新しい「学力の3要素」

教育]2015年10月8日(木)

ご無沙汰しています。
このところ、原稿作成の日々です。

 

さて、一般的に「学力」というと「ペーパーテストで測られる能力」をイメージすることが多いかと思いますが、学校教育法では、いわゆる「学力の3要素」として、

 

①基礎的な知識及び技能
②これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力
③主体的に学習に取り組む態度

 

が規定されています。ただ、なんとなくしっくり来ません。

 

このたび、国の会議体(高大接続システム改革会議)において、「学力の3要素」が新たに定義されたのですが、そちらの方が断然イメージが湧きます:

 

①`十分な知識・技能
②`それらを基盤にして答えが一つに定まらない問題に自ら解を見いだしていく思考力・判断力・表現力等の能力
③`これらの基になる主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度

 

そしてこれらこそ、「社会の中で求められる能力」に近いのではないかと思います。
私が議員に必要だと考える資質も、ほとんどがこれらの中に含まれています。あとは、「責任感」と「票を稼ぐ能力(?)」くらいです。

 

ただ、入学試験を含むテストが知識に偏重している限り、「学力=①`」の構図は変わりません。
今後の日本の教育において重要になってくるのは、「テストの発達」です。②`と③`の能力をどのようにテストで測っていくのか。私も大きな関心と期待を持っています。

 

このあたりについて、新しい馳浩文科大臣が、下村前大臣の後をうまく引き継ぎリーダーシップをとってくれることを切に願っています。

 

高大接続システム改革会議「中間まとめ」の公表について(文部科学省)

 

 

◇Facebookの元記事はこちら