12月議会や図書館イベントが終わり少し落ち着いたので、市民の方から頂いていたご意見に関して、担当課に聞き取りや要望を行いました。
そのうちの一つが、戸田駅西口前で工事中の「円形の交差点」についてです。
《円形の交差点について》
・数年先に(円形交差点でない)駅前ロータリーが完成するまでの暫定的なもの。
・正式な「ラウンドアバウト(環状交差点)」ではないが、クルマの通行方法はラウンドアバウトと同じで、巡回車優先。
・円形部分に入り込まない形での自転車通行環境は整備するが、円形内へ自転車ナビラインは設置しない。
特に自転車通行環境については、細かいお話し合いをしました。
自転車が円形内に入り込めない形(つまり、放射状の外側の道路に逃げる形)になると、自転車にとっては「向こう岸に行けない」という不便な交差点になってしまいます。
すると、円形付近の横断歩道を通行する自転車がおそらく発生してしまい、円形部分を出てきたクルマとの事故を招きかねません。これは、交差点で自転車事故が多い理屈(=交差点に自転車が現れるまでにクルマから自転車が意識されない)と同じです。
道路整備において、自転車の走行空間が見落とされる(≒自転車にとっての利便性や安全性の重要度を低く捉えられる)ことは多いのですが、これからは基本になっていって欲しいです。
※先進事例(自転車ナビライン混在型のラウンドアバウト)
①長野県軽井沢町 ②長野県須坂市
《横断歩道の安全確保について》
・暫定の円形交差点が設置されている間は、付近の横断歩道への信号設置はない。
・駅前ロータリーの本格供用後の、横断歩道への信号設置に関しては未定。
・横断歩道の距離が長いことや、クルマが横断歩道で停止しない現状は認識しているので、今後注視し、状況によっては対応を考える。
これに関しては、知り合いの方から「道路の整備によって、クルマがスピードを出すようになり、そのせいで横断歩道を渡れない高齢者がいる。」とのご意見を頂きました。
駅前が主に誰のための空間であると考えているか、つまりクルマを優先するのか、歩行者を優先するのか、を見るとその街が分かるような気がします。