建物の定期点検実施&学校改修の交付金減額 ~平成28年度9月議会 質疑~

教育, 安全と防災]2016年9月1日(木)

本日、9月議会に上程された補正予算案に関して、2件の「質疑(=議場での公開質問)」を行いました。

 

どちらとも、今後の議論につながるものになったと思います。

 

以下、簡潔にまとめたQ&Aとコメントを記します。

 

【質疑1】消防本部外壁タイル修繕について

 

Q. 外壁タイル修繕に至った経緯は?

 

A. 一部の外壁タイルが落下したので緊急調査をしたところ、異常が認められた。

 

Q. これまで定期的な点検はしてきたのか?

 

A. 設備の点検はしてきたが、建物本体の点検については、建築基準法の定める「定期点検」の対象である認識が無く実施してこなかった。今後は実施する。

 

Q. 消防本部以外の公共施設については?

 

A. 確認したところ、「定期点検」の対象となっているものの点検を実施してこなかった施設は、消防本部以外に3施設あった。今後は「定期点検」を実施する。
「定期点検」の対象となっていない公共施設については、職員による日常点検を主とするが、外壁がタイルとなっている施設については特に注視して点検する。

 

★コメント★
建築基準法の定める「定期点検」の実施については、私が、昨年12月議会の一般質問で提案しています。今回、点検の対象となっていることが判明した(消防本部を含む)4施設においては、今後きちんと建物本体の点検が実施されるということで、一つの進展が見られました。
課題となるのは、小中学校を含む、「定期点検」の対象となっていない公共施設に対して、点検を実施していくかどうかです。小中学校の「定期点検」を実施している自治体はあります。

 

【質疑2】新曽北小学校と美笹中学校の改修予算について

 

Q. 想定していた文科省からの交付金がほぼ全額減額され、工事請負費も大きく減額している。それぞれの理由は

 

A. 交付金の減額は、今年度の文科省自体の交付金予算が大幅に減額したことが原因と考えられる。工事請負費の減額については、設計段階での精査や入札による競争のほか、美笹中学校に関しては、建替えの方向性が見えたため、改修内容を削減した。

 

Q. 文科省からの交付金がこれからも見込めないとした場合、今後の小中学校改修計画に影響はないのか?

 

A. 体育館天井耐震化工事を除いた大規模改修の計画については、今年度の新曽北小学校と美笹中学校でひとまず終了した。今後の改修や建替えについては、文科省の交付金の動向を確認していく。

 

★コメント★
文科省の交付金予算が7割も削減され(平成27年度 2437億円⇒平成28年度 709億円)、戸田市への交付金はほぼ全額カットされてしまいました。
ただ、戸田市の「学校改修」に関しては、今年度で一旦終了する計画であったため、滑り込みセーフとも言えます。
問題は、今後予定されている戸田東小・中学校などの「学校建替え」に、どれほどの交付金が期待できるかということです。交付金が貰えなければ、その分はもちろん戸田市で負担することになります。学校建替えには数十億円かかるので、事は重大です。

今後の改修や建替えの計画に関して十分な検討が求められます。

 

※質問や答弁の詳細については、こちらの録画映像をご覧ください。(私の出番は最後です)

 

「建築点検」実施の必要性 ~消防本部の外壁タイル落下~ 2016/7/26(真木大輔公式ブログ)

 

【一般質問】専門家による小中学校などの建築点検の実施 2015/12/22(真木大輔公式ブログ)

 

 

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