下水道使用料値上げに対する賛成討論 ~平成28年9月議会 閉会~

生活と環境, 行財政改革, 議会と選挙]2016年9月27日(火)

本日、34日間を会期とする9月議会が閉会しました。

 

昨年度決算認定を主とした45件の議案がすべて認定・可決されましたが、それらの議案のうち、私は「戸田市下水道条例の一部を改正する条例」について、賛成議員を代表して討論を行いました。

 

この条例は下水道使用料値上げに関するもので、私の賛成の根拠は、

 

①受益者負担となることで、市民間の不公平が解消される
②災害や施設更新のための財源が確保され、世代間の公平が保たれる。
以上2点を、埼玉県内や東京23区のなかで最も安い下水道使用料を維持したまま果たすことができる。

というものです。

 

賛成討論の全文を以下に記載しますが、これまでに行った討論と同様、原稿の作成にあたっては、担当課へのヒアリングや調査に時間をかけました。
下水道使用料をいま値上げしなければならないことを、市民の方にきちんと納得していただくためには必要な労力だと考えています。

 

なお、こちらでの9月議会の報告に関しては、一般質問や委員会審査の分を残していますが、そちらについては、これから何日かに分けて投稿していきます。

 

もうすぐ10月に入ります。残る仕事をこなしながら、来年1月の選挙に向けた準備を少しずつ進めていこうと思います。

 

 

賛成討論全文

議案第88号「戸田市下水道条例の一部を改正する条例」について、賛成の立場から討論いたします。

 

本案は、来年4月1日からの下水道使用料を改定し、現行の使用料に対し平均30%の値上げを行うものです。
この改定案は、下水道使用の少ない一般家庭に対する負担が少なくなるよう配慮されたもので、平均的な家庭が一か月に使用する20㎥をもとに試算すれば、月額の下水道使用料は、税込777円から税込1,004円となり、これは埼玉県内や東京23区で比較しても、依然として最も安い使用料です。


執行部の説明によれば、今回の使用料改定には、大きく分けて二つの目的があります。


一つは、下水道事業の独立採算制を実現するというものです。
本市の下水道事業は、生活環境の改善、公衆衛生の向上、公共用水域における水質の保全、豪雨による浸水の軽減を図るべく昭和44年度から実施され、それ以降、設置・改築・修繕・維持その他の管理を市が行ってきました。これはまさに下水道法が定めるものです。
一方で、下水道事業の経理・財務に関しては、当時から、地方財政法及び同法施行令等により「独立採算制の原則」が、また、下水道財政研究委員会提言等により「雨水公費・汚水私費の原則」が示されています。
本市では、それらの原則に従い、汚水処理に係る事業費を下水道使用料収入から賄えるよう、昭和48年の下水道使用料徴収開始以来、昭和51年に平均230%、平成4年に平均33%、平成8年に平均25%、平成12年に平均44%の使用料改定を実施してきましたが、なお一般会計からの補填は続きました。そして、一昨年度の下水道事業への地方公営企業法の全部適用を経て、このたび平均30%の使用料改定を行うことにより、ようやく独立採算制が実現するに至ります。水道事業に遅れること54年です。
これにより、本市の問題であった、下水道未整備地区に住む市民の納める税金が下水道整備地区に使われる、という市民負担の不公平が解消されることは、評価すべきと考えます。


使用料改定の二つ目の目的は、下水道事業を将来に渡り持続させていくための財源確保です。
今回の下水道使用料の改定に際しては、本年度に初めて策定された「戸田市下水道ビジョン」とその「経営計画」において、様々な事業シナリオを想定した10年間の財政収支見通しの評価が行われた後、「戸田市上下水道事業経営審議会」への諮問を経て、平均改定率である30%が導出されました。
これまで一般会計からの補填を受けて運営されてきた下水道事業には、災害の備えにもなる建設改良積立金がまったく無く、かたや、企業債残高は増加の一途を辿り、平成27年度決算では約87億円にまで膨らんでいます。これは、独立採算で運営されてきた水道事業において、建設改良積立金が10億円であること、平成19年度から新たな企業債の発行が無いことと比較すれば、早期に改善を要する課題であると認識されます。
今後、下水道使用料を平均30%改定することで、一般会計からの赤字補填が解消されるだけでなく、建設改良積立金は10年後に約18億円となることが見込まれます。企業債残高は抑制され、未整備地区への整備推進や、改築更新時期を迎える管路施設やポンプ場のための財源確保にも繋がり、これによって、世代間の負担の公平性が保たれるのは望ましいことです。


