選べる「記念樹」が増えました ~平成28年度予算 委員会審査~

生活と環境]2016年4月5日(火)

戸田市では、市民の「結婚」「誕生」「新築」に対して、窓口で記念樹を配布しています。

 

たまに、市民の方が記念樹を手に提げて市役所から帰られる光景を見かけると、こちらも温かい気持ちになります(*^^*)

 

さて、この記念樹贈呈事業についても、私は委員会審査の場でたびたび取り上げています。

 

《平成26年度決算審査 市民生活常任委員会》(平成27年9月議会)

 

Q. 記念樹配布の事業内容は?

 

A. 「結婚・誕生」の場合にはシェフレラ・キンカン・シャクナゲの3種類の中から、「新築」の場合にはモクセイ・サザンカの2種類の中から、いずれかを選んでもらい、お渡しする。

 

Q. 配布実績は?

 

A. 平成26年度実績で合計「1,047鉢」(内訳:シェフレラ426鉢、キンカン273鉢、シャクナゲ229鉢、モクセイ73鉢、サザンカ46鉢)

 

Q. 私が一年前に婚姻届けを提出した際には観葉植物のシェフレラをもらったが、たまには陽に当ててあげようと思いベランダに日中出しておいたら、シェフレラが火傷をしてしまったようで、残念なことに枯れてしまった。近いうちに出産をして、新たに記念樹を貰いたい。

 

A. ……(苦笑)

 

Q. 記念樹の種類のマンネリ化は望ましくないと考えるが、これまでに記念樹の種類が変更されたことはあったか?

 

A. 平成8年から、現在の樹種のまま。

 

《平成28年度予算審査 市民生活常任委員会》(平成28年3月議会)

 

Q. 記念樹配布事業(予算額179万円)に関して、以前にも質問をしたが、記念樹の種類に変更はないのか?

 

A. 来年度からは、実績の少ない「新築」の記念樹のどちらかを廃止したうえで、「結婚・誕生」と「新築」の区分けを無くし、全4種類から選べるようにする。

 

*****************

 

というわけで、半年掛かりの質問により、記念樹配布事業に一定の進展が見られました。

 

もちろん、「新築」の2種類の記念樹のうち、仮にサザンカが廃止された場合、サザンカを望まれる方にとっては、今回の変更は改悪となります。

 

しかし、近頃は庭に樹木を植えるスペースの無い戸建ても多いので、「新築」の方にとっては、「結婚・誕生」の記念樹のような室内で育てられる樹木を含め、これまでの2種類から4種類へと、一方で「結婚・誕生」の方にとっては、これまでの3種類から4種類へと選択肢が広がったことは、総合的に考え改善と捉えて良いのではないかと思います。
また、記念樹が4種類となることで、「結婚・誕生」の方にとっては、子供を3人産むモチベーションにもなる……かもしれません。

 

なお補足ですが、記念樹も生き物ですので、担当課の仕入れ状況によって、同じ樹種でも生育状況は異なります。
私は、先週火曜日に出生届けを提出した際に、シェフレラではなくキンカンを貰いましたが、そのキンカンには実が6つも付いていました。というよりは、実が6つも付いているのでキンカンを選びました。

 

ぜひ、結婚や出産、新築をされるみなさんも、記念樹との出逢いを楽しんでください^^

 

 

◇Facebookの元記事はこちら


2件の賛成討論を行いました ①粗大ごみ手数料改正 ②来年度予算

生活と環境, 議会と選挙]2016年3月26日(土)

3月議会の最終日に、2件の議案に関して賛成討論を行いました。

 

1件目は、「粗大ごみ手数料改正条例案」についてです。

 

粗大ごみ一点あたりの処理手数料を現行の定額200円から定額400円に改正し、同時に収集券のコンビニでの24時間販売を実施する案に対して、

 

反対討論の論点は、

 

●コンビニ販売は望ましいが、その経費は市民でなく行政が負担すべき。
●粗大ごみ券が安いままであれば、気軽に粗大ごみを捨てられる。

 

