道路網整備について(戸田市公式サイト)
これは、私が以前に担当課レベルで作成をお願いしていたものなのですが、出来上がりは想像以上のものでした。
このように、戸田市の誇るべき施策については、どんどんサイト上にアップすることで、今回のような出会いが呼び寄せられ、さらなる戸田市のシティプロモーションにつながってのいくのだと思います。
なお、「トラック(バス)の死角体験」は、ぜひ戸田市のイベントのなかで開催し、ママチャリに乗る市民の方にも体験してほしいと考えているところです。
話がうまく進んだ場合は、あらためてこちらでお知らせをさせていただきます^^
◎「ワイズカップ」で小春日和の彩湖を快走 各ブランド最新バイク試乗も盛況(cyclist)
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[交通と自転車]2016年10月23日(日)
本日は、所用で茨城県つくば市に訪れました。
クルマを持っていないので、もちろん電車で向かったわけですが、帰りの乗り換えで利用した「JR武蔵野線 南流山駅」にある案内表示が秀逸でした。
JR南流山駅の改札に入った私がまず迷うのは、「(埼京線に乗り換える)武蔵浦和駅に向かうには、何番線に向かえば良いのか?」です。
通常の駅にある電光掲示板には、電車の到着時刻と終着駅しか載っていませんが、慣れない路線では、その情報だけでは足りません。
この南流山駅の案内表示は、改札に入ってすぐに、「埼京線に乗り換えられる武蔵浦和駅に向かうには1番線に向かえば良い」という情報が一目で分かります。
この案内表示を作成した経緯について、時間があれば改札の駅員さんに尋ねたかったですが、おそらくは、高いサービス向上意識と大胆さを兼ね備えた駅員さんが仕掛けられたのだと思います。
戸田市内のJR3駅においても、電車に乗る人向けにはもちろん、例えば電車を降りた方々に対しては、路線バスやtocoバスの乗り場・行き先をお知らせする案内表示を充実させることはできますし、バス自体も分かりやすい情報提供を行う余地は大いにあります。
流行りの言葉を使えば、このような「顧客ファースト」の姿勢は、公共交通の活性化にはもちろん、行政の市民サービス向上にも必要です。
この姿勢を自分が忘れないためにも、「顧客ファースト」のシンボルとして、こちらでご報告しました。
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[交通と自転車]2016年10月22日(土)
戸田市の五差路(実際は六差路)を南北に通る、県道の新倉蕨線に、昨日「自転車ナビライン」が整備されました。
オリンピック通りから蕨市内の国道17号までの延長1.9㎞(内、戸田市内は約1.6㎞)の整備です。
戸田市は、平成25年3月に「戸田市歩行者自転車道路網整備計画」を策定し、中期目標として平成32年度までに総延長10㎞、長期目標として総延長28.7㎞の自転車走行空間整備を掲げ、着実に整備を実行しています。
一方で、私はかねてから、
「市道だけでなく、県道や国道へのネットワーク化が必要。」
と(会派を通して)提案を行い、戸田市の担当課は、県や国に対して機会あるごとに整備の要望を続けてくださいました。
その結果、昨年度には県道朝霞・蕨線(日本銀行前)に約0.3㎞の整備が、そして今回は県道新倉蕨線に1.9㎞の整備が、埼玉県により行われました。
なお、今回の整備に関しては、菅原文仁県議が本年6月に埼玉県議会の一般質問で、整備の提案をされています。
私にとって、今回県道に自転車走行空間が整備されたことは嬉しい反面、「自転車レーン」ではなく車道混在型の「自転車ナビライン」の整備となってしまったことは残念です。
県議会の部長答弁では、「車道の幅員が7メートル程度であり自転車レーンを整備するには幅員が不足している」との見解が示されましたが、これは(厳しい物言いをすれば)詭弁です。
戸田市が行っているように、既存の歩道や植樹帯を含めた道路空間の再配分を行えば、自転車レーンの整備は十分に可能だったはずです。
自転車が走る空間として理想的なのは、子乗せのお母さんや高齢者の方がクルマの恐怖を感じないような「幅の広い自転車レーン」です。
今回のような、幹線道路における車道混在型の自転車走行空間は、クルマに対して「ここを自転車に走らせてあげてね」というアピールにはなるので、車道を走る自転車をクルマから守ったり、また、自転車の車道走行が促されることで歩行者を自転車から守ったりという効果は期待できるのですが、では、すべての自転車利用者に対して「ここを通ってね!」とお願いできるかと言うと、現状では難しいです。(すべてのクルマが自転車や歩行者を優先して運転してくれるような社会になれば別です。)
