なるべく早く住民に情報を知らせる ~とだピースガードメール~

安全と防災]2016年6月9日(木)

戸田市内で発生した犯罪情報などが送られてくる「とだピースガードメール」ですが、最近とても良い仕事をしてくれています。

 

以前は、例えば不審者事案に関して、事案発生からメールが届くまでのタイムラグが数日間もあったり、また、そもそもメールで流れない不審者事案があったりと、犯罪情報としての価値や信頼性が失われている状態でした。

 

それが、ここのところ、不審者事案の発生を知らせるメールが頻繁に届くようになり、そのタイムラグも「1時間~1日」に収まっています。

 

「ピースガードメール」の改善について、私は過去に一般質問や担当課レベルで要望し、その後、不審者事案などに関するメール配信の「量」は改善されましたが、近頃の「即時性」の飛躍的な改善については何か要因があるのかと思い、担当課に伺いました。

 

一番の大きな要因は、「県警がオンタイムで犯罪情報を提供してくれるようになったこと」だそうです。
この犯罪情報のオンタイム提供は、昨年に埼玉県警が試行的に戸田市と連携して行ったもので、その後、県内の他自治体にも拡大されたとのことです。

 

数年前までは「捜査に関わる情報なのですぐには提供できない」というスタンスだった埼玉県警が、いまでは「なるべく早く住民に情報を知らせる」という考えを持つようになったことに、時代の変化を感じます。

 

是非みなさんも、「とだピースガードメール」にご登録ください。なお、ピースガードメールの犯罪情報は「tocoぷり」でも配信されていますので、どちらかに登録すれば大丈夫です。(私はtocoぷりです。)

 

とだピースガードメール(戸田市公式サイト)

 

tocoぷり(戸田市公式サイト)

 

学校近辺の不審者情報がきちんと伝わるための改善(真木大輔公式ブログ)

 

 

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蕨市のあまりにも酷い「色分け自歩道」

交通と自転車]2016年6月8日(水)

他の自治体の施策を蔑むのはよろしくないことだと思うのですが、あまりにも酷い事例が近隣自治体にあるので、戸田市に悪い影響を及ばさないためにも、こちらでご報告しておきます。

 

その酷い事例とは、お隣の蕨市で(おそらく昨年頃に)整備された自転車通行空間です。写真の通り、歩道を「歩行者だけが通って良い部分」と「自転車が通っても良い部分」とに視覚的に分離しているもので、以下これを「色分け自歩道」と呼びます。

 

この「色分け自歩道」は、日本にいまだ多くある「自歩道(正確には自転車歩行者道)」と何が異なるかというと、

 

自歩道
自歩道に歩行者がいない場合に限って、自歩道の中央から車道寄りの部分を「徐行」できる。歩行者がいたら一時停止。

 

色分け自歩道
色分け自歩道の自転車部分に歩行者がいない場合に限って、自転車部分を「安全な速度と方法で通行」できる。歩行者がいたら一時停止。

 

というように、「色分け自歩道」は、従来の「自歩道」に比べて自転車の通行しやすさを確保した歩道というわけです。
なお、どちらの自歩道であっても、そこを通る歩行者が最優先であり、かつ自転車は車道左側を走行することが原則であることは変わりません。

 

以下では、この「色分け自歩道」が間違っている理由を、私の観点から説明します。

 

理由① 歩行者にとっての空間が狭くなる

 

道路で最優先されるべき交通弱者である歩行者の空間をいじめることは、そもそもの設計思想として間違いです。いじめるべきは交通強者であるクルマの空間(=車道)です。

(なお、蕨市の事例では、既存の道路の改良ではなく、土地区画整理事業による道路の新設でこのようにしてしまった点が、なおさら不可解です。)

 

理由② 歩道上での自転車のスピード走行を助長してしまう

 

「色分け自歩道」は、自転車側に権利を与えたかのような勘違いを生み、自転車は、歩道であることを忘れてスピードを出しがちになります。

 

理由③ 色分けが完全には守られない

 

「色分け自歩道」はそもそも歩道ですので、色分けの自転車部分を歩行者が通ることが禁じられていません。実際に、歩行者が自転車部分を歩いている光景は日常です。
そこをスピードを出した自転車が通れば、歩行者との接触事故の危険性は高まります。

