スプリングマットレスの処分費用を市民全体で負担することの是非

生活と環境]2016年2月21日(日)

金曜日に開かれた蕨戸田衛生センター組合議会では、来年度予算の審議が行われました。

 

私は、新規計上された「処理困難物等処分委託料(285万2000円)」に関して、委員会で質疑を行いました。

 

処理困難物とは、主に「スプリングマットレス」のことです。

 

従来は、蕨戸田衛生センターにおいて破砕機による処理と分別を行っていたものの、マットレスのスプリングが破砕機に絡まったりそれが火災の原因となったりということで、今後は専門業者に処分を委託することにしたとのことです。

 

このスプリングマットレスは、戸田市と蕨市の粗大ごみとして年間に「約1200枚」が蕨戸田衛生センターに運び込まれ、その処分の業者委託料は1枚当たり「2200円」とのことです。

 

一方で市民が負担する手数料は、戸田市では「200円(9月1日から400円に改正予定)」、蕨市では「540円」です。
もちろん、その手数料だけでは処分委託料や運搬費用は賄えず、残りは戸田市と蕨市の市民の税金で補填することになります。

 

戸田市と蕨市の手数料は粗大ごみの種類によらず一律料金ですが、周辺自治体の多くは粗大ごみの種類によって異なる手数料を導入しています。
例えば、スプリングマットレスの場合は、川口市では「1,860円」、さいたま市では「1,620円」です。

 

そこで、委員会において「戸田市側と蕨市側に、スプリングマットレスの処分委託料に応じた市民負担を今後検討する意向はあったか?」と質疑を行ったところ、答弁は「戸田市側と蕨市側にそのような意向は無かった。」というものでした。

 

私としては、戸田市の粗大ごみ手数料の改定が9月に予定されているなかで、スプリングマットレスに関する手数料改定を議論するのは拙速だと感じたので、それ以上の質疑は行いませんでした。
しかし、「スプリングマットレスの高額な処分費用を市民全体で負担することの是非」は、本市の歳出削減を進めるなかで、いずれ俎上に載ることになると思われます。

 

明日、戸田市の来年度予算を主に審議する3月定例会が開会します。

 

 

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