というものであり、それを受けて私は、賛成する議員を代表し、

 

●粗大ごみを捨てない市民との公平性を確保すべき。
●行政の多額の赤字を減らすべき。
●ものを大切にする社会にすべき。

 

との賛成討論を行い、この条例案は賛成多数によって可決となりました。

 

2件目は、「平成28年度一般会計予算案」についてです

 

今後1年間の税金の使い途に対し、会派を代表して、

 

●概ね賛成であるが、課題のある事業については改善を期待する。

 

という趣旨の賛成討論を行いました。(賛成多数により可決)

 

昨日をもって3月議会は閉会しましたが、いくつかお伝えしたいことが残っていますので、それらについては日をあらためてご報告いたします。

 

*********【賛成討論 全文】*********

 

①粗大ごみ手数料改正条例案

 

 議案第21号「戸田市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部を改正する条例」について、賛成の立場から討論いたします。

 

 本案は、市民が家電製品や家具などの粗大ごみを排出する際に市が徴収する処理手数料を、現行の「200円」から「400円」に改正するものです。

 

 平成12年9月に有料化されて以後、約16年間据え置かれた粗大ごみの処理手数料を今回改正することにより期待されることとして、一つ目に市民負担の公平性確保、二つ目に市の歳出削減、そして三つ目に循環型社会の構築が挙げられます。

 

 粗大ごみは、その排出量が個人や家庭の生活様式に大きく依存するという性質上、その処理手数料を徴収し応分の負担を求めることは、市民負担の公平性の確保につながります。

 

 しかし現在、粗大ごみ事業の市財源への負担は大きく、直近3年間の平均をとると、粗大ごみの収集・運搬・処理等での歳出が年間「約8400万円」であるのに対し、粗大ごみ収集券の販売による歳入は年間「約2000万円」であり、市からは「約6400万円」の持ち出しが毎年生じています。

 

 粗大ごみの品目によらない「定額200円」という現行の処理手数料は、県内他市の中で最も低い額であり、今後これを「定額400円」へ改定し、またそれに併せて市民からの要望の多かったコンビニエンスストアにおける収集券の24時間販売を実施することにより、諸経費を含め市の歳出は「約8400万円」から「約8800万円」に、市の歳入は「約2000万円」から「約4000万円」になり、結果、市の持ち出しは「約6400万円」から「約4800万円」に縮減されます。

 

 なお、改定後の「定額400円」という手数料であっても、県内他市と比べて低廉な額であり、また、今回の改定案に対して市民から寄せられたパブリックコメントは、全体として概ね賛成のものであったことを申し添えます。

 

 今回の手数料改正により期待されることの三つ目として挙げた循環型社会の構築については、処理手数料が「定額540円」である近隣の蕨市における1世帯当たりの排出される粗大ごみの個数が戸田市の約半分であること、また平成26年度に処理手数料を改定した川口市においても排出される粗大ごみの減少が見られたことを踏まえれば、戸田市でも同様に粗大ごみの排出が抑制されることが予想され、この廃棄物の抑制は、まさに国の基本法が定める循環型社会の定義に適うものです。

 

 以上、他自治体と比べたうえでも大きな市民負担増とならない範囲で、先述の3点及び市民の利便性向上が図られる今回の改正案は妥当であると考え、賛成いたします。

 

②平成28年度一般会計予算案

 

 議案第38号「平成28年度戸田市一般会計予算」について、先般行われた総括質問や質疑、委員会審審査の結果を踏まえ、戸田の会として賛成すべきと判断いたしました

 

 その主な理由としまして、まず歳入においては、税収の増加です。特に個人市民税が前年度比3億8千万円の増となっているのは、景気回復や納税者数の増加のみならず、所得を持った市民の転入にもよるとのことで、これは戸田市が活力のある住民により選ばれるまちになりつつあることの表れとして大いに評価すべきと考えます。

 