 

理由④ 交差点でのクルマとの事故を招く

 

歩道を通る自転車と交差点に入るクルマとは互いに視認しにくく、そのことが交差点での出会い頭事故を招きます。
また、「色分け自歩道」では自転車の双方向通行が可能となってしまっているため、交差点での自転車とクルマとの事故発生率が一番高い「歩道逆行(クルマとの逆方向に自転車が歩道上を通行)」が多発します。
さらに、交差点に入るクルマにとっては、「車道順行(=車道左側走行)」「歩道順行」「歩道逆行」の3つの方向から来る自転車に注意しなければならず、これも交差点での事故を招きます。

 

理由⑤ 自転車の走り方について「逆の教育効果」を生む

 

「色分け自歩道」は、いずれどこかで通常の道路と接続します。
「色分け自歩道」の自転車部分を通ってきた自転車は、多くの場合、その接続先の道路において、そのままの速度で歩道を通ります。場合によっては、車道に出て車道を逆走します。もちろんこれらの行動は誤っておりかつ危険です。

 

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蕨市の「色分け自歩道」を現地確認した際に撮影した写真を掲載します。
注目すべきところに〇印を付けていますので、上述の内容を参考に、何が間違っているかを当ててください。

 

 

 

蕨市の「色分け自歩道」周辺の自転車の走り方はグチャグチャでした。この混乱を招くものこそが「色分け自歩道」です。

 

望ましい自転車走行空間は、戸田市が整備しているような「車道左側に設置された幅の広い自転車レーン」です。
「色分け自歩道」は、車道と分離していることから一見安全に見えますが、それは「(歩行者がいないときに)そこを走っているときだけ」です。誤解なきようお願いします。

 

それにしても、蕨市に自転車議員がいればこんなことにはならなかったんだろうなと、つくづく残念です。

 

【追記】

 

蕨市の担当課に「そもそも何故このような自転車通行空間整備を行ったのか?」と尋ねたところ、

 

●両脇の歩道の幅員が不均等だったため。

 

とのことでしたので、「何故、歩道幅員が不均等になったのか?」とさらに尋ねたところ、

 

●南東(そこの両脇には幅員3.5mの通常の歩道あり)から続く車道のセンターラインを真っすぐ通すため。

 

とのことでした。

 

戸田市であれば、車道のセンターラインをずらしながらでも、車道の両脇に自転車レーンを整備したことでしょう。
一方、蕨市は、安全な自転車通行空間の整備を犠牲にして、車道のセンターラインを真っすぐにすることを優先したということです。

 

 

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「使った分に見合う下水道使用料」を支払う

生活と環境, 行財政改革]2016年6月7日(火)

昨日お知らせした「下水道の使用料改定案」に関して、いくつかご意見を頂きましたので、昨日は割愛しましたが、その背景などについてなるべく難しい言葉を使わずにご説明します。
まず、下水道使用料の値上げは、戸田市に限らず、今後全国の自治体で実施されます。そうするよう、国が要請しているからです。

 

これまでは、下水道事業の赤字を自治体の税金で補填してやり過ごしてきましたが、もはやそんなお金の余裕はどの自治体にもありません。


このままでは、下水道のインフラに掛けるお金は無くなっていき、下水道の維持は困難になり、災害にも耐えられなくなります。


そのような事態を招かないために、昨年、国は各自治体に下水道使用料の値上げ(正確には公営企業会計の適用)を要請したわけです。


戸田市は来年4月に「30%」の値上げ(案)を実施する予定ですが、川口市では、今年7月に「約21%」、再来年7月には「(合計)約41%」の値上げを実施し、下水道事業の赤字を解消します。(県内では他に、さいたま市のみが既に赤字解消を遂げています。)


そもそも、下水道事業の赤字を自治体の税金で補填していたことは、見方によっては不公平だったと言えます。


なぜなら、一般市民よりも遥かに多くの下水を排出する事業者の営利活動に税金をあてがっていた、と考えることができますし、また、いまだ下水道の整備が完了していない戸田市においては、そのような地域にお住まいの方の収めた税金を、下水道を利用している市民や事業者にあてがっていた、と考えることもできるからです。


