先週水曜日に参加した、笹目小学校研究発表会「ユニバーサルデザインに基づく学校づくりの推進」の報告です。
そもそもの「ユニバーサルデザイン」とは、「言語や年齢や性別の差異、障害や能力の有無を問わずに利用できる設計」のことです。
例えば、ウォシュレットトイレは障害のある方にとって有難いもので、また路面のピクトグラム(自転車マークなど)は海外の人にとって意味の分かるものです。そして、それが結局は「すべての人にとって便利orわかりやすい」ものでもあります。
その考え方を教育に活用したものが「ユニバーサルデザイン教育」で、笹目小学校が数年前から推進しており、その教育効果は数字にも表れています。(笹目中学校でも導入されています。)
例えば、「今日の授業で何を学ぶかの全体像を最初に示し、いまはその全体像の中のどの項目を学んでいるかを随時示していく」方法や、技術的なところでは「チョークの色使い」や「印刷物のフォント」への配慮などです。
これらは、集中力の途切れやすい発達障害児童にとって「無いと困る」ものであり、すべての児童にとって「有ると便利orわかりやすい」ものです。
私がこちらでも何回か言っていますが、分かりやすいことは良いことです。
公開授業を見学して個人的に印象に残ったことは、それぞれの授業で「文章の作り方」を丹念に教えていたこと(文章力は一生役立つ!)と、PTAや保護者の方々が学校と一体となってユニバーサルデザイン教育を推進していたことです。
下の写真は、笹目小学校のPTA会長さんと、ボランティアでスクールソーシャルワーカーをされている方とのスリーショットです^^