ともあれ、自転車の存在を認めてくれる道路が市内に増えること自体は、とても良いことです^^
以下の写真は、なかなかお目にかかれない工事現場の様子です。
偶然に鉢合うことができたので、100枚近く写真を撮りました。
最初は、現場監督のような方が「写真を撮っている人がいるからゆっくり作業してあげて」と気を配ってくださいましたが、あまりにも私がずっと付いて来るので、最後は気持ち悪がられたかもしれません(笑)
【参考】歩行者自転車道路網整備について(戸田市公式サイト)
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[交通と自転車]2016年9月24日(土)
9月議会で行った一般質問の報告その5です。(全6回)
テーマは、「自転車レーン上の駐停車対策」です。
自転車レーン上での駐車と停車は、本来どちらも「道路交通法違反」です。(第20条第2項&第47条第1項)
しかし、自転車レーンのある道路のほとんどでは、警察によって「駐車禁止」のみの規制となっているのが現状です。
いずれにしても、自転車レーンが整備されるような幹線道路に駐停車する行為は、安全上決して望ましい行為ではありません。
駐停車するのであれば、交通量の少ない裏路地やきちんと駐車場に停めるべきです。
掲載した写真は、今年度末に自転車レーンが整備される予定の「市役所南通り」に“駐車”しているクルマで、そのすべてが路面店舗の利用客や搬入業者です。(写真上部の5台中3台は運転車不在、写真下部のトラックも運転車不在)
幹線道路に面した店舗のうち、クルマで来店する利用客や搬入業者の多い店舗は、駐車場を用意するか、または路上駐車をさせないための努力をすべきであり、そうでなければ、公道を駐車スペースとして利用していることと同義です。
今後、この場所に自転車レーンが整備されてもなお、クルマが駐停車してしまうようでは、せっかくの自転車レーンの効用が大きく失われてしまいます。
「自転車レーン上のクルマの駐停車」は、日本だけでなく世界でも問題となっており、オランダやデンマークなどの自転車先進国では、駐停車を抑止するための施策が進んでいます。
その施策のうち、市役所南通りでも導入可能なものが、「ポストコーン設置」です。
このポストコーンを、自転車レーンの全面とはいわずとも、駐停車が頻発する箇所にだけ設置するだけでも、十分な抑止効果を見込めます。
議場では、これらの問題点や対応策について提議し、結果的として以下の答弁を得ました。
①広報誌で自転車レーン特集を組み、そのなかで自転車レーン上の駐停車に関しての啓発も行う。
②路面店舗に対して、自転車レーン工事開始のお知らせと併せて、自転車レーン上の駐停車に関する注意も行う。
③ポストコーン設置については、県警と協議したうえで今回は見送ったが、今後の状況によっては設置を検討する。
自転車レーンを整備するということは、「専用の走行空間を自転車に与える」というとても大きなことです。しかしそれと同時に、その空間をクルマに侵害されないようにするための努力も、行政には求められます。
◎戸田市議会録画放映(戸田市議会公式サイト)
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[交通と自転車]2016年9月22日(木)
本日は、たびたびこちらで紹介している『自転車ルール教本』の改定作業の打合せに参加しました。
自転車の安全に関するポイントを3つにまとめた『自転車ルール教本』は、3年前の初版から3回の改定を重ね、いまでは自治体や警察などの行政機関を中心に好評を得ています。
しかし、民間企業などにはなかなか関心を持っていただけていないのが課題とのことで、今回はデザインを含めた大幅な改定を行うことになりました。
執筆者の方々の思いを最大限に尊重しつつも“直感的にわかりやすい”ものとするために、デザイナーや一般の方、そして私も加わっての、様々なアイデア出しや議論が行われました。
なお、打合せ場所は、戸田駅前のショッピングビル「T-FRONTE」内のカフェです。私にとっては初めての利用で、噂に違わずオシャレな雰囲気でしたが、店員さんの応対はとても優しく、長居しやすいカフェでした^^
◎自転車ルール教本―安全に走るための3ポイント(持続可能な地域交通を考える会 公式サイト)
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