下水道使用料が値上げされることによって、今後は、戸田市の市民も事業者も、「使った分に見合う下水道使用料」を支払うことになるわけです。


下水道を利用されている市民や事業者さんにとっては負担が大きくなりますが、その点をどうかご理解を頂ければと思います。


なお、ご参考のために、戸田市上下水道部が今年4月に初めて策定した「下水道ビジョン」の体系図を掲載します。
下水道を利用される方々にご負担を強いるだけでなく、その分、戸田市の下水道を今後しっかり守ってもくれるはずです。


戸田市下水道使用料の改定(案)パブリック・コメント(戸田市公式サイト)

 

 

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「下水道使用料の改定案」に関するパブリック・コメント実施

生活と環境, 行財政改革]2016年6月6日(月)

戸田市の下水道使用料の改定案に関する意見募集(パブリック・コメント)が、今月1日から実施されています。

 

意見の提出期限は7月1日(金)です。

 

戸田市の下水道使用料は、これまで日本一安かったのですが、それは、市からの毎年2億円前後の赤字補填によって成り立っていました。

 

来年4月から下水道使用料をトータルで30%値上げすることで、下水道使用料収入は10億円から13億円となり、これにより、下水道事業の赤字解消に加え、下水道施設の長寿命化や浸水被害対策、震災対策が今後推進されます。

 

なお、トータルの値上げ率は30%ですが、一般家庭などの使用水量の少ない市民に対する一定の配慮はなされており、目安として、戸田市の一般家庭の月平均使用水量(推計)の17立米で算出すると、

 

改定前「月額684円」⇒改定後「月額864円」(約26%up)

 

となります。

 

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この値上げをもってしても、戸田市の一般家庭の「水道料金+下水道使用料」は、埼玉県と東京都23区の中で最安のままです。
(さらに言うと、埼玉県内で唯一下水道事業の赤字解消が実現しているさいたま市を除けば、今後多くの市町村において下水道使用料がさらに値上げされることが予想されます。)

 

先日、私が所属する市民生活常任委員会のなかでパブコメ実施の報告を受けた際、主に以下の質疑応答を行いました。

 

Q. 改定してもなお戸田市の下水道使用料が安い理由は?

 

A. まちがコンパクトなので下水道の効率が良い。また、まちが平坦なのでポンプ場での汲み上げの必要が少ない。

 

Q. 例えば月に5000立米使用する大口の事業者にとっての値上げ幅は?

 

A. 改定前「年額800万円」⇒改定後「年額1088万円」(36%up)

 

Q. それらの大口の事業者(明治乳業など)を含めた市内の事業者に対して、事前に丁寧な説明が必要では?

 

A. 月に5000立米以上使用する9つの事業者に対しては、直接説明に伺う。

 

Q. 下水道使用料の値上げが事業者の撤退につながる懸念はないのか?

 

A. 戸田市には、水道料金が安く東京にも近いという利点はあるので、今回の下水道使用料の値上げが事業者の撤退の理由にはならないと考える。

 

Q. 「値上げなんて聞いてなかった!」と後になって不満を述べる市民がいるのが常。下水道使用料改定に関する市民へのさらなる周知は?

 

A. 6月18日に開催する「上下水道事業市民フォーラム」や、6月に発行する広報誌『みずのめぐみ』で周知を図る。

 

Q. 今回の下水道使用料改定の諮問を受けた「戸田市上下水道事業経営審議会」での全3回の議論を、市民にとっての参考資料とするために、戸田市公式サイトのパブリック・コメントのページに、審議会の議事録へのリンクを貼ってはどうか?

 

A. 現在作成が完了した議事録の分についてはリンクを貼る。(→その後反映されました)

 

今後のスケジュールとしては、市民からの意見募集を7月1日に終え、そこで集まった意見を反映させた改定案が9月議会に上程され、議会で審議と採決が行われます。

 

私は、かねてから下水道事業の赤字に対する市からの多額の補填が、(いまだ下水道が整備されていない地区に住む浄化槽使用者との公平性の観点からも)問題であることを指摘しており、その赤字を解消してさらに今後に備えたインフラ整備の原資を生む今回の下水道使用料改定案には、賛成です。

 

