[安全と防災]2015年3月8日(日)
福岡県立高校の騎馬戦で、騎馬から落ちた生徒に後遺症が残った事故で、県は2億円の損害賠償支払いを命じる判決を受けました。
報道を見ると、通常の騎馬戦と特に変わったことをしていたわけではありません。逆に言うと、騎馬戦がそれだけの危険を孕む競技であるにも関わらず、(子供時代に幸運にも無事故で競技をしてこれた)私たちがそれに慣れてしまっているだけです。
過去の議会で、小中学校での組体操の安全対策を取り上げましたが、仮に組体操で大きな事故が起きたとして、学校や市が責任を免れるとすれば、それは、ヘルメット着用や安全マット設置、ピラミッドを組む手順の徹底的な指導などの対策を抜かりなく行っていた場合だと思います。
しかし、現状ではそれほどの対策を行ってはいないわけで、結局は、慣例的な行事として無批判に実施しているのではないかと思います。
「近頃は子供に過保護だ。」という意見をお持ちの方がいらっしゃることは認識していますが、逆に、私からは「これまでが人の命を軽視してきた。」という考えを返したいと思います。
だんじり祭りや御柱祭りで亡くなる方のニュースが度々報道されます。亡くなられたご当人やご遺族の方々は、神様に命を捧げられたということで納得しているのかどうか、私には分かりませんが、少なくとも組体操に命を捧げたいとお思いの方はいらっしゃらないはずです。
命に関わる危険性が多少あっても感動する演技を見せて欲しいと考える大人の方々や、その期待に応えようと頑張る子供達がいるだけです。
交通事故では、日本で毎日平均12名の方の命が奪われています。遺族の方にとっては、亡くなられた原因が病気であろうと殺人であろうと交通事故であろうと、失われた命への悲しみはそれほど変わらないはずです。道端の電柱に供えられた花は、毎年のある日に新しい花に替えられています。
しかし、第3者である私たちは交通事故のニュースに慣れてしまっています。センセーショナルだと感じません。僅かな時間で扱われる報道を見て、遠くまで花を供えに行こうと思われる方はあまりいません。
クルマの利便性を無くそうと言いたいわけではありません。
クルマにより多くの命が奪われてきたという事実を改めて認識し、クルマの利便性を多少犠牲にしてでも、交通事故を起こさないよう一層の注意を払って運転をして欲しいと願っています。
悪意があろうと無かろうと、クルマは簡単に人を殺してしまう乗り物です。
◇Facebookの元記事はこちら
[子育て, 交通と自転車, 安全と防災]2015年3月6日(金)
無事、一般質問を終えました。
「福祉センターへの多世代交流スペース設置」を求める質問に関しては、先日500名以上の方から署名を(一か月で!)集めて陳情を提出されたお母さん方も、赤ちゃんを抱っこしながら傍聴にいらっしゃいました。
また、「生活道路への自転車ナビライン設置」の提言においては、国内の最新事例を交えた配布資料を基に、詳細な説明を行いました。
おかげさまで、どちらについても概ね前向きなご答弁を頂くことができ、安堵するとともに、長時間の打合せにお付き合いいただいた担当課の職員さんのご理解にも感謝しているところです。
ただ、議場での立ち振る舞いについては、壇上に立つことに慣れてきたせいか、躍動感に欠けてしまった気がします(^^;) どうにか次に活かせればと思います。
以下に、主な質問とそれに対する答弁の感触を記します。
●今後の福祉センター3館の多世代交流に向けた見直し・・・〇
●新曽福祉センター内への多世代交流スペースの常設・・・〇
●市役所南通りの自転車レーン接続・・・〇
●幅員の狭い自転車歩行者道の指定見直し・・・△
●自転車レーン計画への生活道路の追加・・・△~〇
●生活道路への自転車ナビラインの試験的整備・・・〇
●車道上の違法広告物の即時撤去・・・〇
●薄暗い道路における道路照明灯の優先的なLED化・・・〇
録画映像はこちらです。
◇Facebookの元記事はこちら
[子育て, 交通と自転車, 安全と防災, まちづくり, 行財政改革]2015年3月4日(水)
本日、会派による総括質問を行い、次年度の市政運営の方向性について質しました。(登壇は、会派代表です。)
以下に、私が担当または関与した質問に対する、市長答弁のポイントを記します。
Q. 競艇事業へのスタンスについて
A. 赤字化した競艇事業の継続は、モーターボート競走法の趣旨を外れる。今後赤字化した場合は、様々な視点から方向性を判断すべき。まずは、経営改革の推進により、競艇配分金の維持に努める。
Q. 放課後子ども教室や青少年の居場所の充実について
