納得してもらったうえで守ってもらう ~速度標識の「規制理由」~

安全と防災]2015年9月11日(金)

昨年の4月から、道路の速度標識に「規制理由」を記すことが許されたそうです。

 

写真にあるのは、「子供の安全」と「環境対策」です。
どちらも兵庫県の事例です。

 

「納得してもらったうえで守ってもらう」

 

これまでの警察に足りなかった姿勢なのかもしれません。

 

全国に拡がって欲しい取り組みです。

 

【記事】標識に速度規制理由 国道43号、通学路に設置 意識付けで安全向上(神戸新聞NEXT)

 

 

◇Facebookの元記事はこちら


青色灯には犯罪を抑制する効果が「ない」?

安全と防災]2015年9月8日(火)

昨日、青色パトロール車に関する記事を投稿しましたが、

 

「そもそも、青パトはなぜ青色のランプを点けているか?

 

というと、その理由は、

 

「青色灯には犯罪を抑制する効果がある。」

 

とされいたからなのですが、実はその科学的根拠は(いまのところ)無いようです。

 

スコットランドのグラスゴー市が、かつて景観改善のために街灯を青色灯に替えたところ、麻薬常習者にとって腕の静脈が見えづらく注射を打てなくなったことから、麻薬常習者が約 40%減少したとのことです。

 

そして、それを日本のTV番組が、「青い光には犯罪抑制効果がある」と誤って伝えたことが、日本国内で青色パトロールや青色街灯が普及したきっかけとなったそうです^^;

 

掲載した写真が、最初に青色街灯を設置したグラスゴー市のブキャナン通りなのですが、正直私としては「暗くて嫌だなぁ~」という感覚が先立ち、犯罪が減るようには思えません。
みなさんはどのようにお感じでしょうか?

 

※青色灯に興味を持たれた方は、以下の資料をご覧ください。

 

「青色防犯灯の導入背景と全国実態調査報告」等

 

 

◇Facebookの元記事はこちら


女子中学生の声による青色パトロール あとは見守り放送

安全と防災]2015年9月7日(月)

戸田市が、青色パトロール車からのアナウンスを「女子中学生の声」に切り替えるとのことです。

 

先日の「館長への手紙」の投稿でも述べましたが、やはり子供の声には大人に耳を傾けさせる力があると思いますので、今回の取り組みは、犯罪抑制に向けた良い試みと思います。

 

しかーし!!

 

私が、ちょうど2年前の議会で提案した、

 

夕焼けチャイムの放送を、子供の声に切り替え、
「地域のみなさん、今日も私たちの見守りをお願いします。」
という文言にしてはどうか?

 

に関しては、「関係各課やPTAと協議し検討する。」との答弁があったものの、その後まったく進展が見られません。

 

この見守り放送は、地域の方々による子供達への見守り意識を向上させるために有効な方策と思います。
近い内に、検討の進捗状況を確認してみます^^

 

【参考】
《記者発表資料》女子中学生の声による青色回転灯装備車両広報を実施(戸田市公式サイト)

 

 

◇Facebookの元記事はこちら


組み体操、タワーは3段まで…大阪市教委歯止め

教育, 安全と防災]2015年8月27日(木)

「組み体操、タワーは3段まで…大阪市教委歯止め」(読売新聞)

 
ようやく、人間ピラミッドやタワーに関する規制の動きが全国に拡がりそうです。


私が昨年の6月議会においてその危険性を指摘した「人間ピラミッド」は、


●事故の発生率が高い
●死亡事故や後遺症の残る大事故が起こり得る
●事故が起きた場合の市の過失責任を免れない


などの問題を孕んだ、日本の“伝統競技”です。


実際に市内の小学校においても、人間ピラミッドを練習中に骨折事故等が起きています。
仮にピラミッド上部からの落下であれば、首の骨を折るなどの大怪我の可能性もあります。


現在の戸田市教育委員会の方針は、「より安全管理を徹底する」というものですが、例えば、群馬県や長崎県、仙台市の教育委員会では、「組体操は学習指導要領に含まれない競技なので安易に行わないように」との方針を出しています。


もちろん、人間ピラミッドに感動する保護者が大勢いらっしゃることは私も承知していますが、なぜ感動するかといえば、それは「人間ピラミッドが危険であることを無意識に分かっている」からだと思います。
綱渡りをする曲芸師がご飯を食べられるのも、見る側が「綱渡りは危険」と分かっているからです。しかし、彼らは“命を懸ける”覚悟で、自らその仕事に取り組んでいます


子供の安全を第一に考えるのあれば、危険性の特に高い人間ピラミッドを行わないということが、賢明な判断であると思います。


戸田市内の小学校の中には、人間ピラミッドやタワーの見直しを検討し始めた学校もあるようです。
その動きが他の小学校にも波及していくことを期待しています。


【参考】
真木レポート11号(平成26年6月定例会)

 

 

◇Facebookの元記事はこちら


「はたふりハンドブック」と「子供達の左右確認」

教育, 安全と防災]2015年8月25日(火)

今年4月に戸田市が「はたふりハンドブック~通学路での交通安全指導~」を発行しました。

 

登下校の子供達の交通安全指導を行う際のマニュアルが示されたもので、PTAや地域のボランティアの方々に配布されるとのことです。

 

とても可愛らしく、説明も簡潔で分かりやすいものになっていますが、このような交通安全指導のマニュアル自体が、全国的にも珍しい取り組みです。

 

作成のきっかけは、市民の方からのご意見を元に私が昨年の9月議会で行った一般質問なのですが、その際、「子供達に自ら左右確認をさせる等の、交通安全教育の視点も入れるべき。」と提案していました。

 

議場配布資料_1

 

しかし、交通安全指導の実務上、大勢の児童が横断歩道を渡る際の左右確認を指導することは困難であること、また、交通安全教育は学校で行っていることから、今回のハンドブックには盛り込まなかったとのことです。

 

とはいえ、指導員が居なくても(むしろ日常生活では居ないことの方が多い)子供達が自らの安全を守れるような指導を行うことはとても重要なことであると私は考えているので、次回のハンドブック改定の際には、
「※余裕のある場合には、子供達に左右確認をさせましょう。」
の文言を追加してくださるよう、担当課の方へお願いしました。

 

日々、子供達の交通安全指導をしてくださっているPTAやボランティアのみなさん、「(余裕があれば)子供達に左右確認」のご指導をどうかよろしくお願いいたします。

 

(ちなみに私自身は、青信号の横断歩道を渡る際にも左右確認を行っています。赤信号を無視して暴走するクルマに殺されたくないからです。)

 

【参考】はたふりハンドブック 通学路での交通安全指導(戸田市公式サイト)

 

 

◇Facebookの元記事はこちら