 懸案事項であった競艇事業については、近年進められた経営改善の結果、戸田市への配分金が前年度比5000万円増となることを評価し、今後の競艇事業の更なる発展を望むものです。

 

 次に、歳出においては、出産や子育てに悩む方々への身近な相談場所となる「子育て世代包括支援センター」の設置、戸田市でも進行が始まっている高齢化やいずれ訪れる人口減少に備えるためにコンパクトなまちづくりを進める「立地適正化計画」の策定着手、また、貧困の連鎖を防ぐために生活困窮家庭やひとり親家庭などの子供達に対し実施する学習支援事業など、今日の我が国おける社会的課題に対し率先して対応する姿勢は、戸田市ならではのものであると評価します。

 

 また、教育においては、放課後の学習支援などにおける民間機関との連携や、全小中学校における体育館を含めての無線LAN環境整備など、近隣自治体のみならず全国をもリードする教育施策の実施を評価し、来年度組織される教育政策室を中心とする“新しい学びの創造”に向けた一層の教育改革、そしてとだっ子たちの将来の活躍に大きな期待を抱いております。

 

 来たるべき自然災害に対し、非常災害用井戸や特設公衆電話、防災広場などの備えやマンション住民への防災啓発を進めること、また、日常の安全対策として自転車レーン整備などの交通安全対策を引き続き進めることは、戸田市が市民の命を最優先に考えてのものであると評価します。

 

 以上、戸田の会が本案に賛成する理由となった主な点について述べさせていただきました。
その他にも評価すべき事業がございましたが、一方で課題の見受けられる事業もございました。それらに関しましては、委員会審査の過程で各委員から出された意見を真摯に受け止め、今後の改善に繋げていただくことを期待し、戸田の会の賛成討論といたします。

 

*******************************

 

戸田市議会録画放映(3月25日本会議)

 

 

◇Facebookの元記事はこちら


スプリングマットレスの処分費用を市民全体で負担することの是非

生活と環境]2016年2月21日(日)

金曜日に開かれた蕨戸田衛生センター組合議会では、来年度予算の審議が行われました。

 

私は、新規計上された「処理困難物等処分委託料(285万2000円)」に関して、委員会で質疑を行いました。

 

処理困難物とは、主に「スプリングマットレス」のことです。

 

従来は、蕨戸田衛生センターにおいて破砕機による処理と分別を行っていたものの、マットレスのスプリングが破砕機に絡まったりそれが火災の原因となったりということで、今後は専門業者に処分を委託することにしたとのことです。

 

このスプリングマットレスは、戸田市と蕨市の粗大ごみとして年間に「約1200枚」が蕨戸田衛生センターに運び込まれ、その処分の業者委託料は1枚当たり「2200円」とのことです。

 

一方で市民が負担する手数料は、戸田市では「200円(9月1日から400円に改正予定)」、蕨市では「540円」です。
もちろん、その手数料だけでは処分委託料や運搬費用は賄えず、残りは戸田市と蕨市の市民の税金で補填することになります。

 

戸田市と蕨市の手数料は粗大ごみの種類によらず一律料金ですが、周辺自治体の多くは粗大ごみの種類によって異なる手数料を導入しています。
例えば、スプリングマットレスの場合は、川口市では「1,860円」、さいたま市では「1,620円」です。

 

そこで、委員会において「戸田市側と蕨市側に、スプリングマットレスの処分委託料に応じた市民負担を今後検討する意向はあったか?」と質疑を行ったところ、答弁は「戸田市側と蕨市側にそのような意向は無かった。」というものでした。

 

私としては、戸田市の粗大ごみ手数料の改定が9月に予定されているなかで、スプリングマットレスに関する手数料改定を議論するのは拙速だと感じたので、それ以上の質疑は行いませんでした。
しかし、「スプリングマットレスの高額な処分費用を市民全体で負担することの是非」は、本市の歳出削減を進めるなかで、いずれ俎上に載ることになると思われます。

 

