【一般質問】専門家による小中学校などの建築点検の実施
[安全と防災]2015年12月22日(火)

先日の12月議会において私が行った一般質問について、これから3回に分けて説明いたします。
1件目は、「小中学校を含む公共施設の建築点検」です。
現在、戸田市(を含む埼玉県)の小中学校や一部の公共施設は、専門家による建築点検を受けていません。
それらについて、現状は、教職員や市職員による目視での日常点検が行われているのみです。
一方、近隣の茨城県や群馬県、または県内の川口市などでは、すべての小中学校が専門家による建築点検を受けています。
つまり、「子供達の住む自治体によって学校の安全性が異なる」ということです。
専門家による点検では「劣化前」の状況がわかるのに対し、目視による日常点検でわかるのは「劣化後」です。
万が一の事故が起きてからでは遅いですし、また、「劣化前」の点検を行うことが建物の長寿命化にも繋がります。
私はこれまで、すべての公共施設は専門家による点検が行われているものと思い込んでいただけに、この事実を知って驚き、今回の一般質問を行いました。
議場では、今後の専門家による建築点検の実施について伺い、それに対し「財政状況を踏まえ、今後の点検実施を検討する。」との答弁を頂きました。
詳しいやり取りについては、以下のリンク先の動画をご覧ください。
なお、戸田市で小中学校の建築点検を実施していないのは、戸田市の安全意識が低いためというよりは、むしろ埼玉県が点検義務の対象から小中学校を外していることに起因しています。
本当は、戸田市だけでなく埼玉県全体において、この件についての議論がなされてほしいと考えています。
【参考】
◎一般質問録画映像(戸田市議会公式サイト)
◎定期報告制度について(埼玉県公式サイト)
◎定期報告制度について(茨城県公式サイト)
◎国庫補助事業により整備された学校施設の維持管理について(会計検査院公式サイト)
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