以上、本案は、本市下水道事業の課題を解決するため、また市民の生活や安全を将来にわたって守るために、必要かつ妥当な改定であると考えます。
最後に、本年6月に実施された下水道使用料改定案に対するパブリック・コメントへ寄せられた延べ12件の市民のご意見には、使用料改定の主旨に賛同されるものはあっても、反対のご意見は無かったことを申し添え、議案第88号についての賛成討論といたします。

 


戸田市議会録画放映(戸田市議会公式サイト)

 

 

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戸田市議会は5位入賞! ~第25回 全国市町村交流レガッタ戸田大会~

まちづくり, 議会と選挙]2016年9月19日(月)

戸田市制施行50周年を記念して土日に開催された「第25回 全国市町村交流レガッタ戸田大会」において、戸田市議会クルー(サクラソウ)は、目標であった決勝進出を果たし、結果は「5位入賞」となりました!

 

決勝戦では、3位~5位のタイムが1秒以内という大接戦の末に、3位表彰を逃してしまったのが悔しいですが、私が参加した過去3回の大会では準決勝にすら進出できなかったことを考えれば大躍進です。

 

▲準優勝B組のレース動画です。一番気持ちよく走ることができたレースで、準決勝B組で6艇中2位、タイムはチームベストの2分20秒58(準決勝出場12艇中3位)を出しました。メンバーは、左から三輪議員、真木、遠藤議員、中山議員、本田議員です。(動画は、遠藤議員の奥様が撮影してくださいました。)

 

11クルーが出場した戸田市代表の市民クルーも、年齢や性別で分けられたそれぞれの部で、優勝が1クルー、準優勝が1クルー、5位入賞が2クルーと大健闘されました。

 

52年前に東京オリンピックのボート競技が開催された「戸田漕艇場(戸田ボートコース)」は、日本唯一の静水ボートコースであり、ボート競技者にとっての聖地となっています。
実際に、議会議員の部で優勝された大津市議会クルーの方からは、決勝レース後に、「やっぱり戸田ボートコースの競技環境はベスト」とお褒めの言葉を頂きました。

 

正直なところ、これまでは議会行事としてなんとなく参加していたレガッタ(=ボート競技)ですが、今回の戸田大会を経験し、「ボートは戸田にとって大切な資源」ということを実感しました。

 

戸田ボートコースでは、戸田市主催のボート教室が度々開催されています(下部リンク参照)。
多くの市民のみなさんに、レガッタの楽しさを体感していただければと思います^^

 

最後に、スタッフの方々やボランティアの方々など、戸田大会の運営に携わってくださった多くの方々、また応援に駆けつけてくださった方々に感謝いたします。ありがとうございました。

 

【戸田市議会サクラソウのレース結果】
1日目:予選A組 5艇中5位(2分30秒82)
1日目:敗者復活A組 4艇中1位(2分36秒97)※向い風あり
2日目:準決勝B組 6艇中2位(2分20秒58)
2日目:決勝 6艇中5位(2分21秒02)※優勝クルーのタイムは2分16秒67

 

【掲載写真メンバー】
左から、本田議員(バウ)、三輪議員(コックス)、中山議員(3番)、遠藤議員(2番)、真木(ストローク)

 

全国129チーム参加、戸田でレガッタ交流大会 息合わせ、熱戦展開(埼玉新聞)

 

ボート教室参加者募集(戸田市公式サイト)

 

 

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準決勝に望みを繋ぎました! ~第25回 全国市町村交流レガッタ戸田大会~

議会と選挙]2016年9月17日(土)

本日、戸田市議会チーム(サクラソウ)として出場した「第25回 全国市町村交流レガッタ戸田大会」ですが、予選は惜しくも敗退したものの、その原因を克服して臨んだ敗者復活戦では見事1位!