A. 子どもたちのニーズを把握し、若手スタッフの自由な発想やスキルをいかした事業展開を進める。地域の方々や教育委員会、学校と連携しながら充実を図る。
Q. 災害時のトイレ対策について
A. トイレ対策は重要と認識。市による非常用トイレの備蓄と併せて、家庭での備蓄の啓発にも努める。
下水管が破裂するほどの震災の場合、公的な下水本管の復旧は戸田市の水道組合が行う。私的な個別配管の復旧に関しては、災害協定を結んでいる他自治体に対して水道組合の応援も要請することについて、これから考えていく。(こちらについては、後日詳しく説明します。)
Q. 歩行者・自転車道路網整備の進捗状況について
A. 自転車ネットワーク計画の中期目標は、2020年までに10km。長期目標は28.7km。平成27年度末時点で約3.56kmの整備を予定。進捗率は、中期目標に対して約36%、長期目標に対して約12%。
Q. 男女共同参画の推進について(※)
A. 「ワークライフバランスの推進」を重点施策に掲げる。男女が共に仕事と家庭生活を両立し、地域社会との関わりを持ち、ゆとりある生活を送ることが、活力のあるまちづくりに繋がると考える。
Q. 開かれた市政のための市民参画の推進について
A. 市民の平均年齢が県内一若い本市においては、子育て世帯の方々の参加・参画が必要不可欠。子育世代、高齢者、企業経営者等が互いの立場を理解し、助け合い、協力しあうための環境づくりについてさらに検討する。
(※)男女共同参画については、私が作成した質問草稿が本番原稿にあまり反映されなかったため、その草稿を以下に記載します。(ただし、答弁としては、草稿の趣旨を斟酌していただいて、「ワークライフバランスを推進する」と述べていただきました。)
ーーーーーーーーーーーーー
安部内閣が推進し、また本市の施政方針でも述べられている「女性が輝く」社会づくりであるが、その真意は、女性に対して輝くことを求めることではなく、女性が公平に働ける社会、女性が子育てや親の介護をしながらでも普通に働くことができる社会をつくっていくことであると期待している。
次年度において、男女共同参画社会の実現に向け、男女共同参画推進条例制定のための新たな市民会議を設置し、検討を進めていくとのことであるが、まず本市が男女共同参画社会に対してどのような考えを持っているか、伺う。
ーーーーーーーーーーーーー
明日の本会議において、私は5件の議案について「質疑」を行います。時間は、午前10時~正午の間と思われます。
●生中継
●録画映像
●質問通告要旨
◇Facebookの元記事はこちら
[安全と防災, 福祉と医療]2015年3月3日(火)
約2年前の一般質問で提言した「福祉避難所への電動ラップ式トイレの導入」が、次年度予算案に計上されました。
下水管が破損する程の大震災や、荒川が氾濫する程の豪雨が発生して市内が冠水した場合、水洗トイレを長期間使用することができなくなり、トイレ環境は劣悪になります。
結果として、排泄物を媒介とした感染症や、トイレに行くことを我慢することで生じる疾病等により、命を失う危険性もあります。
このたび予算化された「電動ラップ式トイレ」は、排泄物を簡単に密封することができるもので、上記の問題を解決します。
▲「真木レポート8号」より
「防災」という分野は、普段経験することのない大災害に備えるために、被災時の様々なシチュエーションを事前に想定することが必要です。
しかし、少なくとも災害時のトイレ問題に関しては、過去の大震災から多くの教訓が得られています。
昨年に設置された「土のうステーション」と同様、この「電動ラップ式トイレ」は、戸田市が被災した際に、その効果を発揮してくれるものであると考えています。
明日の本会議では、総括質問が行われます。
私が所属する「戸田の会」の登壇は、午後2時前後からと思われます。
●生中継
●録画映像
●質問内容
◇Facebookの元記事はこちら
[交通と自転車, 安全と防災]2015年2月24日(火)
市民の方から何度かご意見を頂いていた、「車道通行の支障となるのぼり広告の撤去」ですが、私が担当課に何度か掛け合い、担当課の方も事業者に何度か掛け合ってくださり、ようやく撤去とあいなりました。
のぼりの土台も、お店の脇に片付けられていました。
そもそも、屋外広告物として道路管理者の許可を得ているものではないので、歩道に置くこと自体がNGなわけですが、「交通の妨げ」になってしまえば、道路法(第43条)・道路交通法(第76条)違反となります。
というわけで、のぼりを立てている政治家のみなさんも、せめて、交通(歩行者も含む)の妨げにはならないよう気を付けましょう^^;
◇Facebookの元記事はこちら