東大生はアピールが弱い ~埼玉銀杏会 若手交流会~

教育, 子育て, その他]2015年11月15日(日)

昨日、私が幹事となり開催した「埼玉銀杏会 若手交流会」は、予想以上の盛会となりました。

 

埼玉在住の東大OBOGで現役世代の方々20名弱にお集まりいただき、懇親会の前に講演会を開催しました。
講演を頂いたのは、本年4月まで埼玉県北本市の市長を3期12年間務められた石津賢治氏です。

 

議会との対立や折衝、市民からの理解を得ることの難しさなど、市長時代に経験された生々しい苦悩をお話しいただき、議員として大変勉強になりました。
また、企業にお勤めの方々は「仕事をしていて公共的な話を聴く機会は無いのでとても面白かった」と評されていました。

 

石津氏が市長時代に実現できなかった事業のうち、特に印象的だったのは①育休全額手当て②中学生の全員留学です。

 

①は、雇用保険から給料の5割が支給される育休手当ての残り5割を北本市が支給するという案ですが、議会から「育休手当てをもらえない非正規雇用者との格差が拡がる」との指摘を受け、断念したとのことです。
指摘はその通りですが、人口減少期に入り、消滅自治体に該当する北本市にとって、共働きの子育て世帯を呼び込むことは、人口維持の点でも税収確保の点でも明らかにプラスであり、方向性としては良いアピールになる案だと思います。

 

②は、北本市の中学2年生全員に、オーストラリアにホームステイまたはファームステイさせるという案です。4期目に当選されていたら実現できる見込みだったとのことで、私としてもとても残念です。

 

石津氏は、知性の裏付けがありつつも、行政改革を実行する強さや、先見性のある施策を提案する発想力を持った方という印象を受けました。
4月の市長選挙で落選されたのは残念ですが、講演を聴かれた方から出たご意見「東大生はアピールが弱い」とは、一面の事実かとも思います^^;

 

人とのつながりは、(先日こちらでご紹介した「チャリ検」のように)思いもよらぬ時や場所でプラスを呼び込むことがあります。
この交流会を、今後も継続していければと思います。

 

2015-11-14 14.38.32

 

 

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