組み体操、タワーは3段まで…大阪市教委歯止め

教育, 安全と防災]2015年8月27日(木)

「組み体操、タワーは3段まで…大阪市教委歯止め」(読売新聞)

 
ようやく、人間ピラミッドやタワーに関する規制の動きが全国に拡がりそうです。


私が昨年の6月議会においてその危険性を指摘した「人間ピラミッド」は、


●事故の発生率が高い
●死亡事故や後遺症の残る大事故が起こり得る
●事故が起きた場合の市の過失責任を免れない


などの問題を孕んだ、日本の“伝統競技”です。


実際に市内の小学校においても、人間ピラミッドを練習中に骨折事故等が起きています。
仮にピラミッド上部からの落下であれば、首の骨を折るなどの大怪我の可能性もあります。


現在の戸田市教育委員会の方針は、「より安全管理を徹底する」というものですが、例えば、群馬県や長崎県、仙台市の教育委員会では、「組体操は学習指導要領に含まれない競技なので安易に行わないように」との方針を出しています。


もちろん、人間ピラミッドに感動する保護者が大勢いらっしゃることは私も承知していますが、なぜ感動するかといえば、それは「人間ピラミッドが危険であることを無意識に分かっている」からだと思います。
綱渡りをする曲芸師がご飯を食べられるのも、見る側が「綱渡りは危険」と分かっているからです。しかし、彼らは“命を懸ける”覚悟で、自らその仕事に取り組んでいます


子供の安全を第一に考えるのあれば、危険性の特に高い人間ピラミッドを行わないということが、賢明な判断であると思います。


戸田市内の小学校の中には、人間ピラミッドやタワーの見直しを検討し始めた学校もあるようです。
その動きが他の小学校にも波及していくことを期待しています。


【参考】
真木レポート11号(平成26年6月定例会)

 

 

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