明日の準決勝に望みを繋ぎました。

 

1位を取った敗者復活戦は、レガッタそのものの面白さと団体競技の醍醐味を感じながらのレースとなり、めちゃくちゃ楽しかったです。

 

妻と娘にも応援に来てもらったのですが、敗退した予選のみだったのが残念でした。

掲載動画は、そのときに撮ってもらったものです。

 

 

手前から2番目のボートが「戸田市議会サクラソウ」、そのボート上にいる5人中の左から2番目が私です。

 

明日出場する準決勝B組は10時24分発艇、そこで6艇中3位以内に入ることができれば決勝進出、決勝は12時20分発艇です。

 

戸田市代表の市民クルーのみなさんも頑張っています!

 

第25回 全国市町村交流レガッタ戸田大会を開催(戸田市公式サイト)

 

 

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高校生たちと「スマホ使用制限条例」について議論 ~高校生議会打合せ~

教育, 議会と選挙]2016年9月16日(金)

本日は、「高校生議会」の事前打ち合わせを行いました。

 

市制施行50周年を記念して、戸田市議会では10月30日(日)に「高校生議会」を開催するのですが、本日は、参加高校生との初めての本格的な打ち合わせということで、担当している議員の助っ人として、今回のみファシリテーター役で参加しました。

 

私が担当した班では、戸田翔陽高校の1年生男子3名と「スマホ使用制限条例」について話し合いました。

 

スマホ使用制限というと、「時間制限」ばかりをイメージしてしまいますが、スマホ世代である高校生の視点が加わることで、「場所制限」や「目的別制限(いまの高校生は勉強にもスマホを使っている!)」などにも議論が及びました。

 

また、同じ高校生でも、スマホを常識的な範囲で使用している子や、自宅での使用だけ許されている子、スマホを持っていない子、スマホ中毒になっている子など、色々な高校生がいるようですが、いずれのケースでも、親や教師などの大人から、使用抑制の注意や使用内容の管理などはされていないということでした。

 

そんななか、今回話し合った高校生3名のうち2名は、「スマホ使用制限条例」に対して概ね賛同の考えを持っており、その理由は、スマホ中毒の子に対する心配や、スマホを持っていない子に対する配慮など、大人顔負けのものでした。

 

今後の流れとしては、今回の高校生との議論をベースにして議会側で作成する「スマホ使用制限条例案」を、本番の「高校生議会」に議案として上程し、戸田市内の高校生たちに審議してもらうことになります。
また、その他の議案として、「投票義務化条例」や「ネット授業条例」「健康診断義務化条例」が上程される予定です。

 

今回の打ち合わせでは、高校生たちにリラックスしてもらうことに注意を払いました。自然体から出る意見こそが、高校生たちのナマの課題を浮かび上がらせると考えたからです。
でもそこは、数年前まで高校生(や浪人生)たちを相手にしていた元・予備校講師の私ですので、スムーズに事が運びました。
若い子たちと話すと、いろんな面で刺激になります^^

 

明日は、レガッタ大会の予選です。目指せ決勝進出!

 

 

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50周年を記念して『とだ議会だより 特別号』を発行しました

議会と選挙]2016年9月16日(金)

10月1日に戸田市は市制施行50周年を迎えますが、同時に戸田市議会にとっても50周年です。

 

というわけで、このたび、50周年記念誌として『とだ議会だより 特別号』を発行いたしました。

 

表紙から紙面の構成まで、すべて議会広報委員会で協議して作成しました。
過去の写真のご提供やお祝いの言葉のご寄稿など、ご協力いただいた多くの方々に感謝申しあげます。

 

 

 

PDFは、以下のリンクからご覧ください。

 

『とだ議会だより 特別号』(戸田市議会公式サイト)

 

 

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