【追記】トップ掲載図表中の「3%改定後」は「30%改定後」の誤りです。(画像変換の際のミスです。ごめんなさい。)

 

戸田市下水道使用料の改定(案)パブリック・コメント(戸田市公式サイト)

 

上下水道事業市民フォーラムと施設見学会のお知らせ (戸田市公式サイト)

 

 

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戸田市の中学3年生に向けた「民間学習塾による英検3級直前対策講座」

教育]2016年6月5日(日)

本日は、戸田市教育センターで中学3年生に向けて実施された「民間学習塾と連携した英検3級直前対策講座」を見学しました。

 

戸田市は今年度から、中学3年生全員の英検3級受験費用を全額補助し、各中学校において1次試験を実施します。

 

戸田市の中学3年生の英検3級以上取得者は、平成27年度で「約28%」(英検3級以上相当の英語力を有する生徒は「約47%」)ですが、今後戸田市は、平成29年度までに「60%」、そして平成33年度までに「100%」を目指します。(なお、国は「50%」を目標としています。)

 

そしてここからがさらに凄いところなのですが、戸田市は、英検3級の受験費用を補助するだけでなく、その対策についても生徒の費用負担なしでサポートします。

 

①英語検定3級直前対策講座(←本日見学)

 

②ALTによる2次試験(面接)練習

 

③放課後の「とだっ子学習クラブ」における英検対策

 

以下、それぞれについて。

 

①英語検定3級直前対策講座(←本日見学)

 

英語塾「サイエイ・インターナショナル」北戸田校の教室長であり、2年連続で授業コンテスト優勝の実績を持つ英語講師の方による、英検対策に特化した授業が行われました。
市内の全中学校から述べ80人程の中学3年生が参加し、私も本日午前中の3時間、見学のふりをしてみっちり受講してきました(笑)

 

英検3級に頻出する英単語・フレーズの確認や英検3級の出題パターンに対応させた解法の伝授だけでなく、リスニング対策の一環として、オーバーラッピングやシャドウイングといった(得点には直接結びつかないが英語の素養作りになる)発音指導も行っていたのが印象的で、実際、受講した中学生は、「発音の練習までしっかりやってくれたのが学校の授業とは違って楽しかった」と、マスコミのインタビューで答えていました。

 

今回の講座を受けて、さらにきちんと復習すれば(←ここ大事)、1~2割の得点アップが望めるのではないかと思います。

 

授業終了後には、講師の方と生徒たちの集合写真を撮影していたのですが、そこで講師の方が「この写真を講師仲間に自慢する!」とおっしゃっていたように、戸田市教育委員会が全国に先駆けて進めている官民連携事業は、官だけでなく民にとっても望ましいものなのだと思います。

 

②ALTによる2次試験(面接)練習

 

2次試験の面接指導については、本年の3月議会で「英検3級受験費用補助」の予算が計上された際には、詳細が決まっていませんでした。
そこで、私は議会において、「面接受験者が増加すると見込まれるが、英語教員の負担軽減のために、ALTを活用してはどうか?」と提案し、(それがきっかけとなったかどうかは分かりませんが)このように面接指導の体制が整いました。

 

③放課後の「とだっ子学習クラブ」における英検対策

 

小学校においては定期的に実施されている放課後の「とだっ子学習クラブ」が、中学校においてはほぼ実施されておらず形骸化しているのではないかと、3年程前に指摘したことがありました。
今後は、このように、「とだっ子学習クラブ」という放課後の枠を、どんどん有効活用していって欲しいと思います

 

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なお、英検3級受験費用補助事業に関して、昨年11月の教育委員会定例会で報告された際には、「目標70%」「任意受験」という事業案でしたが、それに対して教育委員から、「目標は100%とすべきでは?」「強制受験にすべきでは?」との提案がありました。
結果、それらの提案が本事業に採用されているわけで、この点からも、「教育委員会定例会」がきちんと機能していることを確認できます。

 

【記者発表資料】民間学習塾と連携した英検3級直前対策講座実施(戸田市公式サイト)

 

サイエイ・インターナショナル北戸田校

 

「英検3級検定料補助」~教育委員会定例会傍聴報告~(真木大輔公式ブログ)

 

 

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