行政と市民とをつなぐ機会を行政側から閉ざしている ~パブコメのHP掲載~

行財政改革]2016年6月1日(水)

投稿する予定だった内容を変更して、今日は、めずらしく担当課に怒った話。

 

戸田市(を含む公的機関)には「パブリック・コメント(通称:パブコメ)」という制度があります。
戸田市がある施策を決める前に住民からの意見を広く集めるための制度なのですが、そのパブコメの情報が、戸田市公式サイトTOPにある「新着情報」にこれまで掲載されていなかったのです。

 

戸田市がある施策に関してパブコメを実施する際は、必ずその前に議会(正確にはその施策を所管する委員会)への報告があり、私が所属する市民生活常任委員会のなかでも、パブコメ実施の報告を受けるたびに、委員長や委員などから「市民から多くの意見が集まるような工夫を」との意見が出ます。

 

例えば、パブコメの文書を公開する公共施設の追加や、パブコメの添付資料の改善などです。

 

パブコメの各施策を担当する課は、例えばチラシの掲示や戸田市Facebookページやtocoぷりへの掲載などによる周知の工夫や、わかりやすい添付資料の作成など、それぞれに努力されています。

 

にも関わらず、パブコメ実施の情報を戸田市公式サイトTOPの「新着情報」に掲載する事務を一括して担う課は、それを「新着情報」に掲載してこなかったわけです。

 

私は議員なので、パブコメ実施の情報は事前に把握していますが、多くの市民は、その情報を、公共施設か広報誌か公式サイトかチラシかFacebookかtocoぷりかtwitterかで、たまたま目にすることでしか知り得ません。

 

パブコメ実施の情報を公式サイトTOPの「新着情報」に掲載するかしないかは、その事務を担う課にとっては、数ある事務作業のうちの一つに過ぎなかったのかもしれません。
しかし、それを「掲載しない」ことはすなわち、パブリック・コメントという行政と市民との間をつなぐ大切な機会を、行政側から閉ざしていることに等しいです。

 

掲載されていない事実に今日気付いた私は、すぐに担当課へ出向き、冒頭で述べたように、少し感情的になりました。
「あぁ、結局は市民を軽く見てるんだな」と感じたからです。

 

結果的には、今後、パブコメ実施の情報はすべて公式サイトTOPの「新着情報」に掲載されることになったのですが、今回の件をきっかけに、その担当課にはいまいちど、「行政にとっての市民とは」について考え直していただければと思います。

 

というわけで、本来投稿する予定でした「下水道使用料の改定(案)に関するパブコメ実施」については、明日あらためてご報告します。

 

【追記】
後日、担当課から、「先日、これまではパブリック・コメントを新着情報には掲載してこなかったと回答したが、調査したところ、掲載を行ってきたことが確認できた。今回掲載しなかったことは職員のミスだった。」との報告がありました。というわけで、本投稿での私の怒りトーンを若干弱目に補正して読んでください。

 

 

◇Facebookの元記事はこちら