明日、戸田市の来年度予算を主に審議する3月定例会が開会します。

 

 

◇Facebookの元記事はこちら


蕨戸田衛生センターごみ焼却処理施設等の長寿命化

生活と環境]2016年2月17日(水)

先週金曜日に蕨戸田衛生センター組合議会の全員協議会が開かれ、「ごみ焼却処理施設等の整備」についての報告がありました。

 
衛生センターのごみ焼却処理施設とし尿処理施設は、稼働を開始してから25年程度経過し、老朽化が顕著な状況となっています。

 

そこで衛生センター組合では、上記施設の更新・長寿命化等について3年間をかけた検討が行われ、


【方針①】敷地内に施設を新設(約200億円)


【方針②】施設の中身まるごとを1炉ずつ更新(約200億円)


【方針③】施設の設備を更新・改造(約40億円)


のうち、【方針③】が決定されました。


以前は【方針②】を想定していたとのことですが、平成22年度から国が循環型社会を目指すようになり、補助金交付の対象が「施設新設」から「施設改造」へ変更されたことが、今回【方針③】に決定した大きな要因となったようです。


全員協議会では、衛生センター組合によるこの決定に対しては概ね同意が見られたものの、決定のプロセスや根拠については両市の議員から多くの質疑がありました。


私も、整備コストが安価に済む【方針③】がベターな判断だと考えます。
ただし、今回長寿命化を図ったとしても、いずれ施設全体を新設せざるを得ない時期はやってきます。(なお、ごみ焼却処理施設については今回が2度目の長寿命化工事となります。)その際の整備費用200億円は、蕨市と戸田市とで負担しなくてはなりません。
昨年オープンしたこどもの国やあいパルの整備費用(=それぞれ約20億円)と比較すれば、この額の大きさが分かると思います。


プール棟のみの建て替えを提言している戸田市スポーツセンターも、およそ30年後には全体再整備が必要になります。
その間に、その他の公共施設の更新時期もやってきます。
比較的余裕があると言われる戸田市の財政ですが、決して楽観視はしていられないことを再認識します。

 

 

◇Facebookの元記事はこちら


「アユが棲める川づくり」に向けた上戸田川整備の勉強会

生活と環境]2016年1月12日(火)

本日は、NPO法人戸田の川を考える会主催の「上戸田川整備事業 川づくり勉強会」に参加しました。

 

戸田市を北から南に流れている上戸田川ですが、戸田駅辺りから北側部分は未整備で暗渠(あんきょ)になっており、例えばとだ自動車学校においては地下を流れています。

 

浸水対策や水質改善、憩いの場作りを目的とした上戸田川北側部分の整備計画をこれから策定していくにあたり、今回初めて、行政や市民、議員、企業の参加のもと、「アユが棲む川づくり」に向けた勉強会が開かれました。

 

私が感銘を受けたのは、主催者の方が説明された勉強会の趣旨なのですが、それは、

 

「お金を掛ければなんでもできるが、市の財政の範囲で行政と市民がうまく連携し、上戸田川の水質浄化を持続的に図れるしくみを模索していきたい。」

 

というものです。

 

ともすれば、市民団体と行政は「要望のやり取り」の関係に陥りがちなのですが、このように計画策定の段階から「一緒に考えていく」という取り組みは、まさに協働と呼ぶに相応しいものだと思います。

 

今後は年に2回程のペースで勉強会が開かれるとのことで、次回は、蕨市の担当課も参加されるとのことです。
上戸田川には、蕨市の下水管が通っていないお宅からの生活排水も流れ込んでおり、残念なことにその管理は行き届いているとは言えません。
この勉強会がきっかけとなり、蕨市の行政や市民の方々の環境に対する意識が向上されるのであれば、上戸田川の水質改善にとって大きな一歩となります。

 

2016-01-12 16.20.24

▲平成20年頃に整備された上戸田川です。今後これが北に伸びていきます。

 

 

◇Facebookの元記事はこちら