好立地にある「戸田市観光情報館トビック」の価値 ~H28.9 委員会審査①~

行財政改革]2016年10月10日(月)

これから数回に分けて、9月議会の市民生活常任員会での審査についてご報告します。

 

今回は、委員会審査報告その①「戸田市観光情報館トビック」です。

 

戸田市観光情報館トビックでは、主に、

 

●市内商工業・観光イベント・史跡の情報発信
●戸田市優良推奨品等の展示販売
●市内事業者等のイベント

●選挙時の期日前投票所

が行われてます。

 

開館時間は、年末年始を除き「平日:午前10時~午後8時、土日祝日:午前9時~午後5時30分」と長時間。また、「戸田公園駅前行政センター2階」という、駅西口のペデストリアンデッキから直通する好立地にあります。

 

しかし現状では、その好条件を活かした事業を行えているとは思えないというのが、私の正直な感想です。

 

一方で、証明書やパスポート等を発行する、1階の「戸田公園駅前出張所」は、利用者が年々増加しており、待合スペースを減らして受付窓口を増設している状況です。

 

委員会での昨年度決算審査のなかで、戸田公園駅前出張所を所管する市民課から、現状の報告に続き、今後の対策として、

 

「2階(現:トビック)の受付窓口への転用を検討したい。」

との答弁がありました。

 

その後、2階トビックを所管する経済政策課に対して、窓口拡大への考えを質したところ、

 

「観光という点で、駅前という利点はあるが、他の場所での実施も可能ではある。市民課の要望はできる限り尊重したい。」

との答弁がありました。

 

とはいえ、(私のイメージと異なり)仮に2階トビックが多くの方に利用されている現状があるのであれば、慎重な検討を行う必要があります。

 

そこで、2階トビックの利用状況を伺ったところ、

 

「平成27年度は、1万5195人の利用があった。」

との答弁があったので、私からは、

 

「トビックの中をちょっとだけ覗いて帰る人も、利用人数にカウントされているはず。利用の質も考慮すべきであり、今後は利用者の滞在時間も計測すべきではないか。」

と提案し、

 

「滞在時間の把握について実施する。」

との答弁がありました。

 

そもそも、1年間の利用者1万5195人(1日平均40人前後)の数自体が少ないですが、その利用のほとんどが「ちょっとだけ覗いて帰る」というものであれば、なおさら2階トビックの価値が問われることになります。

 

2階トビックのようないわゆる「観光センター」は、戸田市に限らず、他の自治体においても、駅前などの好立地にあるにも関わらず閑散としているところが多いと思います。
「行政が観光センターを設置・運営する意義」という、そもそものところからの再考が必要かもしれません。

 

戸田市観光情報館トビック(戸田市公式サイト)

 

 

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